すべてのおすすめ
針を折るような音が 
遠くで響いたり
単調な反響をくりかえし くりかえして
吹雪が去っていく

そして 
おしよせる
春がじわり地をはい 
足元を湿っぽくさせ

春が舞い
町 ....
凍える寒さとminiの宇宙船で
こうただっ広い宇宙を旅していると彼にはよく会う
つまり宇宙最強だ
先が宇宙で一番尖っている宇宙最強の剣を持ち
あとは日本の埴輪みたいな感じ。
(俺が日本人だか ....
ぶ厚い雲からの薄明るさを浸透させ
豊潤な汚れにして無常の朽ちを顕す喫茶店だった

カウベルの響きにタンカー船を見る
シナのカウンターに
船頭がゆるりゆるりと漕ぐ
導きの小船は漂う

こ ....
喜びと悲しみ
人生は二色の絵の具

もし君に悲しい事があったなら
この僕に言って欲しい
僕も言うから

苦しみと安らぎ
人生は二色の絵の具

もし君が傷付いたなら
この僕のところ ....
カミキリムシに噛み切られている
僕は薄い紙になっていて
手も足も出せない
手足が出たところで
噛み切られるだけだけれども

昨日までの厚みは
どこに行ってしまったのだろう
でき ....
「私がおばさんになっても」と森高は歌った
ついこの間のことのようだけど
もう十二年も前の話だ
その年に僕らは結婚した
つまり、僕らが結婚して既に十二年たった
ということだ

僕は一度、交 ....
君がはや泣こうとしている

握りつぶされる二つ割りのバレンシアオレンジ
日本列島を雲の太股が締め上げじわりと性器が湿る

僕も泣きたいけど泣けない

フィクションの積み木がカタカタと音を ....
おフランスに生まれて、大阪城で育ったこの俺が
おまえの奢るハンバーガーなんか食えるわけないだろ
俺は庶民に万札をばらまくので忙しいんだ
そして世界のあらゆる要人と会わなきゃいけない
おまえのよ ....
ねえ、ブランシュ、
あのとき
あなたが越えようとしていたものがなんだったか
今のわたしにはもう
それを知る手だてもないけれど
あなたはいつも わたしの
理解の範疇をこえて
日常のただしさ ....
午前3時に シャーペンの芯が切れた
俺にとっての生命線だ
午前3時にシャーペンの芯が切れた
至急コンビニへ買いに行くのだが
シャーペンの芯だけ買うのは何かカッコ悪い
コンドームを買いに行くカ ....
歩く すきまだらけのからだに
すぐさま
圧倒的に
言葉の貝がらが入ってきて
それは ひとのにおいがして
たいそう悲しい春先の光となる

光だけだと寒いから
あなたは空と ....
ソファーにふんぞり返ってるすべての年上の男をライトセーバーで殺しに出かけたい
話し合いのテーブルにつく気はさらさらない
7兆円もらっても俺はお前たちを殺すことをやめない
お前たちの礼儀作法は常に ....
わたし、実は芸能人なんです
わたし、実は指名手配犯なんです
いや、どちらも真っ赤な嘘です
別にわたしはイケメンじゃないし
かと言って極悪人面してるつもりもありません
気づかれてヤバいことはな ....
スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
 ....
電子マネーなるものが出回って
お金を使う実感さえもなくなる御時世で
本物と偽物を見分けるのは難しい
「ケータイで何でもできる」と言われて私たちは喜んでいる
人の心がお金で買えるかどうかは知らな ....
実際の所あれは
鴉のようにも見えたし
人間のようにも見えた

真冬の朝の
まだ明けきらぬうちに
紫色の空を
私たちは見上げていた

凝固につぐ凝固
雪よりも白く美しい
骨を包んで ....
裏庭から
雨音に紛れて
犬が落下していく
音が聞こえる
どこまで落ちていくのか
犬にも僕にもわからないまま
犬は落下し続け
僕は音を聞き続けている
少し傲慢に生きてきて
思い ....
右目がポケットに落ちた
左目を瞑るだけで
見なくて済むものは見えなくなったけれど
溜まっていたゴミや砂が入って
右目からは涙が止まらない
あの人のズボン泣いてるみたいだね
と言う男 ....
バレンタインなんて関係ないねと
モテない奴らがひがんでる
そして俺もその一人で
この時期だけチョコなんか嫌いだと
デパートの前で心の中で叫ぶ
今は仕事もないので義理チョコももらえません
義 ....
「ショクヨウガエル」という物悲しい名前の蛙がいる
まるで人間に食べられるためだけに生まれてきたかのような名前の
体長十五〜二十cmにもなる巨大な蛙

正式な和名は「ウシガエル」
食用とし ....
一頭の牛が
ブランコを押してくれた
こんなに高くは初めてで
空だけがきれいに見えたけれど
必ず元の場所に戻って
どこにも進むことはなかった
明日食べられるのだ、と
牛は言った
 ....
生まれてこのかた
親親戚に時々に
「色男になってこい」と言われ
床屋に数百回行けど
未だ色男にならず

理髪師のネーちゃんは今日も
真ん中分けで来た俺の頭を
オールバックにして見送った ....
一家全員がそろったのは
昨年の正月以来だろうか
兄嫁が妊娠したという話を聞くと
父はたいそう喜び
押入れからアルバムを取りだし
いつもの昔話をする

それは色あせた一枚の集合 ....
私は悪い奴です
悪い奴はただ一人で悪い奴です
悪い奴はいつも自分だけが悪いのです
他の悪い奴のことをとやかく言うつもりはありません
「俺も悪いがあいつも悪い」だなんて言う奴は
悪い奴の風上に ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
彼らはその肉の産地が
わかっているようだったが
わかっていたんだなと
気付くまでに
俺は缶ビール一本を飲み干していた

俺の脳は密林育ち
どんな鳥もつまり
羽のあるデ・ジャブーにしか見 ....
こんなさびた暗いアパートに
なぜぼくは住まなきゃいけないんだろう


カスバの女をよく歌っていると
父さんに言ったのは母さん
その歌を二階の女の人は
今日は歌わず階段を降りてきた

 ....
ふわふわのシャボン玉の中では
ふわふわの魚が泳いでいる

しゅわんとはじけると
魚は空にかえっていく

私もかえりたい
空じゃなくていいから
ふわふわじゃなくてもいいから

 ....
すにふ、
もうきみの変わりにきみの荷物を取りに行くのはいやなんです
もうきみの変わりにきみの仕事をまっとうするのはいやなんです
ぼくを誉めなくていいのに
ぼくは証明してみせなくてもいいのに
 ....
人は死んだらどうなるのか?


死んでからでも好きにするとよい。





だから、


俺は死んだらどうなるのか?











空気か、 
 ....
soft_machineさんの自由詩おすすめリスト(1634)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
啓蟄- 湾鶴自由詩406-3-26
宇宙旅行記_#1- 馬野ミキ自由詩4*06-3-25
喫茶店にて- 純太自由詩306-3-19
@二色の絵の具- 貴水 水 ...自由詩106-3-19
- たもつ自由詩1206-3-14
もし君がババアになったら- たもつ自由詩15*06-3-12
君が泣こうとしている- 右肩良久自由詩206-3-12
ゴールデン嘘- 新守山ダ ...自由詩106-3-11
ブランシュの丘- 望月 ゆ ...自由詩24*06-3-10
シャーペンの芯とポテトチップス- 新守山ダ ...自由詩606-3-7
三月- 石川和広自由詩9*06-3-6
馬野幹ダークサイド- 馬野ミキ自由詩12*06-3-4
人見知り- 新守山ダ ...自由詩206-3-2
おつり- たもつ自由詩54+06-2-26
お金本モノかね- 新守山ダ ...自由詩406-2-21
冬の風景- 和泉 輪自由詩17*06-2-19
落下- たもつ自由詩1206-2-18
水分- たもつ自由詩1006-2-15
2・14この野郎- 新守山ダ ...自由詩9+*06-2-14
ショクヨウガエル- たもつ自由詩906-2-13
明後日- たもつ自由詩22*06-2-6
色男- 純太自由詩506-2-5
一族- たもつ自由詩806-2-4
わるいやつら- 新守山ダ ...自由詩506-1-28
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
刻まれてゆくデ・ジャブー- 純太自由詩5*06-1-21
夜に咲く花- 純太自由詩6*06-1-20
かえる- たもつ自由詩1706-1-18
ばいばいすにふ- 馬野ミキ自由詩1*06-1-18
グレートクリスタルドレイク- 馬野ミキ自由詩8*06-1-6

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