すべてのおすすめ
凸凹配位座はいつでも漂っていて、なにかの
拍子に、繋ぎ合っている手のひらの合間にも
ある。ついさっきまで当たり前のことが、風
ひとつ吹いただけで何ひとつ理解できなかっ
たり、その道理に畏れたり ....
ある日アヒルの王子様がやってきて
結婚してやってもいいけどなどと言ってきた
でも待機児童問題が、と言うと
ガアガア鳴き始めたので
彼には彼の人生をお尻プリプリ歩んでもらう

瓶ビールに ....
夜に
優しく撃たれて
ひとり、またひとり
人は
優しく死んでいく
夜に
まだちゃんと慣れてないから
きみは泣く
これからはじまる長い旅路の
最初に出会った
得体の知れないその不安は ....
冷蔵庫が、さびしい。夜の代理をして、老いの歌を奏でている。かんのんびらきのドアーをひらけば、つめたい晩秋の風にサツマイモさえも干からびかけていて、もうとっくにその賞味期限は過ぎ去ってしまっている、おも .... 地下鉄の代理人
話をする
針葉樹の先にある
白墨が
フェンスを越えて
生活は届く
少し痩せた体の
影踏み
わたしが書く手帳には
青い空ばかりが
広がっていて
その高さにい ....
ふるえるとき、
泣いている、がたがた、さみしくて
ふるえている。

そのとき、
なかみのまま、
外にでていけない。

なかみのとき、
いるとき、
いるように見えて、
いないとき。 ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。

死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。

鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
 ....
放課後、
人目をきにする、
体育館裏の日陰で、
男の子たちだけで、
こっそりたのしんだ、
女の子たちがしていた、
ゴムとびあそび、
てあそび、
あやとり、
そんな、
あおい花、
 ....
あなたは静かに家をつくりはじめる
静かに 何年もかけて

あまりにも美しくそれは成されたので
家ではなく 森や 額縁や ひとかたまりの風に見えた

静かに何年も何年も
何年も何年 ....
植物の中で夜が育つ
水の名前を呼べば
脈打つ石造りの平原
素の風が間もなく
インク瓶の縁に沿って
眠りにつく
木造の旧家屋その皮膚に
愛していた人
鉢植えだけが増えて
遺伝だ ....
藤棚をみて終わりにしたい

そう思いながら隣の庭が消えてしまう

積み置かれた状況 不要物 

必要なものだけを鞄に詰め込んで

きみは何処へ行くというのか

即興で書いている ....
寝転んまだまま
垂れた紐を引っ張ると
ドーナツのような円形の骨が光る
おれはそれを蛍光骨と名付けた
蛍光骨の尻尾のようなものを紐骨と名付ける
そんな遊びが
まわりのものを骨にかえた
おれ ....
 

 自転車置き場で空を見上げるのがいい。そ
こに、風でも吹いてくれればなおいい。そん
なとき携帯電話の電池でも切れていて、何か
大事なことや、大した事じゃないことや、君
にとってはもの ....
帰路は
新月にしずむやみのはし
こと座に一服

リリ、

(きこえた?
(ああ、きこえたよ
(鳴いてるのかな
(鳴いてるのかもしれないね

夏を野辺送りし秋がやってくる

猫 ....
帰宅途中の
夕雲の群れに
滴るように
求めながら
どこにも空きは
現れない
千切れそうな
心持のなかで
言葉だって
ひとつもない
汚れた指で、
鳥を折って飛ばしていました。

虚ろな指輪を覗き込むと、
切り口は鮮やか、琺瑯質の真っ白な雲が
撓みたわみながら流れてゆきました。

飛ばした鳥を拾っては棄て、拾っては棄て ....
かき氷のいちごシロップのにおい
午前中の図書館の学習室のにおい
昼下がりの児童公園の熱い風のにおい
夕立のあとのアスファルトのにおい
プールサイドの塩素のにおい
線香花火の燃えつきたあとのに ....
焼けつく夕日が焼けつく 脳裏を焼いて 焼き付く夕日
まぶしく夕日がまばたく まばらに赤く 火をまぶす

赤錆びて ブランコ 赤錆びて 回る子の鎖
うらぶれて倉庫の 何世紀 遠いどこそこに かぶ ....
  


返還された軍用施設跡を覗きに
まだ子供だった僕らはフェンスを越えた

建物はまだ残されていて
バーらしき場所には
ボトルが転がっていた

中途半端に積まれたパレットに腰掛 ....
 ふしあわせ というものが
 とくに こころ美しく
 あたまのするどい ひとに
 みいる のでしょうか

 はんぶん いろづいた林檎の
 つめたい甘酸っぱさを
 あなたは こころ ....
汗が目をつたい
塩辛さが痛い
草は水を失い
根無し草を被っている

ミンミンゼミは狂い鳴き
一日のはじまりから終わりまで
命の終末まで生を主張する


夏は終わろうとしていた
 ....
ぼくはどこへゆくのかなぁ
ポケットにビー玉がじゃらじゃら
麦わら帽子に少し汚れたランニング
ビーチサンダルの鼻緒はブルーだった
あの頃のぼくはもういない

灼熱の街を黒い革靴でさまよう
 ....
夏が街を焼く昼間に
君の背中シャーベット
それで、もしも笑ったら
この星は砕けてしまうから
愛にならないように
でたらめな名前をつける

わにのウインク とか
ストロボ電柱 とか
 ....
改札を抜けて、特急へ、準急へ
各駅へ
すみやかにゆきわたる
(還る)

のびていくかげぼうしの
澄んだ鼓膜をとおり

(低いファの音がぼーん、と)
ぬぐってもぬぐっても
幾度も響く ....


インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
 ....
砲口のまえで、
つねに張りつめている、
灰色のくもり空のした、
まなざしは玉結びのように、つねにかたく、
未開にもひとしい、山道を、
まるで履きなれない軍靴で、
踏みしめて、
ゆくように ....
いまは夏休みということだ
同じアパートの一年生がアサガオを持ち帰り
朝晩水をやっている
ここ数日の暑さも少しやわらいで
きょう風はさかんに木漏れ日をゆらしている
濃い影から飛び立った 一羽の ....
 忘れ物 に なったハンカチ
 あわいもも色 うさぎを飼って
 駅の向こうから来る
 おんなの子を見て
 つれていって
 と、輪をかいた
 石のむれをしずめた 海と
 とおい空 かすれた ....
夏の水の力を借りて
包丁を研ぐ
冷たい石の周りで
世界は沸騰し騒騒しい
蝉は
悲しみを
果てまで
追い詰めて鳴く

時折
人差し指で
刃に触れて確かめる
すり減りながら
鈍色 ....
雨が降っている
雨だと思う
すべてが細くなる
無い言葉
はずれた草花
消えていく庭は
町工場のところで
途切れてしまった
ノートの中にある
わたしの罫線
罫線に隠している
 ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1187)
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