朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った ....
深く 長い髪の
水脈は 静かに 拍動する

たたえているのは
浄化の記憶

プルトニウムの鉱脈の下
暗く 白く 透けて
目のつぶれた白色の生き物
メタモルフォゼの呼吸

湖水の暗 ....
「地球は廻っている」
学校でそう習った
だが本当か私は知らない
教えられただけ

眠らなくても朝はくるし
働かなくても日は落ちる
それは私の目でみた
たしかな事実

眠りたくもない ....
路頭に迷う

なんて
誰にでもあるわ


だから、
無理して周りに
合わせる必要なんてない


気遣いを受け止めたなら
抜け出せた時にでも
『ありがとう』を添えて
満面の笑みを浮かべたらいい


安心 ....
くちびるは人体で一番敏感である箇所
一番皮膚の薄い部分

誰よりも先にキスをした人は
それを知っていたのだろうか

やわらかくて あたたかくて やさしい

それはキスの相手が君だからか ....
五月晴れの匂う
青い空の下
潤いの粒がキラキラ光る
生き生きとした緑の葉っぱたちが
風に揺られて
カサカサと何かお喋りをしていた
何だろうと聞き耳を立てても
わたしは人間なので
うまく ....
少女を演じてるんです ホントは悪女なんです
男はみんなそうです これを好んでるんです

  シイナリンゴを聞いてます 毎晩独りで聞いてます
  だけど あの人の前では ドリカムばかり唄ってます ....
月光をすくい、すくって
髪を洗い
ほっそり
とうめいな櫛を曳く

鎮まってゆく肌、肌に
しみこんでゆく
流麗な調べ

{引用=
呑まれても
ひとひら
抱きしめても
ひとひら
 ....
犬小屋で眠っていると、
きつねのこんに声を掛けられた。

「どうして、
 そんなところで眠っているんだい?。」

ぼくは、
わるいこだから。
そう答える ....
「秒針」




いちばんほそい針が
無段階に滞りなく
滑ってゆく
きちんと六度ずつ
かっちこっち
鳴っていたはずなのに
いつのまにか


一秒、
という物差しを
見落 ....
前向きってどっちだ


キミの背中見てるうちは



どこ向いたって後ろ向きだ




なぁ


前向きっての



見せてくれないかな




けど
 ....
裸足になって詩を読もう
どこか不思議と
目に入ってくる言葉が
そのまま受け入れられる

気持ちがこもった
言葉なのだから
肩を張らずに
裸足のままで
そのまま読めばいい

純粋な ....
窓際に並べた氷がとけていくのを眺めていた
わたし以外に誰もいない
広い部屋の中で
ひざをかかえるように小さくなって
息を潜めて

日が落ちて暗くなっていく
とけた雫か
わたしを伝って流 ....
その夜の月は
暗闇の中にぽっかりと開いた
白い穴のように
輝いておりました
私は
目を背けることができず
ただただ
見つめておりました
月は
ほんとうにまん丸で
とっかかりがありま ....
春の水を取り
渓流に足を浸すと

新緑の夏は 
そっと 足元を潤す
木漏れ日の交響を 響かせて

汗 拭く 額は生きつづけた

未だ来ぬ 時を
遡行する 魚にたとえ
君は詩を 夢 ....
今部屋にいます

煙草を吐く煙で
輪っかを作る練習をしています

結構上手くなりました
輪っかは空中で漂ってます

一瞬君を思い浮かべながら
煙を吐き出すと

煙の輪っかは歪んで ....
水の中漂う
海草の様に
ゆらゆらと
幻想な光線

泡があがり
頭がぼっと
飛んでゆく
長閑な日々

水中はいい
戦争がない
大量殺戮が
人力がない
子供は親の分身ではなく
意思を持った他人と思いたい

と同時に
自分の分身でもあってほしいと
少しだけ思いたい

今自分が死んでも
子供は親の分身であるから
生き続けることができるの ....
誰かを好きになって
結婚して
こどもを産んで

ごく自然ななりゆき
なんだけど
それを人間らしさと言えるのだろうか

赤ちゃんを抱いた
お母さん
しあわせそうに見えるけど

割 ....
大人になりたくて、お酒を飲みました。
美味しくありませんでした。


大人になりたくて、男の子とキスしました。
口の中が、気持ち悪くなりました。


大人になりたくて、タバコを ....
素潜りで
{ルビ鮑=あわび}を密漁する


丹後半島の
夜明け


海で生まれた太陽と
山に入る月の夢、
肩がこる


髭の男が少年や
座礁した五月


白身のま ....
夏祭り 寄り添うふたりで 誓い合う 永遠、、、
そんなこと 夢に描いてた 憧れを 胸に抱いてた

   瞼に焼き付いた 君の笑顔は セピア色に見え ....
自分の中にある
忘れてしまっていた
言葉のアルバムを
ふと開いてみる

何でもなかったことを
こんな言葉で表したのかと
苦笑いしながらも
あのときの自分には
その言葉が似合っていた
 ....
 トンボ玉 八つ

転がって描く

虹色の軌跡

もろくて

たくましい

 トンボ玉 八つ 


ふ と

交わる明日模様


終わらない

明日へ

今 ....
せつなさ

という名の花が

いま咲いている ので


時間という

風の中で

さびしい さびしい と

泣いている ので



あなた

水をくれるぐらいなら ....
死にたい

それは呪文


ただただ生きたいという意味をもつ




.
名付けたいひかりの先に
やさしいリビング・ルームがない


一握りのたましいが
あかるみに美しく滅んでいる


並んで有機物が芽吹く
動とも植とも
青とも赤ともつかないまま

 ....
きみは

やりたいことが

多過ぎて

じぶんの自尊心

叶えられないでいる


近い空の三日月に

星のアクセサリー


きみは

やりたいことが

多過ぎて ....
あなたとの
夢を見た

一緒に
波のない青い海で
手をつないでいた

でも目を覚ますと
私は独り
どうして
手が離れてしまったのだろう…
隣には誰もいない
 ....
一人が動くと皆が動く
携帯電話が鳴り響く
こっちにおいでよ

早く 早く 

赤信号だって
皆で渡れば怖くないって
言うじゃない

鉄の塊だって弾き飛ばす

コンビニに19時
 ....
優飛さんのおすすめリスト(1102)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悩ましい朝- 吉田ぐん ...自由詩35+07-5-24
地下- アハウ自由詩707-5-24
世界- 優羽自由詩3*07-5-24
- 見崎 光自由詩3*07-5-23
キスについての一考- 朽木 裕自由詩10*07-5-23
五月晴れの日に- 小原あき自由詩19*07-5-23
だろ?- 北大路京 ...自由詩10*07-5-23
月下夜想- 佐野権太自由詩15*07-5-23
「_こんくんこん。_」- PULL.自由詩11*07-5-23
「秒針」- ソティロ自由詩11*07-5-23
キミ向き- 自由詩407-5-23
裸足になって詩を読もう- ぽえむ君自由詩10*07-5-22
- 暗闇れも ...自由詩1307-5-22
月は渡る- 麻生ゆり自由詩7*07-5-22
渓谷に乾いた音が響く- アハウ自由詩907-5-22
煙草のハート- テルテル ...自由詩4*07-5-22
海草の影- ペポパン ...自由詩7*07-5-22
意思- 小川 葉自由詩407-5-21
- 恋月 ぴ ...自由詩25*07-5-21
大人になりたくて- 愛心自由詩13*07-5-21
密漁- はらだま ...自由詩29*07-5-21
セピア色の笑顔- 北大路京 ...自由詩14*07-5-21
言葉のアルバム- ぽえむ君自由詩18*07-5-21
*トンボ玉*- ちと自由詩3*07-5-21
声にならない花- さち自由詩12*07-5-21
あなたのまほう- ちいさな ...自由詩407-5-21
ひかりちゃんとそらちゃん- 石田 圭 ...自由詩2307-5-20
やりたいことが多過ぎて- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-20
福音- 麻生ゆり自由詩4*07-5-20
みんなの歌- 酸素の枷自由詩2*07-5-20

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