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かたい窓の桟に生えていた
新芽がやわく唸っている
幸福の一つも知らない
夕日の一端を浴びている
美しいものは無礼にも
わたしの瞳に棲みついた
それが滴って根をたぎらせて
舌を痺らせて ....
柔らかな石が降っている
濡れた空気が呼吸する
むろんだ朝日が土を踏むように
おまえは優しく燃えている
穏やかな顔が溶けている
暗い木陰がただ揺れる
首が上擦っている
うだったいのちが ....
喉が静かに萎れてる
瞼がおもたく透けている
わたしは岩背を踏みしめて
裾野の灯りに目を凝らす
冷たいあなたの肌を撫で
しなだれながら 咲いている
わたしの毛皮は月光を
打ち据え輝くも ....
乾いていて冷たいそれを
おれは か細いからだに縫っている
目や耳や口すら覆っている
輝いたことなど一つもないが
揺れ動かず しんとしていて
煮詰めて固めたざらめのよう
黒々してて 鈍重で
....
歩いていると
轢かれたら死ぬ車が
なんでもなく 頬を通り過ぎていた
風が肌を擦れて 痛い
土煙がつく
爪先に汚れが詰まる
家に帰って
幾つもの肉を食べた この手で
擦り寄ってきた ....
学校のことを 思い出そうとすると
ぼやけた記憶した浮かばないのは
僕にとって 青春というものは
伝統的で矛盾した 色彩の衝突であったからだ
延々と神さまが 夜空を覗き込んでいる
からか ....
まどらかな 朝の空気が
うすくのばした 綿みたいに
街中を したたっている
ぐ
誰かが眠っているであろう
真っ赤な屋根の お家が
折れた 背骨みたいに
やわらかく
押し潰されて ....
ぼくは世界の真ん中の通天閣の上で回るぐるぐると回るただあなたを待っているえも言えぬままに待っている優しさにさ身を摘まれ優しさに身を包まれ優しさにさ身を詰まれ優しさにさ身を浮かべ優しくあろうとするんだよ ....
受信機は今日も空っぽです
天気は晴れ 時々 鉄の破片
流れ落ちる 身を梳くような
鋭い 言葉に 気をつけましょう
空は その様相を変えたとしても
美しさを 損なうことはないのですよ
あ ....
指先をつたう 雷鳴
かかる
雨のなか 歌う少年
六弦に潜む 幽霊
誰か 聞こえねぇのかな
生きる希望と やらに ぶら下がる
縫われた からだで 息を吐く
風とともにぜんぶ剥がれて
....
ありふれた表現のなかに
ひとりで住んでいた
古紙のあたたかさに沈む
からだは文字になった
ペン先が 宙を書いている
濡れた宇宙が 呼吸する
それが滴って 喉に咲く
明日が爆ぜる
....
まばたき
銀色の砂
こまやかに
肌をうつ波
カモメが泳ぐ
はばひろい青雲
となりで眠る
天使のあなた
あなたは前世
ちいさな猫だった
お空を見るのが好きな
きらきらのおめ ....
鈍い感覚に息をつがえて
とおく とおくの あの子のもとまで
運命みたいに飛び込んだ!
忘れてた ぼくは 最後の神さま
糸がほどけぬ わずらわしい子
黒い掃き溜め 虹色のはね
青輪光の ....
駅前の広場には 冷たい光が流れてて
わたしたち まるで 水族館のなか
ふたりで買った 炭酸水が
手のなかで 静かにゆれる
君は なにも言わずに
じっと ボトルの気泡を数えてた
わたしも ....
りつさんのみぎめ ひだりめさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
苗床
-
みぎめ ...
自由詩
4
25-10-14
業火
-
みぎめ ...
自由詩
3
25-10-12
ステラ・アルピナ
-
みぎめ ...
自由詩
6
25-9-29
うろこ
-
みぎめ ...
自由詩
5
25-9-10
抵抗
-
みぎめ ...
自由詩
4
25-8-20
青いプールと少女Q
-
みぎめ ...
自由詩
3
25-8-14
竜が街を歩いている
-
みぎめ ...
自由詩
4*
25-8-11
ぼくの目ぐるぐる
-
みぎめ ...
自由詩
4*
25-8-8
20210331
-
みぎめ ...
自由詩
3
25-7-30
アニマ
-
みぎめ ...
自由詩
4
25-7-22
アズール
-
みぎめ ...
自由詩
3
25-6-25
言葉は世界になり得るか
-
みぎめ ...
自由詩
2
25-6-23
ドミネイト
-
みぎめ ...
自由詩
2
25-6-18
人魚姫とさよなら
-
みぎめ ...
自由詩
3
25-6-16
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