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アボカド
ブロッコリー
椎の木
言葉
滑り落ちていく坂道
ブランコの途中
ところにより雨
ソファーで聞いてる
包丁の音
いつもの思い出話
壊れた玩具と
無くした部品
外 ....
 

夕食は、母親の手作りの
ご飯を食べてから
病院の受付にパートに行っていた母
だから、五時前には夕食を終えていた
だから、未だに私の夕食は異様に早い

朝食は、パンだった
食パン ....
○「旅」
日本の田舎はどこも同じだ!
美しい自然と元気な年寄りが
みられる

○「昭和の常識」
食事は母親の手作りだった!
子どもは外で元気よく遊んでいた!
友達の家でも遊んでいた!
 ....
                 

                          午前四時半の蒼い空
ひときわ煌めくのは金星か

               身体を這う汗
    ....
お前と言う名の
質量が歪めた空間に
落ち込んだまま
俺は何十年も身動きが
取れずにいる

無表情の赤の他人が
何人も通り過ぎて行くのを
ただじっと見ているだけだった

浮かれていた ....
言葉の墓に
手を合わせて
言葉を掛ける
こころと共に
私は生きていくの。そう
ありがとう と

その言葉は
何回も何回も
失われたとしても、
何回も何回も
ありがとうと 言うの
 ....
乱雑な狂騒の中で何とかかたちになろうともがいているいくつかのものたち、崩れ落ち翻る一瞬の、つむじ風のような思考がそこら中に牙を立てようとして頭蓋の内側は引っかき傷だらけだ、まるで土葬された人間が土 .... 怠惰な午睡のすえ
ふと目醒めると もう夜だった
開け放していたカーテンから
道の向こうにある家々の灯りが
ほわりと点っているのが見える
この選ばれたわけでもない 退屈のなかに
浜辺に打ち上 ....
○「親の終焉」
僕の後ろには
数えきれないほどの
親が続いてきた

僕の代で親が切れた!
僕の種は
永遠に終わる
僕が望んだことではないが
受け入れるしかない

○「SNS情報 ....
知らないところでさり気なく
「うちの妻が」と言ってもらいたい

時代に逆行しても
「思い出に残る熱い先生でした」と卒業式の寄せ書き

オルガンをうまく弾けなくても
「あの子守歌、背中がこ ....
指先をつたう 雷鳴
かかる
雨のなか 歌う少年
六弦に潜む 幽霊
誰か 聞こえねぇのかな

生きる希望と やらに ぶら下がる
縫われた からだで 息を吐く
風とともにぜんぶ剥がれて
 ....
あの日 僕等は
雨宿りをしていたね
突然降って来た雨から逃れて
適当な軒下に落ち着いて
肩を並べて 雨宿りをしていたね

周りでは 同じように雨宿りをしている人たちが溜息をついて
濡れた ....
繊維の構造に
光が降り注いで
戸惑ったわたしは
少しだけ早口になった

アジノタタキ、と
呪文を唱えた
日除けの帽子は
柔らかな海になって
凪いだまま
わたしの身体に
収 ....
勇気なのか、神様のいたずらなのか
未来を変えたくなった

誰に言われたのか、いつ信じたのか
未来は一つだけだと思ってた

見えている物はそんなに変わらない
ただスローモーションのよう ....
狂ったように
がなり立てて行く
選挙カーに向かって
唾を吐く

アスファルトから
凄まじい陽光の
照り返しを受けて
気が遠くなる前に
冷房の効いた
カフェに飛び込むと
頭痛がする ....
{引用=こんなにも遠くの土地の

バスの停留所で

傘をさしていた


 ゆめのなか


ノイズのなかの風景の

砕けたアスファルトから


視える空は

雨粒に浸透 ....
私からあふれる雨がまじり降り
何処かの約束した南国がきらきら光って
草木から滴る露と消える
大雨だ

私が消えるにはふさわしい
月日が経ったと思う
確かに君の誕生日は昨日だったと
カレ ....
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
 ....
猿と甥回る、春は舞い踊るさ。
さるとおいまわるはるわまいおどるさ


対価にちまちまとまちまちに書いた。
たいかにちまちまとまちまちにかいた


美しい電子看板。晩夏。心停止。苦痛。
 ....
 後頭部を撮影された老人、
 謹呈された詩集をかならず読む老人
 愛車モーリスはいつ廃車になったのか
 かれの離婚届を詩集がわりに読むか否か
 湖畔の嵐のなかで
 うつくしい水鳥のよ ....
苦しみも悲しみもここに置いてゆけ
















寂しさも生きにくさも

ここへ置いていけ




 ....
神経症的なスタンダード、初期設定値がそもそも狂気の側に少しだけ傾いている、厄介だけど留まろうとする努力の分だけ懸命になることが出来る、人間なんて少し壊れてるくらいがちょうどいい、電脳の空間に投げ捨 .... 黎明の時間がひろがっていた

こともなげに日々は過ぎていき
わたしはしおれた案山子のように日に打ち照らされている

かいつまんで話をすることもない
唇は固く閉じられていて、それ ....
何にでも肯定的な
徹底したイエスマンで
構成された政党で
ビジネスマンの圧倒的な
支持を得ている

基本的に
主体的に何かを考えたり
行動することはなく
複数の意見がある場合は
権 ....
ポケットの中の
小さな祭壇に
頭を垂れる人々
画面の光が
夜の神となる

瓦礫の上に立ち
再び家を崩しながら
誰も泣かず
誰も問わず
崩れる音に拍手を送る

腐臭を嗅ぎながら
 ....
残るのはからっぽの部屋と、開かれた扉だけが、正しい それでもいま、ここに 破水したのは 空のほうだった みっつ折りのまま 寝返りを打つ 網のあいだで、骨が増え うしろむきにあったような 子宮の .... 物語りはエンドレスのように
季節は音もなく日々を刻んでいた
地表には取り憑かれたように草たちは伸び
虫はそれに寄り添うように紡いでいる

夏は蝉の音と虫の音が混錬し
熱波が地表を包んでいた ....
○「和」
和という精神が
日本人には
遺伝子のように
組み込まれているようだ
これがややもすると
「みんなに好かれたい」
「誰からも嫌われたくない」
という夢願望に変わるときがある
 ....
携帯電話と呼ばれた時代
吐息と温もりらしきを混ぜ込んで
声で繋がれることに人々は歓喜した

スマフォと呼ばれる時代
文字と映像だけで繋がる時代へ
創られた吐息に夢中になってる

言 ....
○「勝てない」
天気には勝てない
人間が合わせるしかない
年には勝てない
これも人間が合わせるしかない
恐妻には勝てない
弱夫が合わせるしかない

○「矛盾」
矛盾には
言葉の矛盾 ....
りつさんの自由詩おすすめリスト(994)
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