すべてのおすすめ
母さんのことを思うでしょ
するとね なぜかな
みかんを想うの
母さんはみかんは嫌いだったね
甘酸っぱいもの
みんなダメだったね
だから考えてみたのね
わかったのは
みかんはオレンジ色
 ....
     こんなひは
     ひんやりとした床で
     寝たふりをするより
     とったばかりのいんげんと
     てんぷら油の格闘に
     歓声をあげてみたり
  ....
ふいに 風がカーテンをゆらし
とおいあの頃が 窓の外にある 気がした
みわたすかぎりの原っぱの向こう側には
そこなし沼に こわれかけの小舟が一双
沼を取り囲む山に続く なぞの けもの道 ....
授業のあいだ
体がふわふわして
気がつくと
ボールペンを消しゴムに突き刺して
押さえつけて
かろうじて
ここにしがみついていた

ミサキちゃんには
気づかれたかもしれないな
でもま ....
色吸いはたとえば
女のこたちのまつ毛のなかに住んでいる
彼女たちがねむたげにまばたきをするときには
世界の端の七色を
色吸いたちがひそやかになめているのだ
朝陽から刈り取って食卓に供えられた獅子の首
金色は瞬く間にとけて白い皿に蒼く翳りを残す

あるいは初めから造られなかったニケの頭部
永遠に像を持たない神聖 あらゆる問であり答え

あなたは ....
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう

だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ

わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない

えさをはこん ....
夜には
夜がある
朝に
花が目覚めるように

わたしには
わたしがある
はずなのだが

たとえば
あの壁を殴っても
痛い
とは言わないが
拳はどうだろう

雨たちや
 ....
わたしの知っているかもしかは緑色だ。松脂がびっしりと体について光っている。つやつやした毛並み、つぶらな瞳、五メートルほど前に立っていたかもしかは「誰?」と小首をかしげてみせた。

一歩前に出れば向 ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
   ―歩いていたのは七〇年前―

前方は霧に閉ざされて
先導する人は見えない
が 上空に山の頂が透け
笛の音は聞こえる

山の頂き
そは 蜃気楼か 実象か
先導する者は知っていると ....
お腹から卵を一つ取り出して 私は一つの「し」をつくる
月に向かって 卵を放り投げておくと
月は空で泪目になるころ 「し」をこぼす
私は卵を産むために 屋根裏部屋で猫とじゃれ合い
卵を夜 ....
自然にできたグループに分かれて
植民地時代のボストンの街並みを色画用紙で再現している
春陽に包まれた5年生の教室

その穏やかな空間に一瞬そよ風が吹いて
支援クラスに行っていた娘がひらりと入 ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
鉛のようなゾウが大きな鳴き声をあげて、この施設にやってくる。
ゾウは、黒い足で緑色の廊下を歩き、黒くネバネバした汚れを残していく。
ゾウが歩き去ったあと、君はあたりまえのようにモップを取り出し、そ ....
また、イスのせい
名のような
となえる声をかかえて {ルビ儘=まま}のみちゆき
昼下がりの野辺は
視界を圧するしろい雲
暑くてあつくて まだ夏のあかし

山本通は一本道
左に傾く舗装に ....
<1> 
 
ぽこ ぽこ ぽこぽこ
 
アスファルトを沸騰させよう
 
ポコ ポコ ポコポコ ポコポコポコポジュワァァー
 
アスファルトを沸騰させよう
 
暑いし
   ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1187)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
父さんの唄- もっぷ自由詩715-7-16
こんなひやあんなひに- 石田とわ自由詩19*15-7-15
おしえて_のすたる爺- るるりら自由詩15*15-7-14
下の名前- アンテ自由詩215-7-12
色吸い- はるな自由詩715-7-12
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは- ただのみ ...自由詩18*15-7-11
つばめたちの家- 朧月自由詩715-7-10
- はるな自由詩315-7-3
かもしか、君が好きだよ。- チアーヌ自由詩1315-7-2
みずから- るるりら自由詩19*15-6-30
「ハメルーンの笛」に曳かれて- イナエ自由詩11*15-6-28
屋根裏部屋で「し」を作る- 為平 澪自由詩1115-6-26
ものさし- 夏美かを ...自由詩37*15-6-24
『聖母ジェンマ』__卵から始まるはな詩②- ただのみ ...自由詩22*15-6-17
ゾウの詩- 宮木理人自由詩8*15-3-3
また、イスのせい- 「ま」の ...自由詩2+*14-5-24
夏の肌- 投稿者自由詩3*10-9-28

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