天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
夜に眠れないものを見下ろす
ハイウェイのカーブ
自転車の隣にはキリンがいて
見上げるとキリンの後ろには月が浮かんで
何かを告白したくなるけれど
キリンの前では
とても小さい
料理を注文する君の声が
空気の振動のような透明さで店内に響く
放っておくと月明かりしか入ってきませんから
と、ウェイターがカーテンを閉めていく
中央のテーブルでは座高の高い男が
大声でメ ....
頭の上の方の
難しいこと考えちゃう部分
ぜんぶ取り出して
お風呂に置いておいで
大したことじゃないってこと
よくわかるでしょう
頭の後ろから
ゾクゾクしてきたら
取れてきた証拠
目を ....
君の瞳は僕を導く光だ
僕の指を君の躯へと導く光だ
でも
僕の指に光る指輪が
やめてくれと叫ぶ
これほど
僕たちにとって
正しい瞬間など
ありえないのに
君の瞳は
奪い取ってと
輝 ....
初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜

1人でいる子を狙うほど ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました

君には秘密にしておきます

部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
雪が
自由にしてくれると言うの
で歩き出すと

なみだが

サクサク落ち

みみやはながぼとぼと落ち

ゆびなどもぽろぽろぽろぽろ落ちて

振り返ると
うでもあしも全部
 ....
ラードまみれの路上で
不自然に呼吸を操る君の濡れた貝殻
往来する車の振動に身体を刻み下を向く

夜ごと溶かせない太陽に
また明けてしまう日々に
玩具の馬さえ乗りこなせない毎日
君は
 ....
悲鳴を解放する自由 
あんたの神様はどっかで凍っちゃっててそれ削ろうぜ
それ削ろうぜ!それ削ろうぜ!
シャーベット状の糸を一瞬で紡げるゲームみたいに簡単な
電気ミシンでアイドルと空気ガムを ....
夜のとばりの降りるとき
私に安息のときは訪れる
誰もいない 誰もいない
誰もこない 私だけの闇
束の間 深呼吸する自由な心
少し光って そして闇に沈む
安らぎを 心をこめて受けとめるとき
父さんの手帳を見たら
僕のことが書いてあった

最初のページには、可愛い息子だと
少しめくると、やんちゃな息子だと
ぱらぱらめっくってみる

良くできた息子
にくたらしい息子
困った ....
決めた

今日
君以外の事
しない

君の名前を呼吸して
君の笑顔で働いて
君の鎖骨をおつまみに
君の言葉を食べて
寝る

今日

君以外の事
しない
フラスコの底
丸底の
光がたまって
揺らいでいること
誰も覚えていないから
朝焼けの色にも出会えない
そんな窓際の

暖められている
アルコールランプの触れる
沸騰直前の光が
ぼ ....
お前が転がりこんできて2ヵ月がたつ。俺達は毎日やってるんだ。
表を行く人達は寒そうに白い息。俺達はこの部屋ではだかで過ごすのさ。
それこそ息も出来ないくらい、やってやりまくる毎日さ。

お前は ....
男の子を好きになると
いつも考える

この子はあのとき
どんな顔
するのかなって

試してみたくて
たまらなくなる
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
よく風邪をひいた子供時代に


待合室はゆがんでいた
大通り沿いの小児科で
トラックが通るたび、がたがたと揺れた
松の並木の奥で待っていた
古ぼけた洋館のような建物は
いつだって静まり ....
わたし、

たくさんの物を手に入れたけど

この手で触れていられる物は

少しだけで

埃にまみれた

ダイヤの指輪

大きすぎるけど

外せないでいる

反射する ....
PS2ポータブルの

ボタンを押すと
ドン!

音がして
せかい壊れちゃった

あれ、これって
げんしばくだんのスイッチ
間違えて押してしまったよ

あれだけお母さ ....
上ったら、下る、上っては、
下る、彼らが散らかっている、彼らの街で
折れてひざまずいた巨人が、ほろほろと朽ちてゆく


それは、もうずっと歩道橋に見えている
或いはそれは、もう ....
「どれだ、どれがあいつなんだ!こいつか!」
「ふっ、残像だ。」


そんな水槽。
昨日靴ぞこが半分はがれたー!

アロンアルファでくっつけた

がー!またトレタ
歩きにくいー
片足を引きずる。もうどこいきゃいいの?

ぼくの育った街の
素敵な駅前でー!

ああ ....
I'll be home for Chrismasと言う歌がどの街でも流れる頃
パティーがぺルーの国境を越えて日本へ飛んで来た

雪を初めて見るとゆうので
インスタントカメラを持って
自分忘 ....
ガラス玉の中で夜が
凍ったみたいに動かない
だからここには何も来ない
昼も夕方も往ってしまって
世界がポツリと佇んでいる

私は夜を握ったまんま
電車に乗ってひとり
闊歩している
こ ....
花占いをする少女の背中から
日向の匂いがしたりして
指先からこぼれる花びらがオレンジで
昨日降った雨の湿土を
温かく変えて行くのは
その答えが「イエス」だからなのでしょうか

お幸せに  ....
雨が嫌いだ

校門でしか会えない

君の顔

今日は

半分だけ
きみに出会ったとき

完全



取られた



きみに会って

1542日間

僕は呼吸をしていない
不意に
香り
する時ある

身体を
幾度も洗い

新しい
香りもつけているのに

こんなにも

意識が震える程
私は
一人であるのに

毛穴に
体中に

 ....
夜中にふと
トイレに行きたくなる
でも起きられない
ほんとはまだわたしは眠ってる
暗闇のなか

いろんなことを思い出す
並列した思い出たち
クリックしたらすぐ次のページに行くよ
かな ....
たちばなまことさんのおすすめリスト(1472)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トーチカ- 嘉村奈緒自由詩1505-1-3
キリン- 辻野克己自由詩205-1-1
身辺雑記より(六)- たもつ自由詩1004-12-29
楽しい秘密- チアーヌ自由詩404-12-29
明白な魅力- 月山一天自由詩504-12-28
渋谷。リップスティック。14歳。- いとう未詩・独白1304-12-28
こんな夜に死んでいくのかもしれない- いとう未詩・独白2404-12-28
初雪- 月山一天自由詩10*04-12-21
ナイロン- 瓜田タカ ...自由詩404-12-21
電気ミシン_- 瓜田タカ ...自由詩404-12-21
夜のとばりに- 春日野佐 ...自由詩304-12-20
父さんの手帳- ベンジャ ...自由詩4*04-12-20
贅沢な宣言- 月山一天自由詩11*04-12-19
フラスコ- 霜天自由詩404-12-18
12月- 自由詩204-12-17
実験- チアーヌ自由詩8*04-12-16
通勤快速- たもつ自由詩1104-12-16
待合室- 霜天自由詩204-12-16
外せない思い出- 月山一天自由詩304-12-15
AN_IGNORANT_CHILD- 月山一天自由詩504-12-14
白い崩落- A道化自由詩604-12-14
ファインディング・ニモ?- 半知半能携帯写真+ ...1304-12-13
主語はオレの日- 石川和広自由詩5*04-12-13
ペルーで初めて降る雪- 月山一天自由詩3*04-12-12
The_world- サカナ自由詩804-12-11
段々と- 千月 話 ...自由詩8*04-12-11
雨が嫌いだ- 月山一天自由詩11*04-12-10
1542日- 月山一天自由詩7*04-12-7
呼吸、できない- 月山一天自由詩7*04-12-3
レム睡眠- チアーヌ自由詩1604-12-3

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