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クールラントとレ・スペラスとは、幾度も戦を交えたことがある。
レ・スペラスとは、オーク(巨人族)の支配する軍事国家である。
レ・スペラスはクールラントの北東に位置している。
しかし、魔法素子を始 ....
祭司クーラスには譲れない野望があった。
それは、クールラント一の魔導士になるということである。
しかし、それを邪魔するものがあった。エインスベルである。
祭司クーラスは彼女に嫉妬し、彼女を恐れた ....
魔法石とは、魔法素子を集めた結晶のことだ。
この魔法石がなければ、人々は魔法を使うことが出来ない。
今は科学が廃れ、人々はもっぱら魔法を駆使して生活している。
ほんの小さな子供でさえも、火を起こ ....
 集合的無意識というと、どうしてもオカルティックな面やファンタジックな面だけに焦点が当てられて強調されやすい。でも、ここではむしろ種の保存という観点から、人間の持つ無意識というものを考えてみたいと思う ....  詩人の持っている悲しみに圧倒される、ということが時々あります。そのことに慣れていない人は、それを怒りだと思い間違ってしまうことがある。彼らの魂が抱えているやるせなさを目にすることを。
 人の持って ....
 普段はたぶん、その違いをあまり気にかけることなく、私たちは物事に対して「意味がある」とか「意味が分からない」という言葉を使うのだろうと思います。「意味」というものは、もちろん物事がどんな事柄を表して .... 「よう、家は見つかったか?」
とある酒場で、エインスベルはアイソニアの騎士に声を掛けられた。
その場にはオスファハンも同席していた。
「どうして家のことを?」エインスベルは尋ねる。

実は、 ....
アスペルの街には、当時老魔導士オスファハンが住んでいた。
エインスベルは彼を訪ねて行ったのである。
「なぜ、ここに来た?」オスファハンは尋ねる。
「家を買いに」エインスベルは答えた。

「は ....
一面の雪。雪原である。
実はオスファハンに紹介してもらう以前、
エインスベルはアイソニアの騎士に出会ったことがあった。
アスペルの街へ向かう途中でのことである。

雪原に突き刺さる矢。どこか ....
君はゾフィアスの剣について知っているか? いや知るまい。
ゾフィアスの剣は、アイソニアの騎士が常に身に付けている魔剣だった。
少しでも携帯者の力がなければ、すぐにでもその魂を食らってしまったのだ。 ....
エインスベルがわたしの元に入門したいと言ってきた時、
わたしはその理由に驚いた。
いわく、彼女は姉と母の仇を討ちたいと言うのだ。
そのような理由で駆使する魔法などない、わたしは言ってやりたかった ....
我が名はオスファハン。ヒスフェル聖国の正魔導士である。
しかし、今日語ることは我が事ではない。不詳の弟子、エインスベルに関することだ。
彼女は四〇歳を前にして、彼の地へと逝ってしまった。
師より ....
祭司クーラスの陰謀は、戦士エイソスにまで及んだ。
というより、戦士エイソスこそが、祭司クーラスの最後の標的だった。
すなわち、戦士エイソスにアイソニアの騎士を殺させるのである。
祭司クーラスは、 ....
祭司クーラスは、時折国王に報告を行っていた。
アイソニアの騎士について、魔導士エインスベルについて。
国王は、彼らが国に害を為すものかどうかを、判然とさせ得なかった。
利用出来る間は利用しよう、 ....
祭司クーラスは、アイソニアの騎士たちにとっては、影のような存在になった。
いつもどこかで、その目が彼らを見据えていた。
国王の加護があるとはいえ、祭司クーラスは不安だった。
アイソニアの騎士は、 ....
魔導士エインスベルと、アイソニアの騎士とは、
互いに無二の絆で愛し合っていた。
しかし、その床を共にしたことはない。
エインスベルは、どちらかと言えば男勝りの性格であったのである。

祭司ク ....
ここで{ルビ祭司=ドルイド}クーラスの話をしても、良いだろう。
クールラントの王は、アイソニアの騎士やエインスベルたちの活躍に、
難色を示していた。彼らがいつかはこの国を、
乗っ取ってしまうので ....
ルクソスの街の反徒たちは、オークの兵たちの支援を待っていた。
いつか、彼らが自分たちを助けに来ると。
しかし、レ・スペラスのオークの兵たちは、
わずか五十名ほどが送られてきたに過ぎない。

 ....
クールラントの歴史のなかで、もっとも厄介だった出来事の一つが、
ルクソスの街の反乱である。
ルクソスの街の反徒たちは、オークの国レ・スペラスの後援を受けていた。
そして、自分たちこそがクールラン ....
カーガリンデの土地では、
エインスベルが結界を張って街を守っていた。
そこにはもちろん、アイソニアの騎士の姿もあった。
エインスベルの張る結界は特別なもので、誰にでも作り出せるものではなかった。 ....
この地ヨースマルテには、エインスベルのグループと同じほどの、
武勇を兼ね備えた集団がいくつもあった。
その一つが、ラディアの街の黒色槍兵団である。
ラディアの街とは、もちろん軍国ラゴスの都のこと ....
おお、生命よ、おお、死よ。
お前たちは一続きの存在であるのか。
わたしたちが四つの天国、あるいは四つの地獄に向かうとき、
わたしたちは生命という糸を手放すのだろうか。

そして、死はわたした ....
七十体の竜は三十体にまで減った。
そして、三十体の竜は十五体にまで減った。
そのころ、戦士エイソスの手勢は五十人にまで減っていたが、
竜たちを滅ぼすのは、時間の問題であろうと思われた。

し ....
しかし、戦士エイソスとその手勢だけでは、
すべての竜を屠るのは無理であろうと思われた。
それゆえに、戦士エイソスは無二の友である、
アイソニアの騎士の手を借りることにしたのだった。

アイソ ....
聞け、これはアイソニアの騎士が生きていたころの話、
すなわち彼が生を受け、そして死する前の話だ。
しかし聞け、これは戦士エイソスが関わっていたからこそ、
伝わっている話でもあるのだ。

その ....
この地、ヨースマルテには、四つの天国と四つの地獄がある。
四つの天国とは、ノエルク、ロンデル、ヤーハン、ポランのこと。
四つの地獄とは、モスヴァル、ベイジャン、シボルト、エイジェスのこと。
いず ....
おお、カーガリンデ。美しく気高いカーガリンデの街よ。
カーガリンデの街は、アドスの平原より続く、
ガイエス河の河口にある。
それはアディアの海に面して、良好な貿易港となっている。

カーガリ ....
かの名高きカーガリンデの魔女、エインスベルよ。
その出自は謎に包まれている。
彼女を養い、育てたのは高名な魔導士、オスファハンである。
オスファハンはエインスベルの育ての親にして、最高の師匠だっ ....
戦士エイソスの出自は比較的はっきりとしている。
その祖先は、ラゴスよりもさらに南の国、アースランテの貴族だった。
ある時、アースランテはクールラントの地に侵攻した。
それ以来、アースランテの貴族 ....
「アイソニアの騎士よ、お前は何のために戦うのか?」
吟遊詩人は歌う。
「それは名誉のためか? 金のためか? 信義のためか?
 どれも違うようだ。では、憐憫のためか? 友情のためか? 愛情のためか ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
レ・スペラスとの戦い(一)- 朧月夜自由詩1*22-1-1
祭司クーラスの野望- 朧月夜自由詩1*22-1-1
魔法石- 朧月夜自由詩2*22-1-1
集合的無意識の真の意義- 朧月夜散文(批評 ...2*21-12-30
詩人、あるいは人の持っている悲しみについて- 朧月夜散文(批評 ...5*21-12-30
「意味」と「意味感」- 朧月夜散文(批評 ...3*21-12-30
アスペルの街にて(二)- 朧月夜自由詩2*21-12-29
アスペルの街にて(一)- 朧月夜自由詩1*21-12-29
雪原での邂逅- 朧月夜自由詩1*21-12-29
ゾフィアスの剣- 朧月夜自由詩1*21-12-28
オスファハンの独語(二)- 朧月夜自由詩1*21-12-28
オスファハンの独語(一)- 朧月夜自由詩1*21-12-28
祭司クーラス(五)- 朧月夜自由詩2*21-12-27
祭司クーラス(四)- 朧月夜自由詩1*21-12-27
祭司クーラス(三)- 朧月夜自由詩2*21-12-26
祭司クーラス(二)- 朧月夜自由詩1*21-12-26
祭司クーラス(一)- 朧月夜自由詩1*21-12-26
ルクソスの反乱(二)- 朧月夜自由詩1*21-12-24
ルクソスの反乱(一)- 朧月夜自由詩1*21-12-24
ラディアの黒色槍兵団(二)- 朧月夜自由詩1*21-12-23
ラディアの黒色槍兵団(一)- 朧月夜自由詩1*21-12-23
生命と死- 朧月夜自由詩2*21-12-23
アドスの竜退治(三)- 朧月夜自由詩2*21-12-20
アドスの竜退治(二)- 朧月夜自由詩1*21-12-20
アドスの竜退治(一)- 朧月夜自由詩1*21-12-20
天国と地獄- 朧月夜自由詩6*21-12-16
カーガリンデの歌- 朧月夜自由詩3*21-12-16
エインスベルの出自- 朧月夜自由詩2*21-12-11
エイソスの系譜- 朧月夜自由詩1*21-12-11
何のための戦いか?- 朧月夜自由詩1*21-12-11

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