すべてのおすすめ
私の見せている光は闇でできていると誰にも見えてない。だって笑っても笑ってない事は、癖だからだよ。心からの笑顔は何時の頃か、張り付けられた笑顔になって。気遣いは、生きるために結んだ糸で。ぐちゃぐちゃだっ ....
デフリンピックの初めて日の目を浴びた障害物競走で
披露される前にはがれおちてしまったマスキングテープ
幾年もかけて磨きあげてきた模様は内側に巻かれたまま
障害を越えて百メートルコースを彩ることな ....
罪が確かに罪ならば
罰があとから刺さるから
レ、ミゼラブルのジャンバルジャン
呆れて笑ってくれるだろう
ひとりで生きていくことが
幻想だって知っている
昨日や今日の悲し ....
与えられた、全てが宝物で種である。芽吹く瞬間の痛みは、存在したことを証明してくれる。鼓動の速さは見えないけど、爆音で耳の奥から聞こえてくる。身体を縮こまらせて流れる涙。大事にしてるよ。忘れてない事全て ....
○「潮騒の町」
┅┅ ┅┅ ┅┅
私は潮騒の町を
ゆっくり
どこまでも
歩いて行きたい
┅┅ ┅┅ ┅┅
繰り返すさざ波を聞きながら
ゆっくり
どこまでも
歩いて行きたい
┅ ....
○「選択社会」
自動販売機の前に立つと
僕はいつも選択に迷う
喉をうるおすだけなのに
多くの選択肢がある
ある時面倒くさくなって
パッと見てパッと押したら
飲みたくない飲み物だった
あ ....
残虐な殺戮のイメージはいつだって俺をほんの少し冷静にした、それが俺にとってどんな意味を持つのか俺にはわからない、それはずっと俺の中にあったし、時々はグロテスクに蠢いたりもした、挑発的なカラーリング ....
その日わたしたちは
明るいうちに別れた
陽の高いうちのさようならは
夜よりも錆びてはおらず
明け方よりも健全で
互いの悪口なんて言わない
だからわたしは
これが さいごだなんて
考 ....
あんなに悩んだのに 神様にも聞いたのに
結局、サイコロを 振ったような未来が
何度も鏡に映して 鏡の私に問いかけた
赤色のワンピース 今も値札がうなだれて
私の夢は いつも優しいだけで ....
六十八匹の鈴虫を埋めた墓を
母の庭帚が一掃した
落ち葉をしだくような
笑い声に見合う顔を思い出せずにいる
まだ蝶結びができなかった
大雪を抱えた空の下
厚いコートにナイーブな獣を隠 ....
○「人生」
人生は
問題解決学習である
さて今回は
神社の大麻販売問題
大麻とはお札のことだが
割り当て販売である
一部千円で15枚来ている
30世帯もない自治会で
こんなに売れるわ ....
冬、まだ生き続けている。とても大きなオオクロバエ。窓ガラスに張り付いたまま。もはやほとんど動かない。指さきを近づけてみてももはや俊敏に飛び立つこともしない。それはまるで、もう十分に生きてきたから、みた ....
もう書かずにはいられない
思いめぐらすラブレター
通学途中カドの文房具店
生まれて初めて便箋に手を伸ばす
心の中はパズル模様
パズルを解き明かし
....
私は木陰に揺れる冬陽を見つめ、冬が訪れ始めた空をだんだん見上げていきます。水色が見上げるにつれて青色から、蒼穹そうきゅう。雲一つ無いですね。すぅーっと吸い込み吐き出した空気が冷たく突き刺さる空気が肺を ....
唐揚げ
給食の時間に落とした
楽しみにしていたのに
落としてしまって
それから
見つからない
唐揚げが
見つからない
たぶん
記憶と記憶の隙間に
落としてしまった
先生も ....
僕があの日あんな失敗をしてなければ、むしろ生まれてなかったものがある。
ああ、君の念願の願いは、僕の失敗だったんだね。
僕が勝手に良しとする道になんの憂愁があるのだろうか。
その問いは、あまりに ....
日常。それは何のために続くんだろう。
守るものができて、そこにだけ向かっていく。
消えかけた街灯を走り抜け、
小さな水たまりを気付かずに打ち抜く。
難しいことじゃない。
君の笑顔 ....
ああ!愛しきもの
残りの人生
あと、何回この食事するだろうか?
ああ!愛しきもの
残りの人生
あと、何回この景色を見るだろうか?
ああ!愛しきもの
残りの人生
あと、何回君 ....
木の実が尽きて
里へのクマ出没が後を絶たない
クマも食べ物がなくて
どうせ死ぬのならと
覚悟して里に降りてくる
話題が尽きて
テレビ放送の誇大表現が後を絶たない
放送時間に猶予はない ....
データをグラフ化すると
解った気になるのだよ
グラフ化に騙されようと思うのだ
グラフは天気予報図と同じで
一瞬未来が見えた気にさせるものだ
グラフ化したほうが前には進める
立ち止ま ....
車を走らせていると
だだっ広い芝生の平原にすっくと
黒い五重の塔が建っていた
ちょっと気になって
駐車場を探して
その五重の塔をみにいった
想像どおりの大きさで
みあげる ....
○「人の師」
みだりに人の師となるなかれ
人のことを批判する余裕はないはずだ
若いときは
人のことよりも
自分のことである
まして年を取ったら
なおさらである
自分のことに集中せよ!
....
積もることのなかった雪のせいか、
風景はあの日の朝を思わせた。
空気は冷たく、地面はツルンとして見える。
吸い込んだ息は、鼻をツンと刺して痛くする。
そうして流れた涙は生理的現象だ。
....
とある花がわたしに
微笑みかけつづけてくれている
わたしはすこし照れて
その花のまなざしを直視できない
人生を全うさえできない予感に夜に震える
ひとりっきりも気楽だなんてくだ ....
奴らがパンダで来るなら
こちらはヒグマとツキノワグマを
嫌でも送りつけて
天安門広場を血の海に染めたい
白黒か茶色か黒の違いだろ
下手したら
ハオチー、ハオチーって
取り合いになるかも知 ....
それって、雨のつもり?
あきない人ね、あなたって。
忘れたの?あなたがしたこと。
あなたが、わたしたちに約束したこと。
もう、二度と滅ぼさないって約束。
また、はじめるつもりね。
すべての ....
不安や迷いなど
その中に居る時は
忘れているけれど、
命に従い
生きるしかない私
・
いのちよ
ありがとうさま
いのちは
いのちに
支えられている
・
おふろ上 ....
今日の役目を終えたようなアスファルトが
まだお前がいたかと俺を迎える
誰もいないから好きに渡れよって
赤い顔したやつが
点滅しながら俺を誘ってくる
ゼブラ色なんてもう意味をなくし ....
おれに/あたしに
答えを求めないでください
そうあえいでいる
子どもの頃から
答えだけを書かせる教育で
育った人間が
当たり前のように答を求めるから
暴走する
反逆する
嘲笑う
....
色を落とした、黄色、褐色の、紅色の
手紙の断片たちが、道の片隅や、真ん中に
からっ風で湿度をなくして
散らばっている
それを潰して
計算できない枚数に砕ける
どうしてうれしい
かなしくな ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34