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  1 ある青年

この強力なバーナーから騰がる炎の熱を蓄えた
おおきな{ルビ布袋=ふたい}で空にのぼるのだ
「トーキョーだかニッポンだか知りませんが
ぼくには十世紀まえの遺跡です」
点在 ....
ちいさな生活の
街に蓋をして
生まれゆく夜をこわすのだ

いいよ これからさき
どんな苦いスープを飲まされても
ひとつしかない夢をぬすまれても
それは美しい詩だった
ビルをなぎ払い ....
約束が わすれられ ふるびて かわきながら
そこにあり続けるのを しっていた
バス停みたいに でん とつったって
おたがいに これからも
わすれられ続けるのだ

犬の絵の毛布が
 ....
雲の多いそらを見て

きょうはついてるなと思う

風の冷たい道ゆきに

いいことがあるかもと思う


茎と花びらが舞う

前にゆく上にゆく

荒野にぽつんと階段が

大理 ....
花の音を振りかざし
薬の静けさを思い知る
夕焼けに並び
タケノコの春に帰依する
歌を歌わず
道しるべを横切り
扉を開けると砂煙が舞う
光の子 闇の子
いたちの背が
薬の横顔を畳む
 ....
花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
🍎 頬杖 

{引用=言葉は心を越えられないこと知っているのに
心が言葉を越えられないとうつむいてみる
それが
林檎のように沈んでゆく}


🍎 なり損ねた夜

{引用=夜十一時過 ....
木製のテーブルの上に、陶器のカップが置かれる時に鳴る、固くて温もりのある音がひとつ鳴って、向かいの席に座る君が、同じくカップを置こうとして、ふたつ目のその音が鳴ろうとするその間に、どこかの空港では大き .... 公園の写真を川に流し
波乱を飲み頭に尽くして
夕日の中から影を取り出す
山の踊り 蝶の渇き
鳴らす座り方を立たせる

焼きたての咳を我慢し
通り道を夜にするさるすべり
支えるものが支え ....
  
いま どらびだの駅だ
むかし おなじ名まえのくにを紀行したが
もうずいぶん前だったので
ぼうぼうとした
かぜの中あたりで 周囲を見まわす
駅舎があるとは知らなかった
いや
とうの ....
夜ご飯食べました
影響されやすい僕は
影響されやすい僕を直したいです
あ!時計が過去を未来と勘違いしている!
話の続きです
芯のある自分になりたいです
何にも影響されず
自分の世界観を貫 ....
わすれそなこと
わすれへんて
ようゆうわ

ひらめいて
これやがなゆうて
さんぽやった


加速度て
正も負もあるんやな


わすれたいこと
わすれへんても
ようゆうわ ....
舌にさらさらとした、苦み。
冬にも、汗をかく。
そんなこともわすれていた気がした。
部屋中にふりまかれた、たがいの匂いの交配。
季節にはシンプルな獣であれば、うつくしくいられるのだと、悟っ ....
スーパーマーケットの外で缶ビール片手に持ちながら
青いポロシャツのおじさんが今夜も小一時間
おじさんにしか見えないというブラックホールの話をしている
ぼくはその姿を一番おもしろい角度から眺める
 ....
縁側から見える風景は、タイヤの遊具とうさぎの小屋、小高い山と、その裏に生えているバナナの木。
住宅街のなかで息づくその空間の真上にはいつでも空空空空空空空空空空空空空空空空が流れていた。
目に飛び ....
倒れた花瓶は音を立てずに
閉じた瞼の裏側に沈み
たくさんの小人たちが行列をつくって
どんどんどんどん階段をくだっていく夢を
みています

雁字搦めに絡まった
優しい文章の尻尾の端を
夜 ....
6月23日

  このからだのなかに
  ながれているものが
  うそ
  にならないように
  てをあわせます



また、6月23日

  ことしも
  まだなんとかひと ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻


やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
 ....
ままみて とむすめがいうとき
まぶしくて世界はとてもうすい
ままみて このせんがいたい
というむすめの 指さきに
奇蹟みたいに細くするどいきずがあり
あー これは
花、きずだよ。
と ....
遠回りをした先の
二度と通ることもないような裏通りで
黄色い階段をみた
幾重にも黄色く重ね塗りされたような階段
色合いもさることながら
どこへ通じているのか、そもそもここを上る人がいるの ....
   暮しのネタを持ち得ずに
  時空はひとみを失神させて
        ただ 黙々と
 うたかたの みなおをつくる
卒寿を越した おひとりさまが
      無聊のキッチンで
     ....
朝が来たらしい

いつのまにか雨の調べは遠ざかり

ぼんやりと明るい
そして
うっすらと温かい

光が温かいのは
きっと誰かが決めたこと

光が遠ざかれば また
冷たい闇に抱か ....
玄関前から姿を消して
死んだと思っていたジニーは
台風が去って
ほとぼりも冷めたころ
ウッドデッキの隅に見えない糸を張っていた
風よけに集めておいたプランターを
少し動かそうかと身をか ....
曼珠沙華っていう東西南北に開けた世界を
今年は真っ直ぐに見つめていた春夏秋冬の
第三惑星に彼岸の舞台から地面に刺さって
来る

200歳の少女にしか見えないだとか
マングローブのよ ....
秋になったから
蝉はいないんだよ

でもお父さん
じゃあ蝉はどこにいっちゃったの

突然青く染まった向日葵

わたしは季節をまたいでまで生きるのかしら

狂うくらい
狂うくらい
 ....
夜、仏間でおつとめが終わり最後の合掌を済ますと、決まって
庭の古井戸から、ぽちゃり、と何かが落ちて、沈んでいく音が
する。         


私の中に井戸ができた。悲しいことがあるとそ ....
束ねられた数万本のなかから、何かの拍子に抜け落ちた一本の髪の毛は、しばらく空中をふわふわと漂ったあと、地面に着地して、そのまま眠るように日が暮れて、夜になると新宿の地下から出動する作業員たちが持つ掃除 .... 夜明けが近い窓の奥から
規則的に響き渡る金属音
その音に感化させられるように
横たわる体の関節の隙間から
浮かびあがった
記憶の断片たちが
顔を見合わせる

記憶の端に火が灯り
ぼん ....
ジニーが死んだ
名前なんかつけたから
何度壊してやっても
やがてまた同じところに低く浮かんで
逃げもしないし
玄関横の
しろい壁とオキザリスの
プランターの間を斜めにつないで
全然邪魔 ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1187)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
気球- 「ま」の ...自由詩9*18-2-4
生まれゆく街- はるな自由詩418-1-20
犬の毛布- はるな自由詩418-1-8
道ゆきに- 吉岡ペペ ...自由詩517-12-30
光の子_闇の子- moote自由詩217-12-29
菫野- むぎのよ ...自由詩1417-12-24
落ちたりんごを拾うように_(2017)- AB(な ...自由詩9*17-12-21
_Airport- 宮木理人自由詩217-12-13
月の砂- moote自由詩1017-12-9
_どらびだの駅- 「ま」の ...自由詩6*17-12-3
変わりたい- moote自由詩317-11-18
物理の苦手な子どもたち_一- AB(な ...自由詩417-11-18
花屋- むぎのよ ...自由詩317-11-11
花火- 宮木理人自由詩5*17-11-9
保育園の頃の記憶- 宮木理人自由詩317-11-3
屋根裏に置かれたままのぼんやりとした記憶- 宮木理人自由詩517-10-16
フラグメンツ/連音- AB(な ...自由詩10*17-10-15
精飲- むぎのよ ...自由詩11*17-10-13
ままみて- はるな自由詩717-10-9
黄色い階段- 宮内緑自由詩6*17-10-8
ennui(1)- 信天翁自由詩517-10-8
柘榴の国のお姫さま- そらの珊 ...自由詩13*17-9-29
ジニーが生きていた- Lucy自由詩10*17-9-28
200歳の少女- 朝焼彩茜 ...自由詩717-9-23
_- 印あかり自由詩1017-9-19
その井戸- 為平 澪自由詩317-9-17
紙飛行機を飛ばしたいね、できるだけ優しく- 宮木理人自由詩417-9-15
夜明けの部屋と国道- 宮木理人自由詩217-9-14
ジニー- Lucy自由詩14*17-9-12
SPEAR- むぎのよ ...自由詩13*17-9-11

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