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「情けは人の為ならず」と
お空へ打ち明けた
「私は悪い小鬼です」と
ひらきなおると
お空は黙ってしとしと雨




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌 ....
 みずからというものの
 庭先に 縁台をひっぱりだしてきて
 そんなふうな具合に 眠ることができた
 一匹の猫が日なたの埃のなかをこちらに向かってくる
 あなたを愛することができた よ ....
空は灰色、
街行く私の背は屈み
あてどなくさ迷いながら
灰色空から雨、ザァザァ
ザァザァザァザァ降って来て
視界はかすみ歩は鈍り

(今ごろ森では紫陽花の
青白く光る群落が
ゆらんゆ ....
初夏の
雨の日に
冷えて
ヒザ掛けを共にする
わんこと私


さて
どうなるか
宇宙の
魂(いのち)に
任せよう


人知れず
ほほ笑み零す
一日に
手を合わせている ....
かろうじて宇宙の辺境に在る
酒を飲み女を愛し歌を好む

行く先はわからないが
猫と暮らしている

友はいるが親友は皆宇宙に還ってしまった
音楽話や哲学話もなかなかできない今日このごろ
 ....
赤い風船が 
雑居ビルの屋上を越えて
空へ吸いこまれてゆく

路地裏を
うろつく黒猫が足をとめて
二階の私と、目が合う 

――幸いは
  掴むものじゃないらしい
骨で寝息を守る夜
祈りのなかにあるのは死
死のなかには
小さな庭を作り
可愛いベンチを飾ります
誰も彼もが座れるように
ゆで卵が欲しい
ツルンとした
楕円のあれ
固く茹でられて
固い皮が剥かれて
白がむき出しにされた
楕円のあれ
爪の跡も歯型も
まだ付けられていない
楕円のあれ
真夜中のこんな時間だ ....
僕らがよりそう宵のバルコニイのテエブルに
ぽとん と小さな星がおちてきたので
それを閉じこめて
ゼリイをつくった
星の光を透かせて
ほのかに光るゼリイ
そのゼリイのふるふる ふるえが
僕 ....
私の人生
退屈知らず
ションボリしたり
ウキウキしたり
ありがたい




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
骨を動かすと
神様が降りて来る
筋肉を震わすと
宇宙が笑う

みんな、みんな
大好きなんだ
生きて息して
居て下さい

突き抜ける青、天空に
たましいは今日も饒舌だ



 ....
もうね
いいよ と
空へささやく と
空は黙ったまま
青やかだ




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
見透かされた時
私は透明人間
無視された時
私は透明人間
割り込まれた時
私は透明人間

幼い時の夢
透明人間になりたいは
変な形でかなうのだ

透明な存在であるほど
不透明に ....
お前には根性がないねん!
って言うおっちゃんがおってな
そんな冗談流行らんで
って俺は言うた

でもな
根性みたいなもんが
ほんまにあったらええな
と素直に思ってみたりもした

着 ....

お日さまの光が 静々と
自室に射しこんできて私を照らす
このあたたかさとは裏腹に
ラジオのニュースが冷たく突き刺さる
こころに深く

私には、その時その時の
苦しみや不安があります ....
路地のかどから
愛しい音
特別なワケもないけれど
なでてほしい
なでてほしい

となりの窓から
優しいまなざし
今日も行こうね
一緒に行こうね

もうなにも見えないけれど
 ....
その人はよく読む
新聞・広告の類はもとより
ゴシップ雑誌から哲学書まで
どんなものでも選り好みなく
目的は特にない
賢くなりたいわけでも
褒められたいわけでも
ただ
愛を探すように
 ....
紙でできた飛行機が
街の上空を飛んで行く
折った人は
わけあって何処にも行けない
代わりに紙の飛行機が
飛び立つというわけだ
日曜の午後
雲一つない青空
街全体に
あきらめとなぐさめ ....
どう見てもセブンだったコインランドリー
セリアになった文教堂
跡形もなく消えたケンタッキー

街の記憶ではない
私の記憶である
誰にも譲ることのできない
私の記憶である

市営住宅の ....
ひかり、在り
暗がりに射し込む
ひかり、在り

朝の静寂に包まれながら
僕は大きく息をする
昨日と同じように
一昨日と同じように
繰り返す日々を掲げ持ち
また新たな一日を掴み取る
 ....
濡れた火
燃える水

僕らはあまりにも
性急に夢を見すぎた
僕らとは誰なのか
僕らは今どこにいるのか
たしかめようともしないまま

だからそこに出来たのは
はじめから廃墟だった
 ....
突破していく
日々の翳りを
うねる海原をひかる峰を
広々と見渡し
凋落する時間には目もくれず

この虚ろな日々に
我ら完璧な新参もの
きらきら光る美しい音楽が聴こえて来て
気分はゆっ ....
空、気持ちよく晴れ上がり
熱、程よく対流し
風、絶え間なく吹き抜けて

この黄金色の一日を
初めて出逢う照り返しを
(浮き上がるような光景を)
胸高鳴り高揚し
奇跡の取得に傾いて

 ....
人は
人として経験すべきことを
経験して
初めて成長する
誰かを好きになって
振られたり
誰かに好きになられて
恋人になったり
仕事に就いて
成功したり失敗したり

結婚して子ど ....
花でみちてめざめ
緑につつまれまどろむ
たくわえた水を
際までふくらませ
霧となりとじる
四月

存在の夢からめざめ
無人の学舎にかわいた老木
水尺の髪は白く
わたしが
あなたを ....

洗面台の鏡が話しかけてくる
久しぶりだな
ここずっと俺を無視して来ただろ


ああ
ずっとずっと無視して来たよ
鏡みなんて見たくなくなってたから

久しぶりに自分の顔に会いた ....
沈黙する空の下で、目は
空を映しているのに
遠い空。
誰のためでもない、
空はただそこにあるだけで空だ。
私の
無表情な白けた指にある
生めかしい銀製の指輪の方が
表情のある
道端の ....
たまには近道を通ったほうがいいと
私の手を引いて 導く人がいる
私は
どこかへ行こうとしているのか
どこかへ帰ろうとしているのか
その人に 手を握られ 腕を引かれた瞬間
わからなく なって ....
優しいなんていっときのことや
遊んだらええ
内なる鬼はすぐ現れる

誰でも心を常にしぶとく
遊ばしたっていったらええ

少なくとも君たちを
人でなしと呼ぶような人の顔が
人であったこ ....
頭の中の小人が

正しいかどうか

僕にはわからないのだけれど

野菜を刻んだり

鍋を振ったりしてると

なんだか落ち着く今日この頃


ここは多分

霧の中なのだろう ....
田中教平さんの自由詩おすすめリスト(792)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※五行歌「しとしと雨」- こしごえ自由詩2*22-5-28
存在と縁台- 草野春心自由詩322-5-27
何処へ- ひだかた ...自由詩6*22-5-27
※五行歌_三首「魂(いのち)に任せよう」- こしごえ自由詩3*22-5-24
宇宙にて- マークア ...自由詩822-5-24
風船と猫- 服部 剛自由詩322-5-22
- はるな自由詩522-5-22
ゆで卵- 坂本瞳子自由詩2*22-5-20
スタアインゼリイ- 塔野夏子自由詩5*22-5-17
※五行歌「退屈知らず」- こしごえ自由詩1*22-5-15
たましいと骨- ひだかた ...自由詩5*22-5-15
※五行歌「もうね」- こしごえ自由詩3*22-5-14
不透明人間- イオン自由詩1*22-5-14
根性バチ- 奥畑 梨 ...自由詩322-5-9
ニュースについて少し- こしごえ自由詩2*22-5-7
そら- as自由詩122-5-7
愛読者- やまうち ...自由詩7*22-5-6
紙の飛行機- やまうち ...自由詩522-5-5
平成を生き延びて- 万願寺自由詩11*22-5-2
初光- ひだかた ...自由詩422-5-2
沈黙の神殿- 塔野夏子自由詩5*22-5-1
Absolute__Beginners- ひだかた ...自由詩3*22-4-30
この黄金色の一日を- ひだかた ...自由詩7*22-4-30
成長するっていうこと- 花形新次自由詩522-4-30
四月- soft_machine自由詩122-4-30
- こたきひ ...自由詩222-4-30
沈黙する空の下で(改稿版)- こしごえ自由詩2*22-4-29
私たちの近道- りす自由詩1022-4-29
優しい鬼- 奥畑 梨 ...自由詩222-4-29
めも- うし自由詩322-4-28

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