日常の破片が 通り過ぎる車を眺めている
日常の破片が 四角い空を見上げている
日常の破片が アスファルトの憂鬱を凝視している
日常の破片が 街路樹の根元で焦点を見失っている


 ....
君の言葉はまちがいなく真実なんだけれど
僕が目にした現実が全てを否定する



確実にこの想いは存在しているはずなのに
否めないありのままの宇宙の真理は 
梅雨空に本来の姿を映し ....
その本を開くと
ガラス玉のような星がこぼれました
しみだらけの古い本です


星を見失わないために
すべての星に名前が付いていました
本にはページがなかったけれど


ページをめく ....
5小節へ と

ベースラインの はずむ 弧線が

988 ヘクトパスカル で 吹いて

フィールドの 天半球と かさなって ゆく...

らぶ ばらっど

( 風乗り  ....
プラグマティズムを
食人種に与える
もぐもぐ、
益々、世界を成敗


有象無象、
思ひ解いて
改めて人口を計算

もぐもぐ、

人は浄土を前にしても
衝突銀河 ....
昨日の夜、ナポリタンを食べた

それは嘘です


本当はお豆腐を一丁食べて
日本酒を飲んだ

豆腐にライムとハーモニーを併せる

ギターに味噌汁とめざしで米を食う


 ....
体の傷は癒えても、心の傷は癒えそうにない。


デッキに出る。潮風を浴びる。手を広げると微かな浮遊感を感じる。船団を組み、真っ白な帆を張り、未だ見ぬ神秘を目指し錨を揚げたのはいつの時代だったか。 ....
兄弟達が助けを呼んでいる
僕は駆け出す
金持ちのようなダンスを踊る
止めて欲しい
この街でいつも孤独なアゲハチョウは風を浴びて天使を待つ僕の懐にいつも突然に
飛び込んでくるような錯覚 ....
まあるい泡を
ぷくりと吐いて
そっと寝床を抜け出す
水の流れは
暗いぶん少し冷たい
おびれとむなびれ
ぷるぷる舞わし
水草の間から
夜の空を見上げた

真昼の水面を
きらきら照ら ....
空泳ぐ魚が水面に映ってる

せせらぎの声が今日は風邪ぎみで

光る瀬に低空飛行の戦闘機

居眠りの私を蟻が巣へ運ぶ

川の瀬に溺れる私の夕まぐれ

さようなら魚が跳ねて言いました
夜が放つ神聖さを模倣しただけの
薄っぺらな言葉に、
どうしてこんなにも
心を掻き乱されて、しまうのだろう


持て余している
誰かの足になりたい思い、と
震えてそっぽを向く頑な ....
 自我像を絵にして生きている
 ゴッホの生まれたオランダ南部のズンデルトで豊かな自然に囲まれて
 元々風景画を専門として描いていたが
 信頼していた精神科医の女性が死んでから
 精神医学を勉強 ....
耳に雨音
瞳に滴
触れるたび
肌はやわくなってゆく
身じろぎもしないで
硝子一枚に隔てられて
雨に囚われているのだろう

雨を除ける力など
もってはいないから
ここでじっとしている ....
濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う

なんて きれい

薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
「はい、みんな〜集まってください」

にゃ〜 にゃ〜
み〜
に〜に〜

「はい、みんな、そこに座ってね」

にゃ〜

「さて、では第二次水飲み場奪還作戦の布陣を発表します」

 ....
そこはかとなく

カオス から はじまる

巣箱の なかで 羽音が する

複数が 単数を 響きあう

羽音が する

とおく 草陰に 一軒の 廃屋...

誰かの ....
雨が降ると いつも
あまだれをじっと見ている
子どものままで
いまも


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
あまだれ 一ぴき死んだ
あまだれ 二ひき死んだ
あまだれ い ....
俺はここでマネばかりをしているやつらに中指を立てた

紙に墨で文字を書いていくと
真夜中にどんどん溢れ出ていって
覚醒し始める
気付くと消耗が激しくてまいるよ、オコーネル


戦争地帯 ....
その日僕は水溜りを歩いた
誰かの言葉でもう世界を見上げたり
水分を求めたりするのは止めようとしたんだけど
やっぱり僕は水溜りを歩いた
兄の居る戦争地帯へと
手紙を携えて

詩人よ戦う事が ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
グスターフは 静かに 時を 待って いた

湾口の 砂州は 彼の ふるさと で

きょうは どうしてか

鼓笛隊が 空を 横断 して ゆくよう だった





お ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった

その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
「あれ、あれあれあえ!?あれ、モモンガーじゃね?」

「あ、ホントダー、モモンガーラ!フゲー!モモンハーフゲ!」

「ちょちょちょ、ちょっと、オコーネル、向こうから廻って、
     ....
戦争に行ったら
兄は変わってしまいます

精神がガクっと
音を立てて

おい、大丈夫だから来い

なんていう力強い言葉を跳ね除けてしまう


幼くして病を戦った
そんな ....
一筋の夢
指で先を足していく
空には届かない
私の背伸びでは届かない
そのまま
ぷつん と途絶えた
音信

首元がさむざむするから
結っていた髪を切った
ただそれだけのこと
今朝 ....
 この森を見つけてどれ位になるだろう 僕は今26歳だ
 死者の懐かしい匂いがする 絶えず葉を擦り合わせている森の奥から漂ってくる 決して入ってはならない 暗闇に食べられてしまうから
 泥まみれの骨 ....
私がここで
見上げた魂は
小麦色の女の子に

吸い取られちゃう
くらいに軽いんだけど
だけどそれで
ピュアにもどる

この道が
続くなら 
泣いた子供が母親を 呼ぶ声で

 ....
バイクを買って一年が経って
初めて後ろに乗せるのは彼女がいいとかなんとか
妄想していたのに結局
バイト先の28歳のおんなのこを乗せている
今日も一号線は真夜中です

28歳のおんなのこはし ....
毒薬のような願望を散りばめた、
陰茎の夕暮れが、
いちじく色の電灯のなかで燃え尽きると、
ようやく、わたしの夜が訪れる。

静寂をうたう障子は、わたしのふるえる呼気で、
固く閉ざしてある。 ....
な ぐ り...

名栗村 そして 澤

やみ夜を 求めずとも えられる

その 名まえを 記す ことは

もはや うたの なかの 出来事

うたに 遊ぶとき それは  ....
たちばなまことさんのおすすめリスト(1472)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日常の破片- ムラコシ ...自由詩4*07-7-22
現(うつつ)- ムラコシ ...自由詩7*07-7-22
星の本- yo-yo自由詩13*07-7-20
ぴえろ・ぎゃろっぷ- モーヌ。自由詩13*07-7-20
ごちそうさま- うわの空 ...自由詩5*07-7-20
ケダモノが隠れている- 那津自由詩4*07-7-19
今夜月明かりに虹を見る- rabbitfighte ...散文(批評 ...3*07-7-18
僕は目を覚ます時にリズムをライムに乗せる日の龍だ- 那津自由詩6*07-7-17
碧い魚- LEO自由詩30*07-7-17
さようなら- 小川 葉俳句607-7-16
神経痛。- うわの空 ...自由詩6*07-7-16
自我像- 円谷一自由詩5*07-7-16
紅い魚- LEO自由詩34*07-7-15
賛美歌- 水在らあ ...自由詩31*07-7-15
台風の夜- 那津自由詩5*07-7-14
くちぶえ- モーヌ。自由詩18*07-7-13
あまだれ- yo-yo自由詩12*07-7-13
残像として- 那津自由詩3*07-7-11
オコーネルの唄- 那津自由詩3*07-7-8
くちづけ- 水在らあ ...自由詩30*07-7-8
空中の_地上の_ものたち- モーヌ。自由詩19*07-7-6
夏は、山の水が澄みわたるので- yo-yo自由詩16*07-7-6
モモンガーの唄_第6回- 那津自由詩407-7-5
その名は馬の名で突撃隊だ- 那津自由詩3*07-7-5
音信- ku-mi自由詩16*07-7-4
26歳の森- 円谷一散文(批評 ...6*07-7-1
優しい人よ_愛を歩め- 那津自由詩507-6-30
タンデム- haniwa自由詩207-6-30
停泊する夏- 前田ふむ ...自由詩23*07-6-29
誘われし澤の奥で- モーヌ。自由詩17*07-6-29

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