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北国ではもうほとんど涼しい。秋の陽。こどもたちのみずあそび。さきっぽを踏んづけて、長い青いホースにはとても小さな小さな穴がいくつも開いていて、そこからとても細い細いやや霧状の水が勢いよく飛び出してきて ....
言で問う
問うは言
言問通りを歩いてみる
未知を知るために
道を歩く
道はどこまでも
真っ直ぐだけど
考える事は
右へ
左へ
ブレる、ブ ....
他人(ひと)のことを
悪く言うのは
言った自分も
傷つけてしまう
それでも言うか?
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
女優は
お笑い
強いは
弱い
イカれは
まともなり
普通は
病んでる
私、モデルなんです
監督
監督じゃなくて上層だから
今日は
日曜日だから
月曜日です ....
別に何も言うことはない
ただ、こうして黙って
耳を澄ましていると
自然に聴こえてくる
このメロディは
実際に鳴っているのか
それともクスリと酒に酔った
俺の頭に響く幻聴か
生き ....
忘れていませんか
と自分に問う私を
失われた記憶の空は
いつまでも青く
青く広がっている
絶対的に 失われた存在は
二度とここに戻って来ない
これでいいんだ
と自分に言い聞かせる私 ....
梨と宝石
夏の墓場から掘り起こした
私だけの祭壇
電柱に履き違えた靴の片方
だってトラベリングしたら恥ずかいでしょ?
鮎と見て
味噌汁を飲んで
飲み干したお椀を持って
底に雪が積もるま ....
僕は真面目に生きてきました
デター アホ もやし
ん?真面目に生きてきましたが?
何? 草生える 顔w
キレますよ?
はははは で、どした? ザーコ
もうやめとけば?可哀想 ....
幼いヤコブが死んだ
通りがかりの旅人が埋めた
弔いの言葉が添えられ
墓石の代わりに
ヤコブより背の低い
バス停の木が植えられた
幼い死の尊厳は守られ
旅人は旅を続けた
バス ....
○「理想的な死」
僕の理想的な死は
ぐっすり眠って
目が覚めたら
そこは天女の舞うお花畑だった!
というのがいい
そういう死に方だってあるかもしれない
死は決して怖いものじゃないんだよ
....
好条件好環境好都合によって好循環を作り守り通そうとするものは多いが、好筋によって好き人生を真っ当しようとする人は、少ない
筋を通すということは筋を作り守り、生み育てるということ
その良き筋を発見す ....
牛乳パックに
芥川龍之介の流した悦楽を詰め
キリンの形態模写をする雲に
赤いマトリョーシカの詩を隠す
ここで何人の軍人さんが撃たれたの?
うーん、いっぱい?
納豆のつぶつぶくらい?
幽霊 ....
ながっっつっつっつうううううううううううううううううううううううううううううぅぅぅU―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ....
ことばって不思議だよね
ことばに泣き
ことばに笑い
ことばに憎悪する
ことばはカミソリになり
蜜になり
花にもなる
機関車にもなるし
風にもなる
芥川 ....
誰もいない
外は虫の声だけがする
そして 吹く
風だけがあった
そして 窓で
思った ロンドンを
日本と変わらない
風景の街並み
違ったのは物価だけ
僕は 今も
何をしたのか
思 ....
夜が空けた。
立体的に、次々と、パタパタと。
画角のはじは暗い
焚き火が燃えていて少しずつ暖かい
手をかざしながら思い出す
ラムネのビー玉の音
レモン色に水色がよく合ったお祭り広場だっ ....
ほんの一瞬のため息みたいなきっかけで降り始める夏の雨、傘を持たない僕たちは高速の高架下に急いだ、雲の上の貯水槽が割れてしまったみたいな降り方だった、それでなければ、広範囲に拡散された滝のようだった ....
石はまだ乾かず
コケが時間を遅らせている
胞子 肺の空気 風が
わずかな誤差を告げて
記録する人はいない
わたしもあなたも
無限からの光芒に賭 ....
轢死のような夜を過ぎて、細胞たちは摩耗していた、気分の萎えた腕みたいにだらりと垂れ下がったカーテンを殴るように開いて、狂信者のような八月の太陽を部屋に迎え入れる、間髪入れず始まる灼熱のパレード、そ ....
今宵手にとる梅酒のロック
漬け込んだ梅の実も
取り出してそのまま齧れば
甘酸っぱさの酔いが
心のうらがわまでしみてくる
溟い憩いにグラスを傾ける
私の手は苦い
梅の ....
手をつなぐと
気持ちいい
ひとは後ろ向きには歩くのは無理だから
ハッピーを肌に感じてそよ風を肌に感じて
手をつなぐと
気持ちいい
人は好きな人とひとつになりたい
....
茫妄と
夜世界は影を映し出し
街には至るところ霊の溜まり場所がある
....
朝の目覚めに
今日という日を下さり
ありがとうございます
夜の眠りに
今日も無事に過ごせ
ありがとうございます
静かな平穏な
日々を下さり
ありがとうございます
平和 ....
わがままを言う
けれどとても弱い
一輪の薔薇のために
風除けを作った
薔薇は文句を言ったが
心地良さそうに眠った
眠る薔薇は美しくて
そっとその花びらに触れた
甘い香りが寝息ととも ....
なつのよる、満月の路や
夕暮れてゆく公園、回旋塔の下や
線香花火が咲いた、一瞬の光の下で
見つけた
かげぼうろたち
かじってみたら
やさしくほどける
ほおってみたら
ふうわり浮かぶ
....
○「終活」
忙しくするのが
修行なら
ゆっくりするのも
修行だ
○「狼男」
好みのタイプだと思うと
後をつける習性がある
○「夫婦のずれ」
妻「賞味期限が近い納豆は安いから
....
「あすは、晴れるから」
だれかやじぶんを慰めるときに使う言葉
でも、これだけ毎日毎日晴れつづけると
雨が恋しくなる
トラックが通ると揺れる家
夜明けのカラスの鳴き声
髪 ....
頭痛薬と
間違えて
昼前に
睡眠薬摂取
今
眠れない
不眠症だからね
明け方
そろそろ布団に潜ろうかな
おやすみおやすみ
いつもの会釈にお決まりの挨拶
それにあとひとこと
胸につかえたしゃぼん玉を ひとつ
ことばに込めて放ちたい
世間話にも地雷はあるかなとか
ぜんぜん気の利いたことでもなく
毒にも薬にもな ....
君が送ってくれた写真
緑のアーチ
まっすぐ続く道
知らない風景なのに
あたたかく懐かしい
それは君が歩いた道だから
いつか歩いてみたい
君のいるところへ訪ねていきたい
傷だらけだと ....
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