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まだ柔らかいオブジェ
蠕動しているくちひげ
最後の作品はみずからの死体だった
さけられない悪夢にも青空があるように
はてしない無の領域にも鼓動をうつ宝飾がある?
いいえ
いまでもすべての見 ....
天城峠の牧場で
猪たちのけなげな芸をみた
観光バスに乗りあわせた貴婦人たち
厚ぼったい化粧をしたのやら
寒くもないのに毛皮をはおったのやら
やたらに貴金属を装着したのやらが
少女のような歓 ....
産婦人科から出てきたみえこが
あっけらかんと言った
「二ヶ月のなかばだって」 ....
チューリップ・ツリーの上で
しきりに鳴いている蝉にしても
伝えようとしているのだ ....
烙印を押してくれ
この世でもっとも繊細な風力計にも
触知されない樹木の呼気を ....
また降ってきた
ぼくは樹木に身をよせ 心を
誰からもみえない角度にかたむけて
ときおり
満ちてくる静けさを
溢れるまえにこぼす
こんな美しい雨のなかでは
ひとも盆栽のように育つだろう
みえこ
きみはぼくの肉体の
ひいていく最後の熱量をはかる者 ....
その意見については
おおむね賛成なのだ
ぼくらは一緒に腐れていく関係だから ....
ぼくは最近おなかが出てきた
だってみえこが言うんだもんなあ ....
生臭い肉体を焼きすて
骨と ....
ひとは背中の遠い国の
風のおだまき ほどいてくらす
だから誰も変わる自分を
知ることがないのは
腐りやすい肉体をもったぼくらの幸福
それがほしいのだという
網の籠を背負って
捕まえて入れるのだという
静かな息に
舞い上がり漂ったのち
重さを感じて落ちてくる頃に
掴むのだという
小走りに途切れて
靴音の後ろか ....
それは
ニッケルとコバルトの間に僕達がいる
ということ
右手に
五つ
つながったティッシュの箱が
ゆらゆらと揺れていて
差し伸べられた踏切に
笑 ....
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ
おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
soft_machineさんの自由詩おすすめリスト
(1604)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
まだ柔らかいオブジェ
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よねたみ ...
自由詩
5
04-1-20
天城峠の牧場で
-
よねたみ ...
自由詩
4
04-1-19
産婦人科から出てきたみえこが
-
よねたみ ...
自由詩
15
04-1-19
チューリップ・ツリーの上で
-
よねたみ ...
自由詩
7
04-1-18
烙印を押してくれ
-
よねたみ ...
自由詩
4
04-1-16
また降ってきた
-
よねたみ ...
自由詩
7
04-1-15
みえこ
-
よねたみ ...
自由詩
8
04-1-14
その意見については
-
よねたみ ...
自由詩
5
04-1-14
ぼくは最近おなかが出てきた
-
よねたみ ...
自由詩
6
04-1-13
生臭い肉体を焼きすて
-
よねたみ ...
自由詩
7
04-1-12
ひとは背中の遠い国の
-
よねたみ ...
自由詩
5
04-1-11
蛍追い
-
藤丘 香 ...
自由詩
40+*
04-1-10
ドップラー現象
-
ふう
自由詩
7
03-12-10
Love_Song
-
安部行人
自由詩
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03-11-29
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