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誰が作ったのか
何のため作ったのか
何故 贋物と判ったのか

話はつきないのだけれど
人形は人形
そんなに贋物よばわりされても
と照れ笑いをしているようで

  僕らの本物 ....
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた

身もガラも肝 ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
紅茶山に陽が隠れて
キャンプを張るには少し肌寒い夜だった。
焚き火の根元をいじってるとムスコが問いかけてきたのだ。
(ねえ、法王様と天皇様ってどっちが偉いの?
枯れ枝で炭の棒を探る、こすり ....
爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね

医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに

気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
ああ、窓ガラス越し
物凄い空の青が広がって
自分が何処に居るのか
わからなくなる
地球、いや宇宙
そうだ、此処は地球という
宇宙に浮かぶ場所なんだ
まぁるく回る星なんだ

それにして ....
天空を白雲が流れていく
非常な速度で陽を受けて

地上では彼岸花が鮮やかに
赤く揺れて咲いている

一輪、二輪、三輪と
用水路沿いに咲いている

人々は歩いていく
いつもと変わらず ....
西陽が射し込むイートインで
コーヒーを飲んでいるわたくしに
黄金に染まる街並みが
光溢れさせ迫って来る
その瞬間瞬間の美しさ
この星の大きな優しさに
包まれ私は法悦となる

地球の青と ....
ストランドビーストはオランダの砂浜に居て
風を食べて生きる
自力で歩行する
尾もしなやかに動かす

風が強いと自ら危険を察知して
ハンマーで砂に体を固定するという能力まで持つ

人が乗 ....
いつの間にか
やわらかい風の速度が
しゅんびん、
という空耳を残して
細いぼくの体をすり抜け
ドップラー効果みたいに 
ずっと後ろの方で
デリケートな生き物に進化する
それはきっと海か ....
夜がくるとおびえて
シャツのすそにかくれてしまう
ぼくのきみ
100年も逃げまどって
かえってきたかとおもえば
もう出たそうにしている

鍵はかけてないんだよ
と言うと
錠を買っ ....
 
茅葺家ぬ 無ぇんなてぃん
胆ん中今とぅ 在ゆるしまぬ

赤ん坊ぬ ぐとぅぬやる
胆ん中今とぅ 残てぃるむん

手捧ぁさや うーとーとーんでぃ
手捧ぁさや ぐすーよーんでい

忘 ....
天気予報は雨でした
なめられっぱなしのなめくじが繁華街へ向かう

あなたの名前は何ですか
えっ 名前 何だろう
名前のない なめくじ
かたつむりのように背負うものもない なめくじ

ガ ....
園芸すきな
こてんはあげん先生
満点くれへんかった

こたえのない問やから
空欄のまましとったら
そんでは点やれんのやと

ほんならまともなこたえて
そん花壇に
さいてたんかいの
 ....
{引用=
かなしすぎてわたし
みちばたのたんぽぽのように首をたれて
ないています

さいごにもらした
ころしてやる
の、声が
しろい綿毛になって
神さまだっただれかのところに
とど ....
おれは水溶性だから
泣いている人とか、
こういう灰色の
天気が嫌いだ、

カゲロウみたいに
目の前がふらふら歪んで、
傘の無い人もろとも
いきなり消えてしまうのは
怖いな、

  ....
 「ねえ、夜這いって、知ってる?」

 と、{ルビ麻子=あさこ}ちゃんにきかれた。

 わたしは、その言葉を知らなかった。

 「ヨバイ?」

 麻子ちゃんは、けさ読んだ小説に出て ....
{引用=落ちてきました
くだものです
なまえはしりません
まるくて、やわらかいです
あなた神さまからうまれたんですよね
了介くんがいってました
(了介くんは十二歳の時に
 海でお ....
くまたちが春をわすれると
街はわあっと暑くなる

なんでもない顔をして
生きていかなくてはならない。
箱が産卵する
そして部屋には
部屋のかたちの夜がはいってくる。

眠れずにい ....
{画像=190525173002.jpg}

{引用=
詩とかわいいイラストを融合できないかな~と考えていました。
詩の説明のためのイラストではなく、
イラストの説明のための詩でもなく。
 ....
{引用=ちいさい音ですね

しってますよ、草むらのなかです

(ひとはいつか 虫になる、のでしょう)


わたしは音に、よびかけます

海に行ったこと、ありますか

 ....
{引用=天使ちゃんです。

わたしの部屋の窓にすわっています。

毎朝十五分、ラッパの練習をしてから、かえっていきます。

絵をかくのがすきです。

神さまに見られるのがこ ....
 姉の夢の中で、私は花束を喰いちぎりながら、踊っている。姉は洗い晒しのギンガムチェックのワンピースを着て、縫い針を一本、手にかざしている。

 姉の左眼に黒い穴が開き、私はそこにきれいな水 ....
女の子が木に登って
何かを夢中で取っている

何を取っているの?

思わず見上げて私がそう問い掛けると
女の子は秘密を見られた顔をして
突然姿を消してしまう

木の下には麦わら帽子が ....
{引用=やせていくわたし椅子の上にでもかけておいて
そ 室内干しでいい

こんな時はメロンパンをたべるの
歯の裏にくっつくうっとうしさがばかげててすき

生きてるかんじする?しない ....
{引用=月の夜
時計がこわれている

わたしはおなかがすいたので
きれいなおとこの子を食べている

(妹はきたのくにで
 いまではむらさきつめくさです
 こおった風にゆれて ....
{引用=いまひろいひろいお花畑にいます
だれもいないので寝ころんじゃいます
ぺたんこのわたしの胸に
とんぼがとまります
わたしのいきもとまります

(むかしはまきばに花をつみにきた少女を牧 ....
満開の桜の下に集う人々は
静脈のように透き通っている
花曇りの午後に風が吹いて
柔らかい水のような眠りを誘う

穏やかに笑う彼らの腕時計は
それぞれの時刻で停止している
目的も意味もそっ ....
来たので、
わたしは
行きます

黒ずんだ窓の向こう側
鳥たちが飛ぶその上を
沸きあがるようにして
来たので

窮屈な靴ばかり履いていた
厚ぼったい肌をしてがたがたふるえて ....
そこには多くの家族がいて
大きな机の上に並べられた
温かいものを食べていた

それぞれが思うことを
なんとなく話して それとなく呑み込めば
喉元は 一晩中潤った

天井の蛍光灯が点滅を ....
七さんの自由詩おすすめリスト(1322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミシガン・レリックス_3- AB(な ...自由詩9*19-11-30
ふぐ- 春日線香自由詩819-11-29
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1319-11-28
密会「小寒い艶話」- アラガイ ...自由詩8*19-11-25
愛される- はるな自由詩1319-11-12
地球に座る- ひだかた ...自由詩1219-9-23
光景- ひだかた ...自由詩419-9-23
法悦(改訂)- ひだかた ...自由詩719-9-17
進化する孤独- Lucy自由詩4*19-9-2
さざなみ- 鈴木歯車自由詩319-7-27
メルヘン- はるな自由詩319-7-27
明日、(なーちゃ、)- AB(な ...自由詩3*19-7-14
なめくじフェスティバル- 松岡宮自由詩18*19-6-28
流れける_を続けとる- AB(な ...自由詩4*19-6-28
わたげ- 羽衣なつ ...自由詩19+*19-6-25
盲目- 鈴木歯車自由詩16*19-6-1
「ひまわり」- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-31
- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-26
くまたち- はるな自由詩819-5-25
オセンベイ_キドウ_エコーチェンバー- ふるる自由詩7*19-5-25
- 羽衣なつ ...自由詩17*19-5-22
五月の朝- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-20
クリームソーダ- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-20
麦わら帽子- ひだかた ...自由詩619-5-11
メロンパン- 羽衣なつ ...自由詩10+*19-5-6
ふるさと- 羽衣なつ ...自由詩10*19-5-4
あしぶえ- 羽衣なつ ...自由詩10*19-5-2
花曇りの午後- もとこ自由詩17*19-4-9
来たので- はるな自由詩619-3-12
台所- 為平 澪自由詩1719-3-6

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