すべてのおすすめ
庭先には
風で出来た駅があった
物も事も停車しない
すべてが通過してしまう
寂れた駅だった
夜が明ける頃
母は庭に洗濯物を干し始める
それから弁当をつくり
朝食の準備をすると
 ....
 部屋にグリーンが足りないので

 陽当たりのいい出窓で

 観葉植物の代わりに

 豆苗を育てています

 少しずつ伸びてくる芽を見てると

 私もがんばろうと思えます

 ....
 昔の事というのはひどくキラキラしていて、内臓や脳味噌が泡立つような気持ちになっていた気がする。
 年末から年始にかけてはスキー場に急ぐスキーヤーたちが雪煙を上げながら、山村の県道を疾走していたもの ....
 学校始まるのがイヤで

 宿題もなかなか終わらなくて

 現実逃避して

 弟と二人で

 新春マリオカート大会をしておりました

 そして今

 はげしく後悔しています
 ....
 去年同じクラスで

 ケンカって言うほどじゃないけど

 ちょっとあって

 それきりになってた子と

 久しぶりに朝電車いっしょになってさ

 私の中ではもう終わってたこと ....
雪明かりの中、ひさしぶりに散歩に出る
獣たちの足跡が点在し、ときどき走っては敵に怯えるように急ぎ足になったり、少ないながらもその痕跡が塗されていた
時折、小声で独り言で事を説明する私は酷く滑稽であ ....
辞書を捲る指が
陽をうけて透けている
あなたの顔を忘れ 声を忘れ 名を忘れ
それでも愛を覚えている
石垣に
すっくとたつ
つわぶきの黄色い花を見かけ
かすかにかじかむ
祖母の佃煮、匂いたつ湯気

もう一度食べたいが作り方がわからない。
つわぶき、つわぶき
もう一度私の口に入れ。
 ....
冬のよそよそしさは今に始まったことではなく、そう、僕が少年の頃から冬が生まれて、春になると死んでいった
春になると雪の墓場がそこら中にあふれていて、それすらも五月の若すぎて、痛々しいするどい風にさら ....
星のような脆さで光っていた
鳥達が言葉を持ち
海を渡っていく
変わっていくことが分かっていた
愛だっていつか干上がるだろう
けれども僕たちの生活は
今のところまだ
星のような脆さで光 ....
夜の舟
櫂はいらない
ゆられているのは
こころのありか

星くずは
あかるく燃えながら
一瞬で消えてしまった
とても遠い闇が
触れるほど近くに落ちてくる

ここは宇宙の湊
願い ....
波音を聞いて、
(ヘンリー・ミラー『暗い春』夜の世界へ・・・・・・、吉田健一訳)


足下を振り返った。
(マーク・ヘルプリン『シュロイダーシュピッツェ』斎藤英治訳)


僕が見たもの ....
 どうしても

 学校に行きたくない朝

 何が不満ってわけでもないのに

 なんだろう

 うまく言葉にできなくて

 ぼんやりと

 朝靄の中にいるみたい



  ....
石垣の湿度は夜にならないと見えない
痩せた電話ボックスには薄化粧が良く似合う
通りすぎる風のおかげであなたを赦せた
わずかに含まれた残り香でわかった
あたしだってとっくに赦されていた
円環の ....
一昨日のテレビで
はじめてその意味を知った子供が
二時間半泣き続けて寝た
男は泣き顔を見られちゃだめなんだ
と言いながらも
その子が愛しくて仕方がない

生きて行くと
心や脳にいくつも ....
  

ずいぶん遠くの方で
誰かを思うのが好き


バーゲンプライスのある本屋で
ポエトリー&ハーツ
と書かれたペーパーブックに目をやりながら
これは これは
ずいぶん遠くの誰かが ....
朝の迫る 小屋の中で
瞼のない鶏が 夢を見ている

句点の間に
翔び 落ちて
読点の染みになる

それは
憧れ 贖い
取るに足らない
それでいて
代えのきかない
祈り

 ....
  

陽だまりの停留所に
車椅子の老人


声かけようか
たとえば
今日もお陽さん輝いていますね
でもすぐそこには冬将軍で
そのブランケットは暖かそうですね
サングラスがずれて ....
私たちは夜を刻んだ
傷ついて迎える朝は冷たくて
端々に夢のにおいがした

うまく歌えたらいいのに
はやく走れたら、高く飛べたら。
詩が書けたらいいのに。

なんにもできないで笑って ....
 そこに行けば、また詩人に会えるだろう。そう思って、葵公園に向かった。魂にとって真実なものは、滅びることがない。葵公園は、賀茂川と高野川が合流して鴨川になるところに、その河原の河川敷から幅の狭い細長い .... あるきはじめてから
やっと息をすることを
感じたものだから
四つん這いにすすむことが
やっとで
匍匐前進した先で
どんなに頭を上げても
見えないものは見えないだろうなって
息が上がって ....
まっ青に晴れた空の下
うなりをあげた風と共に
ちょっと前の未来からやってきた
小さな落下傘部隊が
地上に舞い降りてくるけど
今しか見えないにんげんには見えていないらしい
彼らは透明の弾を連 ....
マガモがシベリアからやってきてはにぎやかに鳴いている
人造湖に多くの渡り鳥達が群れていた
赤い大きな橋のたもとにあった古い山小屋旅館は解体されて
長い年月に蓋がされた

昨日今日、ほぼ今年最 ....
実としずくは出会い
抱擁し
いま互いを手放した

実は朱く燃え
しずくは銀光を放ち
確かに交じり合い
なにかを残し
なにもかも忘れ

雨はみぞれに変わり
鼻孔に冬が立つ

も ....
詩は果てる?
男じゃあるまいし
じゃあ 言葉は気持を超えられる?
女じゃあるまいし、むりだよ
そんなことより
そんなことより眠っておいで
寒くてみじめで、女で男で、大きくて小さくて ....
夜の街燈はいつも
何かを考えている
光を灯すだけでなく
決して暗いことばかり
考えているわけではない
夜の街燈の思考が閃いて
宇宙が一輪の花になる
あまりの果てしなさに
自分の孤独を感 ....
調律をしをえたばかりの
おとぎばなしは
こぢんまりとした
こどもの耳の中で
ふたたび輝く

なまえのない宝石を
空にかざす
君がなまえをつけてくれ

ささくれたブランコに留まる
 ....
まあ
じっさいに、熊の被害に遭われた方には
申し訳ないのだけれど

熊のフリー・ハグに注意!

きょう
きゃしゃな感じの三人組の青年たちが
フリー・ハグのプラカードを胸にぶら下げて
 ....
ぼくが20代の終わりくらいのときやったかな
付き合ってた恋人のヒロくんのお父さんが弁護士で
労災関係の件で、それは印刷所の話で
「年平均 6本」とか言っていた
紙を裁断するときに指が切断された ....
朝、コンクリート塀の中で泣いている天使が
電線から垂れる浅葱色の
雨粒で僕を起こしてくれた

僕は宇宙を蹴ろうとしていたけれど、
朝は宇宙とは何の関係も無かった

その頃(いや今も)僕は ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風の駅- たもつ自由詩325-1-9
グリーングリーン- おやすみ自由詩1*25-1-8
冬の静けさ- 山人自由詩6*25-1-8
マリオカート- おやすみ自由詩325-1-6
おぱんちゅうさぎ- おやすみ自由詩325-1-4
冬のにおい- 山人自由詩19*24-12-31
あとかた- はるな自由詩324-12-24
つわぶき- wc自由詩17*24-12-23
もうひとつの越冬- 山人自由詩7*24-12-23
脆さ- はるな自由詩724-12-17
流星- そらの珊 ...自由詩13*24-12-15
Corpus_/_Grain_Side_Version。- 田中宏輔自由詩15*24-12-14
朝靄とホットミルク- おやすみ自由詩424-12-13
ハローベイビー- XIAO自由詩424-12-12
風待ち- AB(な ...自由詩724-12-9
草待ち- AB(な ...自由詩524-12-5
鶏小屋- はるな自由詩524-12-4
バス待ち- AB(な ...自由詩724-11-28
詩がかけたらいいのに- はるな自由詩324-11-28
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩14*24-11-27
- wc自由詩14*24-11-26
フリスビー- そらの珊 ...自由詩10*24-11-25
初冬の夕刻- 山人自由詩15*24-11-24
ナナカマド- ただのみ ...自由詩4*24-11-20
震えて眠れよな- はるな自由詩624-11-19
Cosmos- 鳥星自由詩16*24-11-19
さよなら雨- そらの珊 ...自由詩12*24-11-17
熊のフリー・ハグ。- 田中宏輔自由詩14*24-11-13
年平均_6本。- 田中宏輔自由詩12+*24-11-6
朝の電線- 由比良 ...自由詩6*24-10-28

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