すべてのおすすめ
妻のなかに庭が
雨の日にはできる
小さく 頑丈につくりこまれた庭

雨の日ぼくはノックする
コーヒーを飲むか
紅茶が良いか
もし望むなら 凍ったラムもあるし

無い 返事のなかに ....
どこからもとおくの
きみの手足をゆらす風の音
あめの、
裂いたひかりをまねる
キュービック

点をつないで
線をえがいて、それからの
ことは
どうだってよかった
ひだりの
 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
逆さまになって
ぶっ倒れ
気付くと
天を仰いでいた


濃密な青
漆黒の宇宙空間に
そのまま接続していく
濃密な青

標高三千メートルのアイスバーン
アイゼンの爪先が食い込ん ....
みどりいろした
星をなぞる指先が
燃える
やわらかい
歯をたてては
めいめいにいのって
慈しむ紺色、宙をけって
絡まるいばらが
すきとおる喉元で
ひろいあげた木の葉の
ささやかな屈 ....
ガラスのように光るその蛇は
青草の影を躰に映し
すべらかに移動していた
怖くはなかった
わたしを無視して
まっすぐ母屋に向かっていくので
なんとか向きを変えさせようと
木の枝で
行く手 ....
みつばちのささやかな羽音に
ひかりが絡まる
かけてはうだる夏のあかるみに
みせびらかした琥珀色
やわらかな土を踏みならし
踊ったあしもとに
すこやかな針をさしとおしては
はれあが ....
いそうでいないようで
いるようないないような
まるふわの天使
黒い蝶々が小雨に濡れながら
アスファルトの上で
飛べなくなっている
私にはその理由がわからない
まるふわの天使は咆哮する
 ....
     ―「今日はきっとすばらしい事がある」そんな予感を抱かせる夏の朝
       ふと得たインスピレーションに古き祀誦が蘇る


ああ
しんごおせえ
なあ ら、なあ ら

おお
 ....
とても さびしい
ゆうひ の はまべ
 とて とてのむ とてのう

たのしそうに
てをつなぐ ふたり
 とて とてのむ とてのう

かぜ と ゆうひが
ふたりを てらす 
あのまち ....
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
しらむ
コンクリート
放たれていく君の足音の
つめたさに脳が
あせばみ
ふりかえり、照射す ....
   あしたの天気予報をテレビで眺め
   ちゃぶ台のうえのビニール袋から
   隠元をとってはへたをとり
   ざるに放り投げてゆく
  
   あしたは夕方雨が降るらしい
   隠元は ....
湿気、
に飲み込まれる、昼下がりに、
 きこえる、  室外機の音。

  ぶーん、ぶーん

昨日から、何も食べてなかった。
 私は、スーパーに、チキンを買いに行く。

五分後ぐらいに ....
な ま あ た た か いかぜが、
すぎた
メラニンスポンジみたいな手触りの、

私は  電  車  を  待って
いた。
ずっと、ずっと、待ってい た。

    回送電車が通る。
 ....
水はけのわるい布団で 寝汗をぐっしょり
 その上を歩くと 足下から不快な感じが
ねっとりと ただ 感 情 が
あふれ出していた ので。  冷蔵庫
開けたんですね、暗い部屋で。
    ぼんや ....
離別すること
それははじまりである
丸い空が
しわがれ声をあげて
許しを乞う
そのとなりで
友はしずかに
そして
激しく雨になる

空がにわかに
なまりを
たくわえてく ....
生活に、飼い殺されはじめている
そのことに気付いたんです、朝ごはんを食べながら
味のない コーンフレークを食べながら
牛乳で、いろーんなことを飲み下して いる のだ

スマホのアラームに起こ ....
昭和という小さな家族の乗り合わせ
不思議で不可欠な力が運転していく昭和バス
十才半ば、私の春
道路工事の終わった平成通に差し掛かると
祖父の姿は消えていた
草履では歩きにくくなった、と呟いて ....
生ぬるい湯が入ったゴムの風船、
それがわたしだ。
熱々だったことなんかないし、
凍りついたこともない。

手の届くところに何もかもがある。
肩こりの塗り薬(インドメタシン入り)、
豆乳で ....
いったいこの夜の誰が
朝をつれてこられるだろう
あんなに熱い背中をして
泳ぐみたいに生きたのに

6月のくまみたいに不機嫌になって
木の実や空洞をぱりぱりかじりながら
いくらでも理不 ....
やわらいでしまった月に陽に
にらみを利かせ
君は
まぶたを邪険にして
六月の木陰をおよぐ生きもの
とほうもない
そらに皮膚をしのばせては
あまつぶそぼり、濡れ
ぬれ

いろどりを欠 ....
眠っている街のせほねをなぜていった
風をみていた
髪の毛の先
産まれたての星をやどした
ひとみにも
ひとしく均された夜が降りてきた


つま先立ちの白線に血がかよう
弾性を綴じたアス ....
静けさという音が
降ってきて
{引用=それは
大人に盛られた
眠り薬}
影という影が
今という現実の
いたづらな写し絵になる


いつまでも暮れてゆかない夜があった
小さな公 ....
ガラス窓の向こうで
風が吹いている
木々の梢は風になびき
空を掃いて 葉が{ルビ細々=こまごま}と翻る 
くろく空裂く鳥の群れか
とおい湖の 波間の影かの ごとく

音は聞こえない
あ ....
{引用=どうかあなたという揺るぎない現実に対して
絵空事のような恋情を描くわたしを許して下さい
これらの時代錯誤で大げさな言い回しは
詩人気取りの馬鹿な田舎者がそれでも言葉だけ
精一杯めかし込 ....
【時鳥】

ある一時 
保育園のときのセリフは  小鳥の役柄だった 
「ニュースだよ ニュースだよ たろうさんのお宅に あかちゃんができたよ」 
小鳥役の私が 時空のかなたからやってきて ....
流しのしたの夕日、敷き布団のしめり
はたはたと風をはらんだシーツが
あおぐろい空を抱いている
はじめの雨粒をうけて濡れている
芍薬のはなびらの萎れ

みどりは濃く
吹き荒ぶだけの夜に
 ....
朝は胸元を掻きあわせる、ひとりぼっちでうす水色の空のしたあるいている、しゃべることのできない胸のうちにぶらさがるのはサナギ、だまって羽化する日をまっている。夕暮れがきた、ほれ、いくつめだろうか、折って .... 君のうなじが
白くうつくしいので
ことばを失くし


つつじ柄の着物に
雨が落ちてくる
そっと和傘をひらく
しぐさに湿り気が帯びる


 四つ辻まで
 ご一緒しましょう ....
すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで
 ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1187)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の庭- はるな自由詩417-9-10
ペシェ- むぎのよ ...自由詩417-9-7
点字- タオル自由詩12*17-9-6
滑落- ひだかた ...自由詩8*17-8-31
cream_soda- むぎのよ ...自由詩8*17-8-30
優しい人- Lucy自由詩18*17-8-26
みついろの舟- むぎのよ ...自由詩817-8-17
まるふわの天使- 次代作吾自由詩317-8-17
Natu、朝のModeで- 「ま」の ...自由詩3*17-8-16
ゆうひの_はまべ- 「ま」の ...自由詩4*17-8-7
ambroid_summer- むぎのよ ...自由詩317-7-27
隠元- 石田とわ自由詩9*17-7-8
窓は、あいていた- (の_の ...自由詩217-7-3
電車を待つ- (の_の ...自由詩217-6-22
夜食- (の_の ...自由詩4*17-6-20
誕生____3.11に寄せて____- 前田ふむ ...自由詩14*17-6-19
おはよう- (の_の ...自由詩417-6-19
昭和バス- 為平 澪自由詩617-6-17
したたれ- 佐々宝砂自由詩717-6-15
6月のくま- はるな自由詩817-6-15
みなつきははいいろの君- むぎのよ ...自由詩417-6-14
繭町- むぎのよ ...自由詩1317-6-13
きつねつき- そらの珊 ...自由詩18*17-6-12
ガラス窓の向こう- 「ま」の ...自由詩2*17-6-10
ミューズへの恋文- ただのみ ...自由詩9*17-6-10
時鳥- るるりら自由詩13*17-6-5
みずの器- むぎのよ ...自由詩517-6-4
ばらばら- 田中修子自由詩8*17-5-27
つつじヶ辻- かんな自由詩9*17-5-24
のっぺらぼうの町- AB(な ...自由詩9*17-5-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40