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女にふられたので、
正確にいうと、これから女にふられるので、
稚内へ行って死のうと思った。
なんで稚内かというと、
日本地図を広げてみると、
いちばん遠いところがワッカナイだったからだ。
 ....
世界を彩るのは 虚偽だけですよ と

午後の悪魔が言った



実際は新聞の色

あぁ、実世界なんてもんはしまうまの色ですよ と

午後の悪魔が言った




言いっぷり ....
そのころ、と言っても今でもそうなんだけど
僕の遊ぶベースは六本木で
ヒマがあるといつも
終電でやってきて始発で帰る日々を送っていて
仕事の知り合いよりもこの街の知り合いのほうが多いとい ....
満員電車を疑え
毎朝毎夕当たり前になっている満員電車を疑え
変わりようのない日常でもこれぐらいは疑え
おしくらまんじゅうとよく言うが
俺たちはまんじゅうじゃない、人間だ
人間はいつも箱詰めに ....
どうして足のうらなのに
土を踏まないのだろう
そんなに凹んで
まっしろな砂丘のように

いつかほんとうの
おまえの生まれた土地を
踏みしめるためなのだろうか
いつかほんとうの
おまえ ....
―万引き犯をつかまえたら
 それは母さんだった
 ジャスコの事務室で
 母さんの盗んだ乾電池二個を
 なんに使うのだろうと思ったら
 かなしくて
 かなしくて
 かなしくて
 もうじゅ ....
女にふられたので、
好きで好きでたまらない女にふられたので、
砂漠へ行って死のうと、
そのままとかげとかハゲワシだとかに、
食われてしまおうと、
十月の運動会で俺は考えた。
町内会のかけっ ....
駅前で兄を探していたら
母と会った
隣に父がいた
移動の最中だった
兄の居場所を尋ねると
二人ともよく笑った
私もいっしょになって
昔のように笑った
父が小さな扉を指差したので ....
空のむこうがわで
むこうずねが痛がったら
ぼくはがまんする
いつもがまんする
泣きたくてもがまんする

すると空のこちらがわで
むこうずねが音叉のように響き
ぼくは涙する
いつも涙す ....
起きぬけに
ゴキブリホイホイから
ゴキブリを逃がしてあげる
ああ
天使になるのも楽じゃない

駅の改札で
背伸びする小学生の
きっぷを買ってあげる
ああ
天使になるのも楽じゃない
 ....
ひざっこぞうは
いつでも
こぞうのくせに
ぼくがころんだら
いちばんに
まっさきに
そこだけでいいとでもいうように
すりむけてくれるんだよ

赤チンキぬってさ
カットバンはってさ
 ....
足の指をじっとみる
ひざをかかえて
じっとみる

なんてふぞろいで
なんてぶさいくで
なんてぶきっちょで
頭をそろえて
ひろげてみても
またぞろっとよりそう

なんのために
お ....
雨を連れてきた少女が
優しいソプラノで歌い
美しい夢を見た男たちは
花嫁の所在を探し求めて女たちを殴りつけ
少女は如雨露でうす桃色の野花に水をやり
男たちは銃砲店を襲撃し
花園には霧が立ち ....
女にふられたので、
今度のこんどこそ、
この女でなければならない女にふられたので、
トマトジュースを飲んで、死のうと思った。
なんでトマトジュースかといえば、
野菜が足りないと思ったからだ。 ....
脈を取ると指先に
セミの鳴き声が
伝わってくる
僕らの身体の中にも
駆け抜けていく夏があったのだ
どうかお元気で
手を振り
手を降り返したあなた
あの日に
友だちでいてくれて良かった ....
母とふたり
ブランコを引きずって歩く
強い陽射しに皮膚は焼かれていく
健康に良いことだ
母は教えてくれた

たくさんの人とすれ違う
みな一様に微笑んでくれる
支柱が肩に食い込んで痛 ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
壁を張れ
塔を建てろ
外部を監視する見張り台だ
我々は地上を鉄壁の守りとする
しかし あらぬことか
敵は大空から 海岸線沿いから 地中奥深くから 迫ってくるではないか
叫んでも援軍は来ない ....
晴天
温かい日差しの中
何も考えずに歩いた

その日の深夜
五感を遮断して
何も感じないように
闇の中に潜んだ

あんなにも世界は明るかったっけ
あんなにも世界は温かかったっけ
 ....
だから僕が書きます。

僕が生まれた時
町の中に小さな森と小さな川があった
森も川も縮こまっていて/肩身が狭そうだった
本当は大自然の中に/町が点在しているはずなのに
子供が認識できる世界 ....
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
 ....
金太郎飴を舐めんなよ
ヤツは世界最強だからな
金太郎じゃなくて金太郎飴がだぞ
どこを切られても平気な顔して
いつまでも若々しくて
最後の最後まで全力で生きている
歳を取れば取るほど誕生日が ....
耐えがたい痛みで目を覚ます午前五時
薄暗い安らぎを噛みしめる窓辺
なみ だ;
押し寄せてくるのは
    なみ だ;
    遥か彼方の向こう側の さらに裏側から
    押し寄せてくるの ....
ジョニーの妹は
異母兄妹というやつで
会ったこともないらしいが
なぜだか突然会いたいという手紙がきて
ジョニーのやつはおれに会いにいけと言うんだ

なんで自分で行かないの
俺は無宿のはぐ ....
アイザー マクスタンドネル
リョクヨクミ リョクヨクミ
必ずヒート
タンますとりー#
まんダクリ03
タンますとりー#
荒れ狂うサファイヤ
君は迷い込んだ
鬱蒼と生い茂る言葉の林に
 ....
ふっと目覚めたら八時前で
外はどっぷり暗い
あぁ夕飯の後にうとうとしたんだなって
隣見たらあんたも眠っていて
早起きして疲れたんだろうね
親指で
いつもの頬をそっと撫でた

新しい部屋 ....
ムーンは名犬ではなかった
おれが不良にからまれたとき
まっさきに逃げた
のびているおれのそばにきて
目のよこの傷をなめた

ムーンは名犬ではなかった
堀内と土井と高田の
サインの入った ....
「生き春巻」です
店員は言った
メニューを見直す
確かに「生き春巻」とある
生き春巻は時々皿の上でもぞもぞ動くが
その間も気持ちを見透かすかのように
目のようなものでこちらを睨み続けて ....
ぴかりと光る輪郭
来る日も来る日も
ボロ雑巾で磨いたのだろう・・・

乾いた雑巾をバケツの水に浸し 
力強く絞る 
その表情は 
鬼の面
何を睨む

血しぶきを撒き散らす
その部 ....
死んでいる私は 歩く速度より遅く自転車を漕いで 駅へ向かいます。
電車には先頭車両から乗り込み 進行方向とは逆方向へと車内を渡り歩き 車両から車両へと 逆らってみるのです。
見飽きた駅に着くと 最 ....
soft_machineさんの自由詩おすすめリスト(1626)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
稚内へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩906-10-17
午後_の_悪魔。- もも う ...自由詩8*06-10-17
silent_moon- いとう自由詩17*06-10-16
満員電車を疑え- 新守山ダ ...自由詩506-10-12
土踏まず- しゃしゃ ...自由詩806-10-11
万引き- しゃしゃ ...自由詩506-10-10
砂漠へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩2006-10-9
旅立ち- たもつ自由詩1506-10-7
むこうずね- しゃしゃ ...自由詩506-10-6
天使になるのも楽じゃない- しゃしゃ ...自由詩206-10-5
ひざっこぞう- しゃしゃ ...自由詩706-10-3
足の指- しゃしゃ ...自由詩506-9-29
水の都- ダーザイ ...自由詩11+*06-9-29
トマトジュース飲んで死のう- しゃしゃ ...自由詩1706-9-28
さよなら- たもつ自由詩2806-9-28
夏汗- たもつ自由詩1006-9-25
同じ目- たもつ自由詩23*06-9-23
逃げ場などない- 狩心自由詩8*06-9-21
晴天- 狩心自由詩6*06-9-21
才能ある男はこんな詩は書かない- 狩心自由詩9*06-9-20
ファザー・グース(5)- たもつ自由詩22*06-9-18
金太郎飴の正しい食べ方- 新守山ダ ...自由詩1606-9-16
午前五時の窓辺- 狩心自由詩4*06-9-15
ジョニーの妹はマリン- しゃしゃ ...自由詩506-9-12
視聴覚室- 狩心自由詩4*06-9-12
初秋- かや自由詩4*06-9-11
ムーンは名犬ではなかった- しゃしゃ ...自由詩1906-9-10
曇り空- たもつ自由詩17+06-9-10
鮮やかさ- 狩心自由詩6*06-9-8
向かいます- 狩心自由詩4*06-9-8

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