すべてのおすすめ
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの? 
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた

大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った



柚子は好き
柚子胡椒も好き

柚 ....
 


寝不足なのと
不眠症気取りの彼女

どうせ今夜も
綺麗事で汚れていく身体を
濁酒で洗い流すくせに。


虚しくなるのと
悲劇のヒロイン気取りの彼女
なんにもないのに
 ....
枯らす手を愛す 樫の実ひろって、晒して食べた。

樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森の獣しか食べられない。

けれども、食べたい
食べなきゃ飢える

晒して晒して白くして
 ....
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
西陽射す放課後の第二音楽室
古びたオルガンが
窓際に押しやられ
やがて来る
粗大ゴミの日を待つ

かつてはだれかしら触れていた鍵盤にも
今ではホコリがかぶり
ただポツンと置かれた佇 ....
しゃがみこみ 君は土に触れる
口にできなかった思いが
冷えて固まっている

ほこりを舞いあげながら
潮まじりの風が頬をたたく
道であったはずの地面が続いている

枯れたつる草をはぎとり ....
つららが少しずつ短くなった
しずくがきらめいて揺れてる

あたしの頬に触れる指先は
ささくれだって冷たいけど
やわらかな子猫を抱くような
そんなしぐさから伝わってくる

手の冷たい人は ....
逃げた婚期が加速している 引き出しの奥に置かれた、消しゴムは
単なるゴムの塊です

空地の{ルビ叢=くさ}に埋もれた、車は
壊れた鉄の死骸です

消しゴムは白紙の文字を消しゆく{ルビ瞬間=とき}
車は道路を走る瞬 ....
勝手に存在する事物に勝手に音声を割り振る

それが名付け

名付けの連なり それが言語

互いに区別される音声

世界の適当な分割 それが概念
 ....
いいたいことは
大体決まっているんだ
真昼間のフクロウが
寝言を言っていた

ジャングルジムのうえ
タバコを吹かす少年のなまえはない
あるのは


ほしぞらと月だけ
でもちっとも ....
まだ同じ土俵に立てない


私の人生の話
目を覚ませ それは本当の自分じゃない

夢ばかり見ても 叶えようともしなければ

何も変わらない

何時までそこにいる?

一歩踏み出してそこから飛び出せ
飛行機雲の
幾筋か
集まるところ
空の奥

見上げると
吸い込まれそうな
光る青


流れる星の
一瞬間
消え入るところ
空の闇

立ちあがると
包まれるような ....
おおゆきが降った夜
雲の切れ間で
三日月につかまって
空中ブランコしてたのは
木の葉の舞う頃
行方不明になった黒ネコ

最初は新聞の折り込みチラシ
猫のアップの写真の下に
「飼い猫を ....
露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく

遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空 

若くて死ぬことも
老いて生きることも  ....
{引用=
最期に涙はなく
雪に重ね手をとる町
ふたりの尽きる冬の先
劇場のように広く
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
夕方過ぎの薄闇の中

自転車に跨った

塾帰りの少年少女

信号機は止まれのままだ

いずれ青に変わる時が来るのだから

ゆっくり大人になればいい


僕はと言えば車の中
 ....
丘をのぼる石だたみの坂道でうずくまっている
ベレーをのせたあたしの夢 ただの酔っぱらい
指にこびりついているのは絵の具じゃない
細かい灰色の砂ぼこり 指の間から零れおちた砂の残骸

こんなと ....
あなたの耳にふれる
あなたの感覚になりたくて
あなたの耳にふれる
わたしはふるえている

あなたの鼓膜をゆらす
あなたの音になりたくて
あなたの鼓膜をゆらす
わたしはゆらいでい ....
いつまでも閉店セール続いている 港街のとある酒場で出会った爺
コップ酒で赤ら顔、威勢は良くて饒舌で、昔語りを捲くしたて、嘘か誠か話の先で、次第に次第に静かに眠りこむ。

小柄な爺の世迷い言

小僧よく聞けこの俺は
十五の ....
追いかけた夢のかけらが
透明なみどりのガラス瓶のなかで
体を揺らせるたびに
きりんこりんと泣く

泣き声を聞きたくなくて
じっと身をひそめる
あかるい場所から目をそらせる
みじめな思い ....
私は白馬に乗り風をきり野原を駆けている

白馬は翼を広げ天空へと舞い上がっていく


私は音楽を聴きながら幸せをかみしめよう

何を齷齪し何を不安がっているのだろうか


美に触れ ....
<十年>
もう十年も
好きでいるのですから
あと十年は
好きでいるのでしょう。





<途絶>
報われたいと思ったことはありませんよ
報われてしまったら
そこで終わりです ....
キックオフの笛が鳴って

碧い芝生の中に疾走するペガサスを見た
紺碧の空のフィールドに
雲のディフェンスは道を空ける

ペガサスはボールを携えて空を駆け
インゴールへと舞い降りる
砂の ....
1980年になったと
あの日、テレビはカラフルにうたっていた

パロディでも懐古趣味でもなく
アイドル歌手は真っ正面に
キラキラな服を着て歌い
その後に続いてニューミュージックがかかる
 ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1782)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たからもの- そらの珊 ...自由詩2314-1-8
マーマレード- 鵜飼千代 ...自由詩28*14-1-8
歓楽街- 自転車に ...自由詩314-1-7
枯らす手を愛す- 北大路京 ...自由詩214-1-7
ドングリ- ……とあ ...自由詩10*14-1-7
私達は- yamadahifumi自由詩614-1-7
冬のオルガン- keigo自由詩1014-1-7
花を育てるひとへ- 村田 活 ...自由詩914-1-7
ねこやなぎ- 藤原絵理 ...自由詩414-1-7
逃げた婚期が加速している- 北大路京 ...自由詩714-1-6
輝くひと- 服部 剛自由詩614-1-6
社会学ノオト1.0- 2012自由詩214-1-6
ラストダンス- マーブル自由詩514-1-6
すごい残念- まきちぇ ...自由詩114-1-6
一歩踏み出して- リィ自由詩214-1-6
- シホ.N自由詩5*14-1-6
黒ネコのタンゴ- Lucy自由詩15*14-1-6
飛行模型___(第三稿)- るるりら自由詩26*14-1-6
さいごになみだはなく- 自由詩114-1-6
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
点滅信号- 中村 く ...自由詩1014-1-6
ロンサール- 藤原絵理 ...自由詩414-1-6
- 自転車に ...自由詩314-1-5
いつまでも閉店セール続いている- 北大路京 ...自由詩214-1-5
酒場の爺の世迷言- ……とあ ...自由詩10*14-1-5
古いかけら- 藤原絵理 ...自由詩214-1-4
幸せをかみしめて・・・- tamami自由詩1114-1-4
十年愛- クナリ自由詩7*14-1-4
トライ- N.K.自由詩7*14-1-4
1980- うめバア自由詩914-1-4

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