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拍手も喝采もない
イイネさえも貰えない

わたしと言うステージの上にも
その場その場のシーンに応じて
証明が明るくなったり暗くなったり
するんだよね

音楽に
盛り上げられたり
盛 ....
 明け方の珈琲にそよ風が舞う。
 テラスに小鳥は雄弁で
 朝日をがやがや待っている。
 やがて昇った太陽に口づけすると光の帯が降り注ぐ。

 大きな巡りの中で朝はやって来る。
 騒がし ....
母は、
なまえはつけないほうがいいよ
と冷蔵庫にむかって
言いつづけた

寝ているときは
ずっと怒っている
車をひっくり返し
おとこを犯し
ベランダに放火し
エレベータ ....
工事の音が大きく
大きく響いていて
窓を開けていたい私と意見がぶつかっている
工事している人も
うるさいと思っているに違いなく
仕事だからだといちいち思っているかもしれず
或いはもう慣れて ....
誰も殺したりはしない
誰からも殺されたくはない

なのに
過去
一度や二度は自分を殺したくなった事実

それは
周囲や社会から 危うく押し潰されそうになった
現実からの逃避思考だった ....
そこにある概念は
紙に書かれた記号
脳に刷り込まれた手続きの
言葉 という不自由なやり方で
びょうびょうと吹く存在の風に
顔を向けて立ち尽くす時
始まりから また始まりに帰り
終わるはず ....
月が消え また違う月が現われ
星が消え また違う星が現われ
誰も元の世界を憶えていない
世界は終わって
知らないうちに変わっている
私もあなたも終わって
知らないうちに他人になっている
 ....
孤立

死病

人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに

金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト 
クエネェシ ....
大人がやけに黙っているから
後ろに乗るよう言われても
僕は少し躊躇っていた
それでも素直に従ったのは
静かに母が僕の背中を押したから

ドアがバタンと閉まる
車体が震えてタイヤは前進を始 ....
お嫁に来てもらったはちみつれもん
大切にして仕舞い込んでいる

おんぶして重みを知ったら
帰せないよね
飲み干して痛みに耐えたら
帰れないよね

松葉杖などまどろっこしい
ジグザグ
 ....
ハグはきっといちばん賢い愛情
あなたに顔を見られないで済む

所々継ぎ接ぎの空の勢いで
天空に住む心持ち

全てから守ってあげる
全てを守らせてあげる

小鳥の声 枝葉踏む音
足に ....
あー
ギター弾いて歌ってると
空っぽになるなあ
あたしの身体にサウンドホールが空くんです

寂しかったら
ここに飛び込んでおいでよ
鮮烈な響きに身を震わして
泣けばいいよ

君のこ ....
遠くまで行く事にどんな意味があるのかは知らない
知る必要もないことがたぶん僕の人生を埋めていたって

愛の不毛に踏みだす為の飛翔でさえ
保障の無い冒険のはじまりだったり

誰もぼくのじゆう ....
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ浮かんでいる

死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表情に ....
とてつもなく深い闇がやってきそうな夜
私たちはたがいに嘆き悔やみ
とりもどせない時間を語った

テレビはあいかわらず五月蠅い番組だらけで
MCの甲高い声だけが鼻についた

声帯をナイフで ....
{引用=幼恋歌}
暑さ和らぐ夕暮れの
淡くたなびく雲の下
坂道下る二人連れ
手も繋がずに肩寄せて
見交わすこともあまりせず
なにを語るか楽しげに
時折ふっと俯いて
風に匂わす花首か
 ....

近くの家で赤子が大泣きしている
苛立って母親の叱りつける声が重なる

空には紅い満月
まるで血にずぶ濡れたボロ船みたいに浮かんでいる

この地球は
この世界は
いつ粉々に砕けるん ....
人に聞いただけではわからない
実際に行ってみたくなり
車を走らせる

知らない場所だからこそ
知ることが出来感動に浸れる

どんなに遠くても行きたい
着くまでの時間も楽しい
渋滞して ....
日々の中の身近で短い悲しみは
遠くまで続く長い日々と繋がっていて
見方を変えると、味方になってくれたりする
どうせ狂ってるなら詩人ぐらいが適当だ
アメリカは暫くは大変な様子だろうけど

妻は何時も歳時記をかたてに句をひねり
僕は使いっぱで夜金を稼ぎ汗をかくんだ

でも良いこともいっぱいあって内緒 ....
彼女の詩を読んで
しばらくしてから
背筋が冷たくなった

詩のせいなのか
ほかの理由なのか
わからないでいる

感動とか
反射的なもの
じゃないのか?

詩のせいじゃないのか
 ....
イチメン真っ青でなくていいよ 空
雲一つない空の下にいると
何だか無慈悲に
剃刀で切り裂かれる様な痛みが襲って来るんだ

子供の日には帰れない

あの日
いとこ同士で籠もった押入れの中 ....
ひっそりとした
裏庭を
歩く

真昼でさえ
陽の届かない所で
苔は石垣にへばり付き
雪の下はそこここに生え
南天や藪柑子は上へ伸びる
そして
辺りを地の神が見張っている

冷え ....
夢はさっさと諦めて胸の内ポケットにしまい込んでた
相思相愛の恋愛を
した事がない

誰かを本気で好きになった事さえない

私は何も悪くない

鬱病にかかった覚えない

果たして美味 ....
蛇も菟も蜂の巣も
この異常な気象の中で自然の一部だった

盛夏
畑と畑の間の狭い道で陽炎が揺れていた
いきなり道端の草むらから蛇があらわれて道を横に切り裂いた
占領したまま動かない

 ....
あなたのタイムラインが
わたしとは違うと忘れ
選ぶ傘の色
吸い込む煙
小雨の冷たさ
日向、すぐ傍の日陰を見ないで
一緒に音楽を聴いても

吐く息の白、見上げる闇に薄ら
同じになれない ....
稲妻は夫であり稲を探して地に落ちる
結実する為の交配であると
古代のあのひとは言った
必要不可欠と考え
受け入れてきたのかも知れず
あのひとらに私たちの生活があれば
どのように立て直そう
 ....
約束だとおもって
ちゃんと5時に来た
新南口に
だれひとりやってこない
犬もこないし
鳥もこない
なんだよ
かわいい嘘じゃん
それでわたしは考える
拾われなかった小石や
打ち寄 ....
何もかもが逆さまの世界に行きたい
そこでの私は美しく賢く話上手で
誰からも愛されるはずだから
全てが今と逆さまの世界に行きたい

だけど夜の鳥がそれを否定する
耳障りな声で鳴いた後に告げる ....

トンネルに入る瞬間、お前の瞳孔は開く。
嘗て獣だった頃、お前は俺を殺ったのさ。



僕の陰茎は暗闇に包まれすぎている。
なので、包み隠さずに打ち明けます。



夏 ....
道草次郎さんの自由詩おすすめリスト(984)
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