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秋の名残りの
ひとしずく

庭の木に

ひとつ残った
もみじ葉の

夜露に濡れた
別れの言葉

そっと
グラスを近づけて

琥珀色の
芳醇な香りを
楽しみながら

 ....
「他者の存在を
心の中から消すことが出来れば
こんなに楽なことはない」
とヨシオさんに話したら
「他者や世界がなくなってしまった
ように感じたらそれは狂った証拠だ
狂人はその孤独に耐えられ ....
ネット詩投稿サイトで
イイねを連発することで
投稿者に忍び寄り
私信で連絡先を入手すると
自称詩の同人誌を作ると持ち掛け
自宅に呼び寄せ
自称詩の朗読をさせている背後から
首を絞め殺害し ....
水曜日は定時退社日だから
もう煮詰まってどうにもならない一日
失敗ばかり
雨も降り出し
帰りにレコード屋さんに寄るんだ
そうだ毎週水曜日は
1枚のレコードを買って帰ろう
(水曜日じゃ ....
夏は逃げ水のにおい。
冬は蜃気楼のにおい。

8月、蝉が鳴いてコンクリートの焼けた匂いを思い出す。
12月、雪は落ちて白い水の匂いで鼻が壊れる。

8月、夏期講習だ、テストだ、頑張らないと ....
サヨクではなかった
かと言ってウヨクにもなれなかった
左でも右でもないなら
真ん中か?と
聞かれても
解答にに窮した

あっちでもなければ
こっちでもなく
そっちでもなかったから
 ....
四トントラックの背に鉄屑ばかり積んでいた
製鉄会社を回って非鉄金属ばかりを探して
使い物にならないモノたちを再利用しようと
かき集めていた、父の会社

工場の垣根になるほどの拉げたタイヤの群 ....
ちりちりと
肌刺す冷気に
包まれて
詩を書く、詩を打つ
この夜陰
街には霧雨
降り続け
終わることない
哀しみが
記憶の糸を
濡らしてゆく

(糸はすぐに冷え切って
逗留すべ ....
あなたを初めて思い出す
彼方に雷鳴響く午後

風はさざさざ川面撫で
古代の祭りのようだった

私はひとりタープの下で
数しれず眠る夢を見た
土中に斃れる夢を見た
汚濁のように瑕疵のよ ....
窓を開けて空を見上げる

東では 点々とした軽い雲が
西では茜に染まる分厚い雲が
それぞれの空を覆っている

足元を見る

今日届いた
ポルトガルの織物が
床に広がっている

 ....
人宿り

もうすぐ僕が降ってくる
はるか高い屋上の
錆びた柵を乗り越えて
西日を浴びた夕刻の
遠い目をした僕が
真っ逆さまに
降ってくるでしょう

僕の僕だけの降人予報
確率は7 ....
 産まれた日の事覚えてるか?
 母親の窮屈な産道通り抜けてその股間からこの世界に
 コンニチワしたときの事さ
 産声あげてへその緒切られて湯で羊水洗い落とされたときの事さ

 そんなの覚えて ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
水たまりの中
一つの個体が終わりを迎えるのを見る
それを横目で見たまま
アイスティーを飲む

所詮それと変わらない
わたしが終わろうと
誰も気に留めやしないんだ

「ダスター貸してく ....
お空
お空を見る
透き通った青
僕の心
ほんとうにほしいもの
夜明け
澄み切った青
終わらない世
もらった命
大切なんだ
だってさ
こんなにも
愛おしいんだ
ほんとうに
ほ ....
子供の頃
法事の時
お経の中
数珠を握り
経本を開き
目を閉じ
丸まって
念仏を唱える
年寄りたちの
小さな背が
今になって
美しい
ズキズキとココロが痛みだして
ハラハラとナミダがこぼれだしたら

あたりかまわず泣きだしてしまえばいい。

その日は祝日
新規開店間もないイオンモールに家族と一緒に車で出掛けた
五月。ゴ ....
哀しみは何処より来たりて
何処へと行くのだろう
苦しみは何処より来たりて
何処へと行くのだろう
人は何処より来たりて
何処へと行くのだろう
深淵に手を触れたとき
何を感じましたか
瞬く ....
うなずくたびに
プライド削って
削り屑
風に吹かれて塵と消え
最小の自分で
立ち向かう
この世の闇は泣いていて
怒りに震えて冷たい
指が凍るほどの冷気
凍傷を癒やしながら
それでも ....
魂迄ずぶ濡れにされてしまうくらいの雨があがった

のっけから魂なんて書いてしまうなんて
我ながら恥ずかしい

天上では死者たちの霊魂が集まり
火を燃やし始めた
濡れた衣を乾かすためらしい ....
天国へは階段を昇る
人によってはらくらくと天国に辿りつけるが
人によっては途中階段を踏み外すらしい
地獄ヘ真っ逆さまに堕ちる

最初から突き落とされるよりはましかもしれないが
わざわざいっ ....
もがいて水面から顔を出す
ように息をするかろうじて
ポジティブ思考
が大事です
足首に錘
つけられても
まだ笑えます
夢も見れます
今日一日を楽しみに
起き上がります
階段をおりて ....
私は26歳にして
統合失調症になった
47歳にして
寛解を得たと思う
その証拠に
毎日仕事に行けるようになった
人生100年というからには
まだまだ人生を楽しんでいける
また私は
病 ....
今。

今火葬場なんですよね。母が亡くなりました。

コロナ禍での入院なので、あんまり会ってない。6月のあの夜、急いで実家に帰った時から、ぼんやりわかってた。緊急入院。カテーテル治療。でも、あ ....
日々はたんたんと過ぎていく
何も変わらない
何も変えられない

他人の眼には
一見健康な生活に見えているだろう
おだやかな暮らしに思われているかも知れない

私は私の余命を知らない
 ....
「どうか私を起こさないで」
最後に姫は言いました
「夢ではきっとあの人が助けてくれるわ」
姫の周りには沢山のぬいぐるみがいました

白い部屋に響く呼吸音
心拍数がぬいぐるみと仲良く歌い出す ....
月は夜空に煌々と
波は浜辺に打ち寄せて
酔いどれ共が歌っていく
銀の夜道に眩めきながら
酔いどれ共が歌っていく

波は白波
満月の
光に照らされ
行くあてなく
土塊と化した酔いどれ ....
西大路五条のロームのイルミネーションが
クリスマスを飾る季節が来ると
僕らはいつも冷たい空気に
羽を震わせながら巣籠もりして
ローソンの食糧を買い貯めて
ぷるぷる震えながら
やがて来る春を ....
小さな声しか
聞こえなくなる
まるで自然の中に
生きているようだ
空の始まりに合わせて
心が広がるなら
あなたと一緒の
世界を描くでしょう
時間のつま先で
揺れるカーテン
朝と夜を ....
古書店の角を折れると、そこには煙突の何とも可愛いベーカリー。
この界隈には酵母菌がふわりと漂っていて、よって古書も芳醇に。
道草次郎さんの自由詩おすすめリスト(984)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の名残り- st自由詩620-12-3
ヨシオさん- 花形新次自由詩320-12-2
自称詩人連続殺人事件- 花形新次自由詩220-12-2
水曜日のレコード1- はだいろ自由詩320-12-2
12月は8月よりも嫌いだ- 月夜乃海 ...自由詩120-12-2
帰る所を失った者は- こたきひ ...自由詩520-12-1
四トントラック- 為平 澪自由詩520-12-1
冷夜- ひだかた ...自由詩620-12-1
ひとりタープの下で- Giovanni自由詩320-11-30
- おろはげ ...自由詩320-11-30
人宿り- 後期自由詩1*20-11-29
さらばさよならグッバイ- こたきひ ...自由詩420-11-29
立会- 大村 浩 ...自由詩13*20-11-28
カフェの水たまり- 天竺葵自由詩220-11-28
お空の言葉- トビラ自由詩3*20-11-28
when_I_lock_eyes_with_you- mizunomadoka自由詩620-11-28
ズキズキとココロが痛んで- こたきひ ...自由詩420-11-28
断片- 渡辺亘自由詩220-11-27
最小行進- トビラ自由詩3*20-11-26
カラカラと風に回ってる- こたきひ ...自由詩620-11-26
全能じゃない- こたきひ ...自由詩220-11-26
発信- Lucy自由詩11*20-11-25
無題- 渡辺亘自由詩320-11-25
最後のカルシウム- umineko自由詩5+*20-11-25
何も変わらない_何も変えられない- こたきひ ...自由詩720-11-25
眠り姫のシンデレラ- 月夜乃海 ...自由詩3*20-11-23
酔いどれ共の歌- ひだかた ...自由詩820-11-23
この世の地獄上る天国下る悲しみ東入ル- TAT自由詩5*20-11-23
- ミナト ...自由詩320-11-23
ベーカリー- クーヘン自由詩3*20-11-23

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