帰宅ラッシュだった
階段で圧力に耐えかね
ひょろ長い女の背を
あわあわと胸で押してしまった
(押すなよおっさん!
おっさんではない
武士である
{ルビ法度=はっと}に ....
陽光 燦燦
青空へ 誘う 透明な想い
世界は 光の乱反射
聞こえない 音の余韻
コップに溢れる 炭酸水
綺麗な 想い出は 弾け散る 青だから
この青空に 記憶させる 注ぎ込む
....
選ぶハアトは 今日はどれがイイ?
いつもの笑顔を出せる ほうがイイ
幸せなら あの顔で
笑えるなら このままで
今日は雨でも 明日に晴れればイイ
確かな答えを見つけて早くs. ....
ヒトは、かなしい生き物です
泣きたくても、
笑っていたりします
ヒトは、かなしい生き物です
思っていることと、
ちがうことをします
ヒトは、かなしい生き物で ....
キミの苦しむ顔が
見たくて
わざと選んだ炭酸水。
思惑が当たり
胸が苦しむ
昼休み。
今年にも春がきて
春を数えるときがやってきた
まずは春の色を数えたい
薄い黄緑や淡いピンク
あちらこちらにたくさん見える
暖かい風が揺らしてる
どれが一番似合う春の色だろう
春を見ている ....
空は呟いた
「恋がしたい」
海は泣いていた
「辛いんだ」
私は泣けなかった
(笑顔を見せ続けている)
空と海は交わる
愛し合う
私たちなんか気にしないで
(見せびらかすよ ....
午前2時を過ぎた
今日はクリスマス・イヴではないのに
クリスマス・イヴの雰囲気がする
僕はパソコンの前でキーボードを打っている
少し横に向くとムードに飲み込まれそうになる
僕のい ....
ただ。ね
キラキラしてたんだよね。
ただ。ね
嬉しかったんだよね。
ただ。ね
優しい め してたんだよね。
ただ。ね
かっこよかったんだよね。
ただ。ね
あったか ....
ぼくの目は
右にいっこ 左にいっこ
ふたつ合わせて
にこ
ぼくときみ
ふたりそろえば
にこ と にこ
ふたりで にこにこ
....
小さな子供たちは
小指で誓う
幼稚園の無花果の樹の下で
色づく頬はうふふと笑う
遠くで鳴るオルガンはメヌエット
大きな子供たちは
唇で誓う
通学路を外れ孤独を埋めるものは二人以外には ....
御曹司という名前が無くても
生徒会長という名前が無くても
学年トップという名前が無くても
私を愛してくれますか?
御曹司という名前が無くなれば
生徒会長という名前が無くなれば
学年トッ ....
春風に ふんわり 浮かぶ
赤い風船 指先に絡まる糸が
するりとぬけおいかけても
手をかざしてもとどかぬ
青空高く 遠のいて
手をかざす ひとこま
とどかぬとも おいかけて転び
膝をすりむき‥ニ ....
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
うすいろの
はなびらが
はらはらと
散りゆくよう
なきぬれた
おもいでも
この春に
見初められ
ねもとから
べにがさす
わすれない
あなたのこと
....
遠くの月が淡く光を放ち
少し風の強い街の中を
一人歩いた
僕はもう
この街をあとにして
君のいない街に行かなくてはならないよ
さっきの君の涙に
しばらくは縛ら ....
朝刊から目を離さずに
気の無い空返事
それは。あなたの得意技
わたしが何を考えていようとも
お構いなし
空気のような存在
親しすぎる関係の果てに待ち受けるのは
そんな空虚さだ ....
ねえ 私
2歳半でお姉さんになったんだ
何も出来ないくせにおかしいね
私なんにも変わってないのにね
飢えて乾いた私
トゲトゲ虫
痛いんじゃない
ただただ悲しかった
泣いたなら ....
夜はぴちょん。
月はぬくぬく眠りこけ、
ぽっかりお口を大きく開けて、
しずくを垂らして、
ぴっちょんぴっ。
月のしずくはほろほろほろろ、
夜をすべって、 ....
胸を開け
空を飛び
口をあけ
飯を食う
貴方を失う
山は連なり
思いは残り
心は切ない
靴音が哀愁を
君は振り返り
一層苦しめた
愛に渇望した
誰かに
嫌われたくなくて
また
自分を 少し
削って
僕はそんな
毎日を
過ごしているよ
人に嫌われると
僕が僕じゃ
なくなってしまうから
....
逃げ切れるのなら 僕を悪者にしちゃえば良い
僕ひとりを犠牲にして 逃げちゃえば良い
誰もがみな 自分を可愛いと思うだろうし
気が済むというのなら 逃げちゃえば良い
自然 ....
紫煙のゆらぐ、香りの残響
異国の音色のたたずまい
赤と金をまといし霧の楼閣
ゆらりとまわるガラス化粧
ほとりに見える発光に
キミの越えた山々をおもう ....
月の明かりが猛獣の目のように
この街を怪しく照らすよる
一台のバイクが唸りをあげて
幹線道路を駆け抜けていく
正義も悪も無いというなら
戦う事に意味はあるのか
考えるほどに ....
「あんたのこと嫌いや
大、大、大っ嫌いや
もう一緒におりたくない
一生おりたくない
ほんまに嫌いやからな!」
シャイなあんたは、アタシのことぎゅーってして
「俺も嫌い
たぶん ....
うすももいろの、想いを。
((ざわめくんだ 花としての 行く末
湖面に映る すがたと映らない 決意と
花弁のひとつ ひとつが 私を構成し
世界を 季節をまたごうとする
おおきな ....
あいつは、いつも、うそばっかり
ゆびきりしても、だいっきらいっていっても、うそばっかり
今日も、うそをついて
「今日はなんの日だ?」
「あんたの日よ。4 ....
愛のこくはく
抱き合ってもいいのに、そうしないと決める
そうしないと言い放つ
体を共有しないことが愛しているということ
わたしと、あなたにとって
西の空に太陽が
その実を預けようと傾く頃
少女が一人
視線を ちに向け彷徨う
三歩四歩
前へ進むと 振り返りもせず
二歩三歩後ろへと下がる
どこへ 行くとも無しに
その姿はまるで 繋が ....
詩を書ける人になりたかった
なってみたら ろくなもんじゃない
詩が書けるなんて ろくなもんじゃないよ
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