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 「ね、おりん。ね…、ねえ、もう寝たの?」

 布団の中で おゆうが
 壁の方へ顔を向けて寝ているおりんへ
 呼びかけてきた
 「起きてるわよ。」

 「ねえ、いいの?…静さんにさ、何も ....
眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、

あさやけ、

白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、

青い雷が地平線から、
私の朝を満たしている、

身体が溶けていくような毎日です、 ....
 「今日は 良いお日和でございますな。」
 店の者に挨拶して来たのは
 落ち着いた身なりの中年の男
 店の御主人にお目に掛かりたいと申し出る

 狭い客間へ通された男は
 手にする藍染の風 ....

光になれるよ

ただこないままのせいで
そしてまた自分のせいで
今裸になれるよ
ああ
誰に会ったこともないのに
会った人たちもいないのに
ああパンツになれるよ
そこでただ笑い ....
声をかけずに
放っておいたら

影も形もなくなっていた

扉が開く音はしなかったので
窓から吹いていったのだろう

これでようやく
名前がつくかな

はじめまして
トゲが
こころに刺さる時があります。
ささいなトゲであれば
トゲはぬくこともできるでしょう
人知れずに



終わる
時が来るまで
私は
覚めない
夢を見ているのだ

・ ....
ラ、
ララ、ラララーン
高級食材が半額になる
奇跡の瞬間、魔法のシール

ら、
ら ら ら
シールが貼られるまでの
ワクワク タイム~♪ 

グルル、グァオウ! 
飢えた 猛獣 ....
夜行性の葬列は
闇へと深まってゆき
闇の音は門をたたくと
葬列はちりぢりと解(ほど)けて
天の星々となった



何かを求め続けるのは
命が原初から欠けているからだ
けれど
足 ....
 「そうだったのかい。清吉さんて…たしか、縁日で逢った時
  おりんちゃんと一緒だった、あの手代さんだよね。」

 勇次は、縁日でおりんから紹介された事のある
 清吉の顔だけは知っていた
  ....
恋せよ、去勢後。
こいせよ きょせいご


ナイス、闇! 親しみやすいな。
ないす やみ したしみやすいな


猿が集り、青い恋を有難がるさ。
さるがたかり あおいこいをありがたがる ....
そういやこんなシーンは
ジョーのどこにもなかったな
殴られっぱなしじゃ話にもならない
今頃脇腹が痛みだす
こんな夜繰り返すのは
アイツのテレフォンナンバー
酔い潰れちまってザマは無いけれど ....
この夜陰、
黒々と
林立する
樹木に囲まれ
蒼い途を歩んでいく
私という絶対の孤独 
 自我
その神聖を
授かり受け留め

 この肉身の己を実感し
 この肉身の己から逸脱し
  ....
あなたは枯れた蔓を集めて、血管をこしらえた
わたしは綿毛を集めて心臓を作り、それを繋いだ
なにも無いこの地にはいつも、優しく撫でるような風が吹いていて
そのせいでわたしはいつだって落ち着かな ....
月と鏡はお似合いの恋人だから
同じ夢を語りあっているのだろうか

耳をすませばその囁きが
少しは聞こえてくるかもしれない

梅の花はほころび
君たちに祝福を歌ってくれている

ねえ… ....
ペットボトルを飲みかけた
裸をつつむバスタオルは
少量のバターの匂い

ああ、まばゆいね
ミトコンドリアに
きざまれるみたいだ

糖質が正常に機能する
血液は順々だよ
産毛だっで風 ....
三寒四温の山と谷を
喘ぎながら

自律神経と前髪を
弄ばれるまま

季節のせめぎ合いを
掻い潜り

遊歩道をふうわり漂うのも
それほど悪くない

視界の端に色を感じて
振り仰 ....
陽炎揺れる鉄路を
赤い焦点絞りながら
辿ってゆく、何処までも
明るい光に包まれ

 見知らぬ白い女の顔、
 しなだれる様その抱擁
 ぽっと浮かび忘れ難く

赤い鉄路は伸びてゆく
真 ....
よく噛み付く、神憑いた屍体。罪が靴磨くよ。
よくかみつく かみついたしたい つみがくつみがくよ


歪。春ハッピー。
いびつはるはっぴい


垂れ幕。芽を摘みつつ、蜜を恵まれた。
た ....
 「ねえ、勇さん、どうしたのよぉ?」
 「いや、ちょっと。…わるいね、先に行っててくれないか。」
 三味線屋の勇次が 連れ添う年増りの女の手を握り
 甘い声で答える
 「分かったわ。早くね!」 ....
いつが最後か
わからないから
何度も繰り返し
言うの
大事な事を



一日の終りに
何はともあれ
今日を終えられることに
ほっとする
ありがとうございました。


 ....
かつて幼い女の子の髪を結んだリボン
うすももいろでつるりとしたサテンの手触り
持ち主をなくして
しょげかえっているかといえば
案外そうでもなくて
虹へ続く路を
しゅるっしゅるるる
先頭で ....
無い島、凍結。冷たさが傘溜め続け、疎ましいな。
ないしまとうけつ つめたさがかさためつづけ うとましいな


ゆっくりとした歪み。水浸しと陸、梅雨。
ゆっくりとしたひずみ みずびたしとりくつ ....
眠くなった海の話を
しようと思った
暮らしていくことが
一日の中にあって
踏むこともたまにあり
替わりのものもいくつか
色で決めておいた
人は残していく
大切なもの
捨てられ ....
○「地球温暖化」

人間がいくら偉くなったといっても
雨が降るのをやめさせることはできない
風が吹くのをやめさせることはできない
相変わらず
ヒデリノナツハナミダヲナガシ
サムサノナツハ ....
母は とっても母である

家に虫がでれば 騒ぎながらも冷静で

しかしスプレーが見つからないと慌てていた


ある時

アシダカグモが 卵を抱えて現れた

「ぎゃ」といいつつ 母 ....
橋は爆破された
ただの子競り合いだと
ささいなことだと言う
生まれてきて生きて
そして死ぬ
やせ細るまで続くはずの
一本の糸が
ふいに断ち切られる
何本 ....
花言葉は骨董品の、
作者不明の〝まだき〟にあるらしく
水平線のたまり場で
流行らないアドリブを繰り返す


やさしさレモンシトロンと
素材の文庫本をひらいた

『またね、けなげな ....
お気に入りのコンバース
とうとう底が抜けちゃったな
くるぶしがぬるりとつめたくて
出来たての靴擦れを二月の風が撫でて過ぎる
お気に入りのスニーカー
ぼろぼろになっても一緒に歩いて行きたかった ....
 「ほんとにさ、どうしちゃったんだろね?」
 手代が店を閉めると 丁稚小僧と店内清掃済ませたおゆうが
 夕飯のお膳の準備をしているおりん捕まえて話す
 「そうね。…。」
 二人は、この一ヶ月以 ....
メレンゲの夜
それはそうだ、
固まってしまう

色の無い刺繍糸で
編みこんでいく
君の体は
気持を置いて
でていってしまった

ここにあったのは
変色した果物
片方しかない手袋 ....
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