すべてのおすすめ
翠雨の静寂が劈く
これら彷徨い歩く夜の住人

そこまでは近くて遠い
電話BOXからの 未来
いっそ死んでしまえる
奈落のような落とし穴
路地裏
寂れたコンビニを経由し
はしわたしは遂 ....
 洗いざらしの衣類のなかで、リーバイ・パタの詩画集をひらく
 女のいない男がしてやれるのはたったそれだけのこと
 コインランドリーが不法占拠されてしまう夢を
 ついさっきまで見ていたんだよ
  ....


インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
 ....
熱風に吹かれ
太り始めた半月、
夜闇に浮かんでます

白く白く白銀 空

なんだろう?この感覚
助けて! と、
落ち着き払い

誰かに 誰でもないダレカに

叫んでいるのです、 ....
夢のなか

表紙を開く

夢のなか

雲の詩篇

夢のなか

破られた紙片

夢のなか

遠い所にいた

夢のなか

爪で弦を{ルビ弾=はじ}く

夢のなか
 ....
こわれものでもなかった
なつかしいひびでもなかった
唯水底に漂う叩きつける雫の聲にぬかづく

夏 雲 奇 峰

熒惑星を薄群青の 
きみのひとみで僕も殺して
生成りの砂地に帰(かえ)す ....
剥がれた分度器を
落ちている人のように
並べていくみたいに
拙い息継ぎが
街の柔らかいところに
終わっていくみたいに
コンビ、ニエン、スストアで
スストアで
淡い方の手を近づけ ....
夜明けのあほんだら
わたしが眠れるまで待ってほしかった
わたしは箸を置いた
箸はわたしを置いた
わたしと箸は同じ置かれたもの同士
夏休みの端に腰掛けて
初めての話をした
眠たい話をした
存在に挨拶をする
挨拶は水のように沈黙する
や ....
グループ旅行は晴れて欲しい
旅のちもっと晴れ

二人旅は風に吹かれたい
旅のちそっと晴れ

一人旅は雨に打たれたい
旅のちきっと晴れ
ふわっと風、
吹いて来て
わたしを洗う
わたしは笑う

この慎ましい空の息吹き、

ふわっとふいて
わたしをあらう
わたしをわらう

そして消えて この時にこの朝に



 ....
580円払って屋内におる夏
図書館には1時間しかおれんねんて

死ぬほどは不便ちゃうから
って黙っておれる人たちが
努力が足らんみたいに

どの口が言うねんて

足引っ張らんといてな ....
闇路にある圧力が もっとも 細分可した土砂崩れみたいな装丁で、
せいぜい樹海にかえってきた夜は 際限なく降る小池を逆さに抱えた
メタセコイアの未来は、手袋が重なりあう微熱に 温床張りに顰む教本で
 ....
この間
コロナを拗らせて
死んだじいちゃんの
机の中から
一冊のノートが見つかった

じいちゃんは
自称詩人だった

証拠隠滅のために
その夜
家族みんなが見守る中
庭でそのノ ....
電子タバコにしてから
口元に火を近づけるということがない
息子に教えたいことがない
おれからではなく、自分で見つけたらいい
おれはもうすっかり満足だ
おれはもう歳を取らない
じゅうぶん歳を ....
俺が一番、
と密かに燃えているうちに
末広がりな八の視界は開けてきて
幾度もの挫折の後に
二(ふ)っ と力の抜けた
日の夜
九人の侍が和になって
キャッチボールをする夢の中

ボール ....
九月十八日は僕等の結婚記念日で
八月十八日はダウン症児の息子が
世に産声をあげた日で、妻も私も
それぞれに心震わせ、涙を流した。

NICUのカプセルの中で、小さな小さな
呼吸を看護師さん ....
アスファルトにフライパン置いて
目玉焼き焼けちゃうんですって
た、試してみたい
世間の奇人の評判を?
まぁいいだろう

暑い
しかし人間には耐性がある
こうして暑さに身を慣らせば
ど ....
水をワインに変え
白い人、
時という河 滑りゆく

時は切り裂かれ
一瞬の永遠
その光景は開かれ

銀輪の夏、
梅雨を吹き飛ばし
緑亀を買いにお兄ちゃんと
灰白のアスファルト自転 ....
   白い漆喰が
   薄く、褪せて
   遠くの
   {ルビ草原=くさはら}で

   掛ける
    言葉があれば
   ひとつの
   声を

    一本の 煙草 ....
  たどただしいうでがゆびが ちいさくふるえたあさ
  コウシャした あまやとりに くちばしに 魅がある
   とびたてないうちに はねが かわいていって まして

    さえずりもきせいし ....
インスタント闇屋さん
カップのなかで
泣き虫が笑っている
探し続けなきゃいけないものを
かんたんに手に入れようとしたことは
はっきりと罪だったと思うよ

カードは言う、
失う、だが ....
風邪をひいた
目がペケになって
じっと寝ている

家族に会いたい
やたら
浮かんでくる感謝

心細い


おじいさんになって
旅立つ時は
朝方にひっそり
がいいかなって思っ ....
人間何も言わなきゃ
かかしと同じで
どこ吹く風と知らんぷり
烏と一緒に笑っている

一生懸命生きて
人を守ったりしない人が
いることが理解できない
俺は
かかしに頼るしかない旧い農夫 ....
懐かしの
ファミコンやったら
面白く
家に来る友
欲しいと思う

+++

ファミコンの
シンプルかげん
そのままに
絵だけ綺麗に
なればいいのに

+++

今ならば ....
○「表現」

全裸の女性とビキニの女性とでは
どちらがより興奮するであろうか
僕は後者であろうと思う
それは後者の方が
より強く想像力が働くからだろう
表現も似ているのかもしれない
僕 ....
人は誰も
すれ違う形だけが
覚えられている

心に 微かな
気持ちの悪い風がぶつかる
憎しみのファンタジー ショーケース
エナジードリンクのプルタブを
プルしたら? 甘ったるい共感性と ....
吾輩は猫ニャンである
親分はいつも二階の自室におる
階段を駆け上り
ドアに体当たりすると
中に入れてくれる

なのに
体当たりしても
飛びかかっても
ドアが開かない
何度も何度も
 ....
日曜日の夕方
猛暑です
私がどこで何をしていても
ここは猛暑です

この世に参加して随分経ちました
参加賞を貰いましたか
まだですか
もうぼろぼろですがいつもポケットに入れています
 ....
明日はなにをしようかな

そうだ、
生きよう

誰でもなくていい
幸せでなくたって

季節の風が吹いている
田中教平さんの自由詩おすすめリスト(792)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朽腐- あらい自由詩123-8-17
友だち- 中田満帆自由詩723-8-10
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩15*23-8-7
Help!- ひだかた ...自由詩4*23-7-28
夢のなか- ryinx自由詩4*23-7-27
- あらい自由詩223-7-26
スストアで- たもつ自由詩10*23-7-26
夜明けの- 印あかり自由詩423-7-24
名残り- たもつ自由詩5*23-7-23
旅のち快晴- イオン自由詩1*23-7-22
この朝に- ひだかた ...自由詩623-7-21
580円払って- 奥畑 梨 ...自由詩123-7-20
- あらい自由詩123-7-18
じいちゃんの正体- 花形新次自由詩223-7-17
診断- ゼッケン自由詩423-7-17
一八ニ九- 服部 剛自由詩123-7-17
あにばーさりー- 服部 剛自由詩123-7-17
酷暑の夕に- りゅうさ ...自由詩3*23-7-16
小屋を建てる- ひだかた ...自由詩523-7-15
郵便配達夫- ryinx自由詩6*23-7-15
片端の雉鳩- あらい自由詩123-7-14
かんたんな闇- はるな自由詩523-7-14
最後を想う- 日朗歩野自由詩6*23-7-14
かかし- 野澤 尚 ...自由詩223-7-11
ファミコン- 日朗歩野自由詩6*23-7-11
独り言7.11- ホカチャ ...自由詩9*23-7-11
人ケース- 野澤 尚 ...自由詩223-7-9
吾輩は猫ニャンである_其参- 銀薔薇自由詩3*23-7-9
日曜日の夕方- 空丸自由詩1523-7-9
明るい日- やまうち ...自由詩5*23-7-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27