わたしは みにくい獣だ

 鋭利な刃物を知っている
 (わたしの爪はいつも)
 鋭利な言葉を知っている
 (やわらかな皮膚だけを)
 鋭利な視線を知っている
 (傷つける)

みよう ....
僕に露天風呂の中で本を読むという楽しみを教えてくれたのは友人Tだった。Tが言うには、夜の鞍馬温泉は人が少なくて、本を読むのにもってこいだという。僕は鞍馬温泉には行かなかったが、さまざまな旅行先で本を携 .... 季節はずれの花粉のせいなのだと
説明する僕のことを

受話器のむこうで
君がくすくすと笑っている

きのう雨の中でけんかして
雨なのか涙なのかわからなく濡れたふたりが
いまはこうして傘 ....
投げやりなタコ焼きが
ソースの匂いを振り撒きながら
僕を食べに玄関まで来ている

食べられたくない僕は
お守りを握りしめるけれど
よく見るとそれはカブトムシの幼虫
行き所を無くし ....
私が幼稚園生だった頃、パパは鼻の下に口ひげを生やしていた。
ある日、幼稚園の先生が「パパがひげを生やしている人!」と歌の途中に訊いた。
私にとってひげとはもっともじゃもじゃしたものだったので無反応 ....
熱い そして暑い日だった
と思っていたらもう夜になった

一挙にクールダウンが大挙

私は今すぐこの街から抜け出したい
当てもなくアキハバラに行きたい
下には下がいることを確認したい
 ....
頭の線がからんで
かゆい明日がある
かもしれません

右へならえ

ならえません

今日パソコンを買いました
使い方がまるで
象の鼻みたいに
ふりまわされて
もっとからまって
 ....
そっとかわいてゆくならば
あと すこしだけ




(でんわのおとで目をさまして)
(それからゆっくりと足の裏をつめたい床へ)
(ひた ひたと)

おきてがみの温度は なまぬるく
 ....
小学校の帰り道に
沈みきれない太陽がぽつうん
首に掛けるゴムヒモの汗
それは
犬がどろんとしていた路地裏でのこと

赤い屋根の家
ベランダでは太陽を
無口な少女がじっと見ていま ....
いつまでも
置き忘れられたような
宿題のような生活だ
いつまでも焦っている
逃げるように眠る

鳩が鳴いている
静かにメスを入れられる時間
過去はえぐりだされた

歌います
感情 ....
彼女という人は
詩人とかそういう類の人みたいで
ときどき僕を近所のファミレスに呼び出しては
伏目勝ちにちょっと小難しいことをしゃべり
左手に持ったフォークでグリーンサラダにやつあたりし ....
日焼けするほどの
残せる夏のしるしもなくて
白いからだが
裸のままでいるようで
ときどき恥ずかしい

私の血は水のように薄くなって
夏はたくさん虫を殺してしまう
土から生まれて ....
                   こうず  まさみ
 梅雨が明けると
 辺りは緑一色
 眼に優しいその色は
 穢れを知らない少年のように
 きらきら 輝いていた

 ぼくは
 緑の ....
白い月が 
秋夜に はためく

この道は いつか
きた道

稲穂の
先に光りは
灯り

実る
真白き
宝石
かんで

川下り

柳の木

彼方がつくった
伽 ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
 私は、海が見たかった。
 秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
 橋の向こうまで。


スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
わたしたちは
もう離れないと誓いました
空に
風に
緑の木々に
そして
大きなビル群にも
これからは
飛び立つのもいっしょ
羽を休めるのもいっしょ
暑い夏
アスファルトの照り返し ....
各駅停車の鉄道がはたらいている
ひとの数だけ
想いの数だけ
星空のなかで
各駅停車の鉄道がはたらいている

天文学には詳しくない僕たちだけれど
きれいだね
しあわせだね
このままでい ....
戦争ということばは
ことばでしかないような
そんなおじいちゃんの傷跡は
僕が
大学をでるころ
白と灰のまじった骨になって
それをみたぼくは
その前に
においがきたのだ
骨が炎で焼かれ ....
聞こえなくなる直前の耳に聞こえる
鈴虫の羽が散らす美しい高音の点線に沿って
無数の枝が折れてゆく、無数の枝が折れてゆき
その微細な山折りと谷折り、その隙間から
水と ....
自分の投稿した作品にポイントが入ると、嬉しいです。
それはもう、半端じゃなく嬉しいです。

一応は「良い」という証としてのポイントであります。
しかし、「頑張れ!」だとか「仕方がないなぁ」だと ....
桜降る あの 朱色に染まる門前で
逝き 生きと 別れたというのに
あなたは 私の夢の中で
「君の傍にいるよ」とか
「守ってあげるよ」とか 言うのです。


幸せだった一日の終わりに
 ....
おなかをかいている
ふところに
つもる
きのうがある
きのうはいぬと
あそんでいた

みつけていく
きずあと
いつも
こころのなかの
おじさんに
おこられているかんじ
のうの ....
五年前に自殺サイトの掲示板やチャットルームばかり見ていたぼくは
ぼくの瞳がそれを僕の世界にうつしたように
いまわたしは空気ばかりみつめる。


「PARTY」


真夏のALTA ....
ふなりと 赤い 人形が 捨てられている
もうすぐ 季節が 笑う
一人の  生霊を もう 一人の
生霊が  育て上げ
赤い   人形は 沢山 捨てられる

田舎の馬車 弟の 遺言状が 護摩炊 ....

ひゅうるうるう

風がなった

うーともないた
マンションの中にいる少し苛立つ僕に
窓から

風は声に聞こえる

今日彼女を後ろに乗せて
あるいは
かわりばんこに
新 ....
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜

だから
ここにいるだけで
しあわせ

夏が終っても
君が胸を泳ぐから
 

クロール


息つぎをせずに
どこ ....
排気ガスの向こうに
こころだけを投げ出せば
いつだって僕は風になれる
鳥にだってなれる


部屋に戻れば
やわらかい布団と
あたたかなシャワー



守りが約束されているの ....
僕は恋の中で
生き直す
日々は
単なる
日々に近く
遠い
ひびわれた
地表から
静かに
氷であった水が
ゆっくりと
溶けて流れる


べり
皮に滑りおつ
ように
 ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
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