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しにたいシニタイ

ばかり言うから

死ねば

と返してしまった朝、

ぽっかり
うちゅう
あけている
  
異邦の人、独り
高曇りの空、歩む

街、穏やか
涼風は吹き抜け

現に馴染んだ者達
群れをなし
秋の甘やかな大気に浸る

異邦の人、独り
平静に包まれ
高曇りの空を歩みながら
 ....
えと、
うんと
だらしなく
恥をさらし

今は
真ん中で、真ん中で
均衡を取りながら

ひたむきな思いを抱いて
鋭く閃く思考を鳴らして
肉の苦痛に日々耐えて

  *

 ....
舞い散る雪が
街灯の明るみに
純白に晒され
夜行バス
俺の膝の上で眠る
愛娘
この幸福は
長くは続かないと
予感した

冷え切って
独りで臨む
世界は
その裸形を
剥き出し ....
手押し車を押す老人
たいまつの火は燃えている
異郷のこの地にひとり立ち
遥かな地平を凝視する

わたしはふるさとを持たず
同じ道を通い帰る
痛む脳髄を密かに抱え
それは静かに歩いていく ....
青く微かに揺れる紫陽花
呆けた顔して立ち尽くす人

全てが忘却された雨上がりの朝、

男は綺麗に髭を剃り
キャベツを買いに街に出た
ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

充ちる春の街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている
 ....
空は晴れて
沈黙している
僕はぼろぼろの大地を進む
目から草木の緑を喰って
僕はぼろぼろの大地を進む

地球は退化しつつあった
死は迫りつつあった
一条の光が震えていた
僕はベストを ....
ハロー、ハロー
青い旗が揺れている
燦々と降り注ぐ光のなか
どてら姿のおじいさんが過ぎ
わたしはイートインでコーヒーを啜る
長閑な午後の一時です

雪の吹雪く北の国
寒風吹き荒ぶ東の国 ....
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く

眩暈する、
シンギュラリティが地平に

(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)

海百合が揺れ
 ....
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
崩れ去ってゆく
跡形もなく

私たちは 私たちは
何処から来て何処へ去るのだろう?

白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ




 ....
哀しい象の群れ
午前中夢を見た

恋を踏み潰せ
心の中のアッフリカ
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている

僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ....
風は帰っていく
見えない世界へ
この世の熱を帯び
(孤独の歓喜に覚醒し)
極北の地に、極北の地に
すべてを担い
帰っていく
有刺鉄線をいじっていたら
異常にこんがらがって溶け始めた
俺の熱のせいか、指先は既に燃えていた

 閉じ込められたまま閉じ篭もったまま

砂漠に墜ちたプロペラ飛行機
赤いいきもの達が列を ....
夜が深まっていく
連絡がつかない、繋がらない
隣室からコツコツと壁を打つ音、間欠的に
遠くの森を手繋ぎ歩いた愛娘は
青春を謳歌しているだろうか、今頃

夜が深まっていく
オレンジジュース ....
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
ふわふわ漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら、
わたしは貴女を知らなかった

[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]

あの青い青い宇宙の大海原を
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に寝ている人達
は皆、死んでいる

お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に起きているのは
私独りだ

 ....
広大なエレベーターホールはのっぺりと
俺はアミューズメントの5Fへ向かう
堕ちていく最上階から
剥き出しの不安を抱え

徘徊する人人人
無表情が近接しざわめき立ち

伝わらない
伝わ ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく

風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の乱反射
無数の記憶の断片が
ぱ ....
猛々しい暑さ、
眩み包み込む
この夏の午後に
園庭は発光し
微睡む午睡の子供達、
ルウ ルウ ルウ
夢の中で
歌っている

通り掛かる街角で
不思議な三角や五角形
浮かんでは消え ....
縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て

遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が

風に吹かれて
風に吹かれて

名無しで ....
有刺鉄線をいじっていたら
異常にこんがらがって溶け始めた
俺の熱のせいか、指先は既に燃えていた

 閉じ込められたまま閉じ篭もったまま

砂漠に墜ちたプロペラ飛行機
赤いいきもの達が列を ....
熱風吹く光の午後、
女の子が木に登って
何かを夢中で取っている

何を取っているの?

思わず私がそう問い掛けると
女の子は秘密を見られた顔をして
突然姿を消してしまう

木の下に ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ....
空間に
手を差し出し
ゆっくりと
上下左右にかき混ぜる 
けれども
存在する
はずのグラスは
見つからない
空間は
次第に重く澱んでいき
だらんと開いた手のひらに
粘りつくように ....
兵隊蟻の隊列
ポテトチップスの欠片

吹く風、生暖かく

蹴散らせ!踏み潰せ!

整然とした生の営み
獰猛な死への傾き

俺は天を仰ぐ
二本の巨人の足となり
消え入りそうだったんだ
夜明け前に
悪夢で目覚めると
孤立に窒息して
消え入りそうだったんだ

そんなとき
何気なく手を差し伸べてくれる隣人が居た

「水が欲しいんだろ」
って、ト ....
七さんのひだかたけしさんおすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うちゅう- ひだかた ...自由詩323-3-2
ツキヌケル、秋の朝- ひだかた ...自由詩722-10-13
底無しの口- ひだかた ...自由詩322-9-29
夜行バスと世界- ひだかた ...自由詩422-7-29
ふるさと- ひだかた ...自由詩6*22-6-19
お買い物- ひだかた ...自由詩522-6-9
ひとり(改訂)- ひだかた ...自由詩422-4-9
旅路- ひだかた ...自由詩622-2-7
み空のうた- ひだかた ...自由詩1422-1-14
謹賀新年、おめでとう(一つの見取り図)- ひだかた ...自由詩10*22-1-1
私たちは- ひだかた ...自由詩721-11-22
朝の呪文- ひだかた ...自由詩8*21-9-27
無垢と大地(改訂)- ひだかた ...自由詩1121-8-16
風の行方- ひだかた ...自由詩1021-4-16
熱砂- ひだかた ...自由詩1021-2-24
繋がらない夜- ひだかた ...自由詩721-1-28
独白- ひだかた ...自由詩821-1-16
金の花びら- ひだかた ...自由詩520-12-7
魂の深淵- ひだかた ...自由詩1020-11-29
解離- ひだかた ...自由詩520-11-18
アイスクリーム- ひだかた ...自由詩520-10-17
夕景- ひだかた ...自由詩520-9-20
午睡(改訂)- ひだかた ...自由詩4*20-8-16
童夢- ひだかた ...自由詩13*20-8-4
砂塵ノイズ- ひだかた ...自由詩620-7-16
木の実(改訂)- ひだかた ...自由詩720-6-17
春の意志- ひだかた ...自由詩720-5-22
空と盲目- ひだかた ...自由詩920-4-25
巨人の足- ひだかた ...自由詩520-3-20
隣人(改訂再録)- ひだかた ...自由詩420-2-20

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