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魔法石とは、魔法素子が集まった結晶のことである。
魔法石は、常に魔法素子を蒸散させている。
しかし、過剰な魔法素子の蒸散を防ぐために、
通常は弱い結界をその周りに張り巡らせているのだ。

マ ....
「降伏など思いもよらないことだ」マリアノスは言う。
「さすれば、わたしはまた幽閉の身となるであろう。
 それよりも心配なのは、ミーガンテが再び王位に返り咲くことだ。
 そうなれば、ファシブルは必 ....
ファシの街では激戦が続いていた。ファシブル軍も
果敢に応戦したが、アースランテのほうが一枚抜きんでていた。
そこにはやはり、魔導に頼るものと武力に頼るものとの違いがあった。
魔導士の力には限りが ....
マリアノスは、そこで女千人隊長のガイゼル・マーガセルに声をかけた。
「もう、ファシの街は持たないのではないか。わたしは遷都も考えている」
その遷都先は、ファシブルの南方にあるヨーミルノスという街で ....
そんな中、ドラゴンたちは何を望んでいたのだろうか。
ヨースマルテの混乱だろうか、それとも、
エランドルの望む世界の再編だろうか。
ドラゴネイアスは人の形を取ることもできる。

世界の改変を望 ....
マリアノスは、そこで女千人隊長のガイゼル・マーガセルに声をかけた。
「もう、ファシの街は持たないのではないか。わたしは遷都も考えている」
その遷都先は、ファシブルの南方にあるヨーミルノスという街で ....
ヨーラ・テルは、もっとも簡便にして優れた魔法である。
この雷撃の魔法によって、アースランテ軍はファシブルの兵士たちを葬っていった。
建物の物影に隠れて、ファシブル軍は反撃を試みる。
しかし、今や ....
空中戦ではしだいにアースランテ軍が有利になっていった。
アースランテの魔導士たちは、ドラゴンに騎乗したまま、
ハンザ・ナウの魔法をしかける。ハンザ・ナウとは眠りの魔法である。
ファシブルの兵士た ....
そのころ、フランキス・ユーランディアは、
イリアスを連れて、アースランテの首都へと赴こうとしていた。
クールラントとアースランテの同盟を実現させるためである。
イリアスは今や、そのための駒でしか ....
グーリガン・ハルガンテこと、アイソニアの騎士は、
イリアスを救助しようとクールラントへ赴いていた。
(彼女の存在は何物にも代えがたい)
それがアイソニアの騎士の現在の思いである。

だからこ ....
この世界の戦いは魔導戦から始まる。
しかし、ドラゴンたちが降臨している今、
戦いは混沌の要素を呈していた。
攻城兵器などは廃れた時代だったのである。

アースランテは手懐けたドラゴンたちによ ....
ファシブルの{ルビ魔導士=ウィザム}たちは、アースランテの軍勢と互角に戦った。
今、ファシの街が攻撃されているさなか、
{ルビ魔導士=ウィザム}たちはドラゴンたちを駆り、
アースランテの軍勢を着 ....
魔導の国家、ファシブルは古代の魔法帝国アルスガルデの末裔である。
ファシブルは女系の国家であり、代々女王が支配している。
今の国家元首はマリアノス・アリア・ガルデである。
しかし、彼女は傀儡の君 ....
一方戦士エイソスは、オーバ・ニーチェに感化されようとしていた。
この国の将来を決めようとしている時に私情は禁物なのである。
イリアスを助けようとしていることは良い。
しかし、アイソニアの騎士は今 ....
間抜けな盗賊ヨランは迷っていた。
イリアス嬢さんの居所は分かっている。
カラスガラの北辺にあるバルケスの塔である。
それは、モーガン・レティウスの旧宅だった。

間抜けな盗賊ヨランは、アイソ ....
決定的な破壊が行われる前に、
フランキス・ユーランディアは間に合わなかった。
すなわち、ファシブル国の首都ファシの陥落である。
そのファシの戦いについては、後程述べることにしよう。

フラン ....
イリアス・ナディがその身を危険にさらしていたころ、
アイソニアの騎士もまた危険のなかに飛び込もうとしていた。
イリアスのいどころは分かった。しかし、彼女は苛烈な拷問にあっているではないか?
アイ ....
アウゼル・ローガンテは全軍に命じた。
「アースランテを敵とし、これを討て」と。
黒色槍兵団は色めき立った。「これは、本物の戦争なのか?」と。
そう。それは、本当の戦争だった。生死を賭けた戦いであ ....
悪い知らせが祭祀クーラスの元に飛び込んできた。
ヤーコンの諸国家群が、アースランテに与して参戦したというのである。
祭祀クーラスは、思わず手に握っていたコップを取り落とした。
(先の戦争は大陸の ....
それにしても気にかかるのは、軍国ラゴスの動向だった。
祭祀クーラスは、ひそかに密偵を派遣して、ラゴスの国情を探らせた。
それによると、ラゴスの王アウゼル・ローガンテは、
海外領土から軍隊を引き戻 ....
コイノス・ヤー・ガレンはエイエントスの王である。
ドワーフという屈強な、しかしどこか間抜けな民衆を率いている。
ライランテという一大陸にあって、ヤーコンの民たちはどこか不遇をかこっていた。
アー ....
ファシブル、アースランテ、ラゴス。そして、ヒスフェル聖国、
クールラント、レ・スペレラス。それそれの国の思惑は、
ことごとに異なっていた。それぞれの国々が、己が領土の発展を願う。
それは、どうし ....
クールラントの思惑は、それらとは微妙に異なっていた。
もちろん、そこには祭祀クーラスの思いが絡んでいる。
軍国ラゴス、ファシブルとともに、本来であれば
クールラントも足並みをそろえるべきだったろ ....
ヒスフェル聖国は、その強力な魔導によって、
ドラゴンたちを味方につけようとしていた。
しかし、アースランテの動向も気にかかかる。
オアシム・ラ・ハグールは、ライランテの行く末がこの戦争にかかって ....
軍国ラゴスの王、アウゼル・ローガンテは、静観の構えを貫いていた。
アースランテがファシブルに攻め込んだことは知っていた。
やがて、アースランテはその国力、軍力を回復するだろう、
そんな予測をアウ ....
アースランテの王、ハッジズは、
今やファシブルの国の半分をその手におさめようとしていた。
第二次ランランテ戦争が起こってから、二カ月あまりのことである。
「どうした、マリアノス。お前の力はそれだ ....
おわりに……人は何をもって詩を書くのか?


 この文章において二度、「批評は批評論である」と書いたように、批評とは一個の創作たらざるを得ないものです。批評とは、作者が同意するにせよ、し ....
第七章……そもそも詩とは?


 再び、秋の夜です。「〈根源悪〉の原体験/異邦の恐怖(改訂8)」」という詩を批評し終えて、わたしは少なからずほっとしています。この批評はリアルタイムに書き ....
第六章……詩との対決


 さて、ここまで書き進めてきて、読者諸氏はこの小論に何を見出したでしょうか? ひだかたけし氏の作品の卓越性でしょうか、あるいは詩というものの歴史的な側面でしょう ....
第五章 詩心の行方


 ここまでお読みくださった読者諸氏(とくに、その原典を当たってくださった方々)には、ひだかたけしという詩人の作品を読み解くことのスリル、そしてその詩心について、い ....
ひだかたけしさんの朧月夜さんおすすめリスト(824)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファシの戦い(十三)- 朧月夜自由詩1*23-5-25
ファシの戦い(十二)- 朧月夜自由詩1*23-5-24
ファシの戦い(十一)- 朧月夜自由詩1*23-5-24
ファシの戦い(十)- 朧月夜自由詩1*23-5-24
ファシの戦い(九)- 朧月夜自由詩1*23-5-23
ファシの戦い(八)- 朧月夜自由詩1*23-5-23
ファシの戦い(七)- 朧月夜自由詩1*23-5-23
ファシの戦い(六)- 朧月夜自由詩1*23-5-21
ファシの戦い(五)- 朧月夜自由詩1*23-5-21
ファシの戦い(四)- 朧月夜自由詩1*23-5-21
ファシの戦い(三)- 朧月夜自由詩1*23-5-20
ファシの戦い(二)- 朧月夜自由詩1*23-5-20
ファシの戦い(一)- 朧月夜自由詩1*23-5-20
錯綜する思惑(十三)- 朧月夜自由詩1*23-5-15
錯綜する思惑(十二)- 朧月夜自由詩1*23-5-15
錯綜する思惑(十一)- 朧月夜自由詩1*23-5-6
錯綜する思惑(十)- 朧月夜自由詩1*23-5-5
錯綜する思惑(九)- 朧月夜自由詩1*23-4-22
錯綜する思惑(八)- 朧月夜自由詩1*23-4-22
錯綜する思惑(七)- 朧月夜自由詩1*23-4-22
錯綜する思惑(六)- 朧月夜自由詩1*23-4-21
_錯綜する思惑(五)- 朧月夜自由詩1*23-4-21
錯綜する思惑(四)- 朧月夜自由詩1*23-4-21
錯綜する思惑(三)- 朧月夜自由詩1*23-4-20
錯綜する思惑(二)- 朧月夜自由詩1*23-4-20
錯綜する思惑(一)- 朧月夜自由詩1*23-4-20
読むことのスリル──ひだかたけし小論(9)- 朧月夜散文(批評 ...3*23-3-24
読むことのスリル──ひだかたけし小論(8)- 朧月夜散文(批評 ...4*23-3-23
読むことのスリル──ひだかたけし小論(7)- 朧月夜散文(批評 ...3*23-3-23
読むことのスリル──ひだかたけし小論(6)- 朧月夜散文(批評 ...2*23-3-17

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