るら るるら るらら
鼻歌を歌いながら
自転車で駆ける

くすのきの下を
年中赤いかえでを飛び越えて
るらら りりり
きちきちばったをかごに乗せ
あおすじあげはは耳元に
るるる らら ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。



窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から  ....
誰もいなくなったプラネタリウムの
暗いドームの下
まるで其処が聖堂ででもあるかのように
ひざまづいて祈る影がある

何を何故祈るのか
誰にも知られることなく
ひとりきり目を閉じて
長い ....
釣れた、釣れぬは
問題ではなく

私が尋ねたいのは
「何が釣れますか」
それだけ

どうぞ素敵にこたえて下さい


たまたまの数秒
真偽は気になさらずに


私もまた
 ....
覚えていること
今日覚えていること

財布の整理をしたこと
アロエの葉っぱの伸びように驚いたこと
死ななかったこと
皿を割らなかったこと
急ぐことはないということ
いずれいろんなものが ....
波の音が静かな夜 浜辺で
一人の男が死に絶えた
穏やかな顔をしたきれいな女が 
ゆっくりナイフを刺していた

奇跡はそれの直後のことで
大きな波が 屍を広い 海へ連れて

女はそれを見 ....
ある日
自動ドアの前に立ったら

開かなかった

押しても引いても
やっぱり開かなかったので

慌てて君を呼んだ

ちっとも開いてくれないんだよと言いながら
二人並んで立ってみた ....
星空の下では今日も 
作業灯が明るい

掘り起こされる大地
積み上げられゆくコンクリート

道行く人は
まだか、と未来を吐き捨てる

けれども作業灯は
必ずの未来へと向かって
 ....
夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする

ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
夕景風が鳴る
ふひゅーんあおあお
さざめくざさささ

ふひゅーんあおあおは彼方からの信号で
信号を窓の中から感じている僕は
木のように揺れている頭のなかを巻いて

片頬をうちぬかれたお ....
冷凍庫でカチンカチンに凍らせておいた契約書3枚、両手で握りつぶす。
パリンパリンと気持ちのいい音が薄暗い部屋に響いた。
「ふふふ」
ipodを準備して、チラシを見ながら新しい消費者金融に電話をか ....
もう遅いよ
そう言ったら
あなたは泣いた
みっともないから泣かないで
と思ったけど
実際
言い出したわたしは
とても後味が悪い
別れ話は
途中経過は関係なくて
話を出したほうが
 ....
魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか

魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ いき ....
そのむかし、「キャノンボール」というオールスター総出演の大バカなカーアクション映画があって、バカにしながら見れば楽しいが、本気で楽しみにしながら映画館で見たら悲しくなるようなシロモノだった。本国ではど .... 冷蔵庫のスイッチを切るとき
すこしくすぐったくて
おにいちゃんの足音を 耳に返していた
今日はきのうよりすずしくて
風が すけてゆくので 


きのうは
カクテルで酔った
ママの ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた


それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
 ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
みずいろの風に吹かれて

すこしだけ早まった鼓動が
うなずくように合図をしたら
それが夏のはじまりでした

手のひらでつくった影に
割り込むように差し込んでくる
陽の眩しさを避けて木陰 ....
肉を焼きます
美味しいですから
正解は無いにしても
ミスター
それは髭です
目にしみる煙です

ジーンズには穴が開いてます
そこからは夏が覗けます
もう少し肉の話を
美味し ....
{引用=八月の月で海鳴り
それでも僕らは響く波音を知っていた}


  僕は今、紺碧の{ルビ海=マーレ}を閉じ込めた窓辺から
  君に宛ててこの手紙を書いている


  {ルビ ....
富山から鎌倉へ帰る旅の終わりの朝
旅の宿を貸してくれた
姉が作ってくれた目玉焼きを食べながら
居間の床に座る3歳の{ルビ姪=めい}が
赤いリボンを頭につけたキティーちゃんのぬいぐるみに
話し ....
こんなに浅い眠りでは
うまく泳ぐこともできない

私はきっと
魚になりたいと

こうやってもがいているのに

軽々とふとんをはねのけても
夜の重さには耐えられない

私はきっと
 ....
ここ何日か太陽光線により熱が体にこもってしまう
やっぱりこの夏の日差しというのは特殊で
例えば正義超人が本来持っていたような悪の観念と化学反応を起こし
恋をさせようとしたり
事件を起こ ....
「私のひと押し詩人」というテーマでの依頼。
ひと押しというか、好きな詩人は、

1.有名で今さら紹介する必要もない人
2.ひっそりと書いていて紹介なんかされたくない人

だいたいこ ....
また、ここに夏がやってくる
僕の広げた手のひらの内側
少しうつむきがちな背中にも
広げた葉っぱのトンネル
その先の坂道は空へ消えていく
青い青い夏、遠い遠い世界
少しずつこの街からは何かが ....
昼寝から目覚めるとぐるり真っ青になっていて
真っ青になっていてでんぐりがえった僕の眼球
眼球から涙は流れず一滴の血もこぼれない

かなしみ
僕は何しているんだろう?何もしていない僕のほころび ....
社長なのオマエ? しばらく見ないうちにエロくなったなー
大きい玉手箱か小さい玉手箱か、好きなほうをエロびなさい
乗ってみたい車? んー、ロータス エロン
原子番号69? んー、エロジウム
好き ....
1メートル50センチの
大きなトカゲが
突然下を向いて
ごぼっごぼっと吐いた
緑色のドロドロとしたものを
苦しそうに吐いた
トカゲは目をつぶって吐いた
わたしはそれをかき集め
ふと思い ....
実は私、悪い事をして後悔してみたい。
実は私、男の子のジーンズをはくのが好きです。
実は私、6歳で15才の彼氏がいました。
実は私、ブロードバンドインターネット接続なしで生きることができません。 ....
遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
たちばなまことさんのおすすめリスト(1472)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そらへ- 竹節一二 ...自由詩2*05-7-8
2005・7_雨の終わりの日記- 千月 話 ...自由詩17*05-7-7
沈黙の星座- 塔野夏子自由詩6*05-7-7
釣り人- 千波 一 ...自由詩9*05-7-7
祈り- 石川和広自由詩10*05-7-6
シ———————。- ヒビノナ ...自由詩2*05-7-6
自動ドアのこと- ベンジャ ...自由詩9*05-7-6
作業灯- 千波 一 ...自由詩10*05-7-5
夏男- tonpekep自由詩21*05-7-5
ふひゅーんあおあお- 石川和広自由詩9*05-7-4
踊り子の前の約束- 木葉 揺自由詩5*05-7-4
別れ話- チアーヌ自由詩405-7-4
魂の残りの粒- 第2の地 ...未詩・独白705-7-3
スーパーガールはキャノンボールで死霊と盆踊り- 佐々宝砂散文(批評 ...805-7-3
渡り鳥- はな 自由詩10*05-7-3
空の底- 望月 ゆ ...自由詩49*05-7-3
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩67*05-7-3
夏のはじまりはいつも- ベンジャ ...自由詩9*05-7-2
焼肉- たもつ自由詩605-7-2
八月の海鳴り- 嘉野千尋自由詩16*05-7-2
旅を終える朝に- 服部 剛自由詩8*05-7-1
溺れそうな夜に- ベンジャ ...自由詩6*05-7-1
太陽日記Ⅰ- 馬野ミキ自由詩305-7-1
良い詩人は、、、- いとう散文(批評 ...23*05-7-1
ただいま、に向けて- 霜天自由詩1105-7-1
- 石川和広自由詩8*05-6-30
エロ人面魚_その名はマスイ- マスイジ ...自由詩10*05-6-30
大きなトカゲ- チアーヌ自由詩705-6-30
The_Truth_About_Me- 月山一天自由詩3*05-6-30
微々たるアオ- A道化自由詩1305-6-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50