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選挙に行く動機は不純

投票用紙のあの書き心地

その快感を味わうためだけに行く

普通の紙では駄目なのだ

あのユポ紙ならではの魅惑

なるべくゆっくりと丁寧に書く

嗚呼  ....
昨夜は皿のような月が出て
そこにおだんごが乗ってたら
なんて
月を手のひらに乗せてみる


だいすきだよ
だいすきだよ


あなたがくれた
とうめいな指輪
くるくる回っている
 ....
濡れそぼつすずめらが
低い枝から隣家の庭先へ消えた時
わたしは「あわれ」を見なかった
ただチュンにチュンを重ね
チュンの間と強弱で言い尽くす 
すずめらの韻律は人より力強く
雨音と斬り結び ....
 目が覚めると異様なほど口中の渇きを感じることがある。一滴ずつ唾液腺から舌で唾液を促し、口中の渇きに唾液を塗りたくる。いったい俺の体はどうなってしまったのだろうか?そんなことを最近感じる。
 鏡の中 ....
眠、覆い、考えられるかぎりのイメージ、それから細いタイヤ、太いキーチェーン、議事録、半円状の、氷、「実際よりすくなく感じられる」

どれくらい必要だろう?
どれくらい必要だろう、遠くなってい ....
あしを鳴らすような、とい、とい、とい。
物語みたいな顔 眠たい午前、単純な変換作業
(領収書をとっておいてね)
わたしは手を鳴らして、熱いあたまを
とい、とい、とい

くまのついた手提 ....
 
 窓の外は雨あがりの道端に
 もう夏が振り向きもせず
 透けた背中をみせている

 昨晩干した洗濯物の柔軟剤が香る室内で
 好きな音楽を聴きながら
 刻み始めるキャベツ

 レッ ....
きみが夢をみているあいだ
僕は街中のあかりを消してまわる
きみがジェラートを食べているあいだ
僕は南のほうから暖かい風をつれてくる
きみが泣いて泣いて濡れているあいだ
僕はあたらしいハン ....
なんだっていいよと言いたかった
あなたがさえずるのが聞こえたから
音の羅列があれば
どんなことでも想像できたから
となりの部屋で
だれかにむかって
さえずる愛が
わたしにだけ聞こ ....
読点の無い散文詩のように
ひたすら遠くへ限りなく続くかのような山道を刈る
それは、その行為はいったい何なんだろうと
我ながら思ってしまう
幼い自分、青年期の自分、雑多な怨念、過去の病的な行いや ....
しらない街の
公衆便所の手洗い場に花が咲いていた
枯れてはいけないと思い
わたしは水をやった

小さな花だった
色はかまぼこの縁によく似た桃色で
仄かに石鹸の香りを放っていた

その ....
まぶたが閉じるのとたたかいながら
キャラメル箱の移動 ゆれる
向こう側の空 灰色
ほんとうは 終らない色

窓開けて あみどに
バッタの子ども
会いに来てくれた
また自分らしくいられる ....
夜更け
あなたは名前になる
わたしは耳を澄ましている
身体に触れるように
呼んでみる
息だけが漏れていく
言葉は庭に埋めた
どこに埋めたのかわからなくなって
その庭も無くなって ....
満たない
思いの
集積場へ

続きからはじまる
夢を折り
からだを畳んで
終わりまで
引きずる

ただ、これは
すりばち状の夢
終わりは広く
広く広く見えるが

 ....
びしょびしょの翅をふるわせて、せみたちが木々の間を抜けていく。街は恋を消費して育つ、夏のせいで深い森になってしまった。
あなたの頬はかたく、髪はつめたく、息はせつない。わたしたちの時間は狭く、言 ....
張り裂けた夏の青空の向こうから
ミンミンゼミの声がしている
エアコンの水滴が窓の外側に滴り落ちて
きっと外はまだ暑い

小さな町の病院の診察室で
まるで終わりの始まりのような説明を受けてい ....
あなたはくちびるを固くとじて
わたしは
かみなりをきいていた
無人でない駅のひとごみ
ベンチに残る
前のひとの温度

夏 情欲とみまがうほど
はげしい雨が降って
わたしは乱雑な鞄のな ....
ぼくは
(サルトル『一指導者の幼年時代』中村真一郎訳)

花びらが
(カミュ『異邦人』第一部、窪田啓作訳)

海に落ちてゆくのを見つめていた。
(ナボコフ『ベンドシニスター』4、加 ....
何か落としたぞ、ほら、きみのだ。
(ナボコフ『ベンドシニスター』1、加藤光也訳)

たしかに、
(ラディゲ『肉体の悪魔』新庄嘉章訳)

僕のものだった。
(ラディゲ『肉体の悪魔』新 ....
一匹の猿が
(リルケ『マルテの手記』第一部、大山定一訳)

花に見惚れている。
(ゴーリキイ『レオニード・アンドレーエフ』湯浅芳子訳)

夢を見ているのだ。
(リルケ『愛と死の ....
 満月を

 追うように走る

 夜の快速電車



 いとエモし



 おなかすいたから

 つぶあんぱん頬張りながら

 窓ガラスに映る

 ぼんやり景色を眺 ....
底抜けの淋しさにあてるために
壊してもよいおもちゃを探してました
そこへ来てあなたが、
きちんとあたたかいものをお食べよ。などと言えば
てきめんに恋をおぼえます

見覚えのある言葉が
 ....
からだだけが覚えている水田の記憶は
ずっと底のほうに沈んでしまっていて
どうしてわたしはこの庭に棲んでいるのか
どのようにして生まれ 辿りついたのか
わからない おしえてくれる親兄弟もいない
 ....
この白い画面から
各々の人たちが夏の思い出に何色が入ってるかを見ている
あたりまえに過ごすこと 羨望で願望しかなかったこと
夏の思い出はすきじゃない

病棟へ出入りするぶ厚い自動ドアが、こど ....
愛って、皮を剥いた馬鈴薯だぜ
だから俺の故郷に愛なんかなかった
紳士録にも載ってねえ名前は
この街では沢山の愛の中のひとつだ

優しさは仕舞っておけ、
乱暴な拳もポケットに隠しておけ
奴 ....
愛の膝
まるく揺れる口づけをして
明日に向かおうとする小鳩たち

ひかって、まぶしいのは
どこにも触らずにまっすぐに落ちてきた光みたいな
きみの愛の膝
 冷蔵庫から取り出した
 ガラス小鉢の紅茶ゼリー
 ノンシュガーのルベウスに
 ちょっと多めにのせる生クリーム

 リビングには尖った葉を上向きに茂らせる
 アンスリウムが、柘榴石のような ....
まなざしの射程に入る
からだの一部。つまさき、へその緒、
暗い部屋をなめらかに浮遊する蛍を
捕まえようとしても、ゆびとゆびの間をすり抜け

まなざしの射程を抜ける
夜空のかけら。目を凝らし ....
 眠り草の花が開いて

 悲しみが萎れていく夜



「月が綺麗ですね」って言って

 比喩の中でかくれんぼする



 暗がりでにゃあって鳴く

 黒猫みたいな詩人に ....
梅雨の明けない早朝、雨は少し降っていて
私は散歩するのをやめていた
できれば行きたくないな
という気持ちを後押しするように、小雨ではあるが
雨はひび割れたアスファルトに落ちていた
ふと昨日の ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
選挙- 自由詩7*24-10-28
思す- 唐草フウ自由詩7*24-10-28
- ただのみ ...自由詩5*24-10-14
疎林- 山人自由詩10*24-10-11
どれくらいの雨が必要だろう- はるな自由詩524-10-8
といといとい- はるな自由詩424-10-2
The__Holiday_- リリー自由詩10*24-9-29
きみが夢をみているあいだ- はるな自由詩324-9-24
さえずり- はるな自由詩424-9-13
のびやかに九月は流れていた- 山人自由詩10*24-9-9
手洗い場に花- 市井蒸発自由詩624-9-8
かたかたぐらし- 唐草フウ自由詩10*24-9-4
夜更け- たもつ自由詩624-8-31
すりばち状の夢- はるな自由詩324-8-29
物語②- はるな自由詩224-8-20
午後4時- 山人自由詩6*24-8-20
- 完備 ver.2自由詩624-8-18
Interlude。- 田中宏輔自由詩12*24-8-18
Interlude。- 田中宏輔自由詩9*24-8-18
Interlude。- 田中宏輔自由詩7*24-8-18
夜の快速電車- おやすみ自由詩324-8-17
玩具- はるな自由詩424-8-15
雨を呼ぶ- 宮内緑自由詩7*24-8-5
しろく永い思い出- 唐草フウ自由詩11*24-8-5
暗黒街の馬鈴薯- atsuchan69自由詩12*24-8-4
愛の膝- はるな自由詩224-7-30
灼夏のいろ- リリー自由詩11*24-7-30
- 完備 ver.2自由詩624-7-24
オジギソウ- おやすみ自由詩624-7-24
ハナアブ- 山人自由詩9*24-7-17

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