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アイソニアの騎士は、次々とオーバ・ニーチェの兵士たちを仕留めていった。
そのことに、オーバ・ニーチェの要員たちも、顔色を失っていく。
(これが、アースランテの千人隊長の実力か?)と。
ガージェス ....
その瞬間から、敵兵たちの攻撃は、正確なものとなった。
(俺たちの動きが分かっているのか?)と、アイソニアの騎士は惑う。
「おい、ヨラン、状況はどうなっている?」
「はい。敵は暗視の呪文を使ったと ....
ただでさえ暗い時間帯に、この漆黒の地下室は、
敵味方双方にとって不利であるように思われた。
しかし、アイソニアの騎士はゾフィアスの剣を持って歩いていく。
この剣は、幾度となくアイソニアの騎士を、 ....
ヨランは、すぐさま、この地下室の燭台に向かって矢を放った。
ぱちん、ぱちんという音を立てて、燭台は破壊されていく。
しかし、視界を奪われたのは、味方だけではなかった。
「おのれ、ガージェス。俺は ....
「わたしはあなたを見くびっていましたが、
あなたもわたしを見くびっていましたね、騎士殿」
ガージェスが、不敵な笑みをもたらしながら、言った。
「わたしは、ここに来るまでに三つのことを考えていま ....
その時だった。一つの声が響いた。
「助けてください! グーリガン様! アイソニアの騎士様!」
それは、イリアス・ナディの声だと思われた。
「イリアス? 無事なのか? まだ生きているのだな!」
....
「具体的な考えを聞かせてもらおうか? いや、まずお前の名前だ」
「わたしは、ガージェス・ノルディア。オーバ・ニーチェのナンバー2です」
「オーバ・ニーチェは、祭祀クーラスの作った密偵網だと言ったな ....
事態というのは、刻々と移り変わっていくものである。
しかし、長い間平和な時代が続いたライランテ大陸では、
今回の戦争は、痛手と悲痛とをもたらすものだった。
「戦争というものは、誰が勝ってもおかし ....
「それは出来ません。彼女は大事な人質、いいえ、交渉の{ルビ緒=いとぐち}です。
あなたから、最善の道を引き出すためのね」ガージェスの口は滑らかだった。
「わたしはあなたに一つの提案があります。こ ....
アイソニアの騎士とヨランとは、指定された場所へと赴いた。
そこで待っていたのは、イリアスを攫ったガージェスである。
「ようこそ、騎士様。わたしは、あなたがお逃げになるのでは、
と思っておりまし ....
時刻は、イェルバの時を回っていた。
街は、薄闇のなかに包まれている。密談には適した時間である。
アイソニアの騎士は、ヨランだけを連れて行くことにし、
ハザック・アザンに対しては、屋敷で待機をする ....
アイソニアの騎士の勘は当たった。
ハンザガルテのマチーリニア地区にある、神殿の地下室で、
イリアスを預かっているという伝言が、
アイソニアの騎士の元へと届けられたのである。
その場には、盗 ....
イリアスは、このガージェスという男には逆らわないほうが懸命だ、
と判断した。この男の言葉とは裏腹に、
彼はいつ彼女を殺してもおかしくないように思われたのだ。
(そして、グーリガン様をも手にかける ....
「傍流の傍流?」怪訝な面持ちになって、イリアスは尋ねた。
「そう。ライランテの支配者には、アイソニアの騎士がなれば良い。
わたしは、その中の一部の領土の支配者となる。
祭祀クーラスを排斥して ....
「わたしに……女王になれと?」と、イリアス。
「今はまだ、その時ではありません。しかし、
アイソニアの騎士がライランテ大陸を平定した後は、
あなたはその女王になるのです」と、ガージェス。
....
「わたしは、野心家には屈しません。
野心家とは、つねに世界に災いと混乱とをもたらすものです」
「たしかに……」と、ガージェス。
「アイソニアの騎士は潔白かもしれませんね。しかし、彼は戦いの世界 ....
「あなたはまず、アイソニアの騎士をおびき出すための、餌です」
「アイソニアの騎士とは……グーリガン・ハルガンテ様のこと?」
「そう。クールラントでは、アイソニアの騎士と呼ばれていた男です」
「わ ....
ガージェスは、イリアス・ナディの面前に来て、言った。
「お目覚めですかな? イリアス・ナディ嬢。いや、
こう言ったほうが良いでしょうか? イリアス・ガ・ラ・ハルデン」
「あなたは誰なの?」イリ ....
イリアス・ナディを捕らえたのは、ガージェス・ノルディアという男だった。
彼は、オーバ・ニーチェのナンバー2の位置を占めていた。
ガージェスは、フランキスにも劣らない野心家だった。
そして、祭祀ク ....
数日の後、イリアスの消息につながる一つの情報が得られた。
彼女は、市場への買い物の折に、数人の男たちに囲まれ、
麻袋に入れられて連れ去れたというのである。この情報の収集には、
アイソニアの騎士が ....
アースランテの千人隊長であるアイソニアの騎士は、
彼のものとなる情報網を持っていた。
二人は、場末の貧民窟へとやって来て、聞き込みを始める。
「イリアス・ナディを知っているか?」マティアスという ....
「大丈夫です。娘さんは必ず取り戻してみせます」
アイソニアの騎士は、床に散らばった皿の破片を片付けながら、
ハーゼル夫人を落ち着かせるような言葉を口にした。
しかし、(俺は遅すぎたのか!)という ....
アイソニアの騎士は大股の歩調で、ノーム邸へと入っていった。
アースランテの千人隊長である、アイソニアの騎士は、
ノーム邸の中へと、すんなりと通されたのだ。
ヨランは(さすが騎士様だ)と、感心する ....
「俺は、これからイリアスの屋敷へ行く。しかし、
彼女はコウロウ・ノームという男の邸宅に住んでいる。
もしかすると、イリアスはノームの娘なのかもしれない。
しかし、詳しい事情は俺も知らない」 ....
そのころ盗賊ヨランとアイソニアの騎士は、
次元跳躍をして、アースランテのアイソニアの騎士邸へと辿り着いていた。
「イリアス! 俺のイリアスは無事なのか?」
「お待ちください。ナディ邸まで行ってみ ....
「それは心強いな。しかし、フランキス・ユーランディアとは……」
「そうだ。あなたの妻を盗むのだ。それだけ手練れのものでなければ」
「我が家の従僕たちも無能ではない。そう簡単に盗めはしないだろう。
....
今、クールラントは祭祀クーラス派と、反クーラス派に分れて、
相争っているのだった。そこでは、多くの粛清も行われていた。
もちろん、エインスベルも祭祀クラースの粛清リストに含まれていた。
しかし、 ....
「これは、わたしのもたらす罪だ。祭祀クーラスは、
あなたとアイソニアの騎士の妻を盗むことで、
あなたたちにわたしを殺させようとしたのだろう……。
最愛の人のためであれば、あなたたちも手を汚 ....
ここで言う堕落というのは、世間一般での堕落のことではない。
エインスベルを「魔の道へと貶める者」のように、
エイソスは、アイソニアの騎士のことを考えていたのである。
リグナロスと同じく、エイソス ....
「久しぶりだな、エインスベル」
その日が、たまたま非番だったエイソスは、
屋敷の応接室に二人を迎えに出た。
その顔つきは、つとめて表情を抑えているように感じられた。
「いつ以来だ?」と、戦 ....
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ガージェス・ノルディア(七)
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ガージェス・ノルディア(四)
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ガージェス・ノルディア(三)
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囚われたイリアス(二)
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