すべてのおすすめ
こんな日は
決まって風が泣く

弔いはもう済ませたというのに

細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ

夢遊病者のように
あの音を ....
ピンクのスポット
タバコの煙が見せる
ギターを泣かせる
チョーキングするときの
薬指がセクシーで
まぶしい

ときおりきらめく
弦が好きだ
あなたは笑う
ライブハウスの
こちら側 ....
僕は一日、働いて
妻は入院中の周を日がな看病した後
落ちあった、ファミリーレストランの、夕の食卓。

「今日は俺が運転するから、たまには飲みなよ」
「え、ほんとう?」

つい先ほどまでは ....
ほんの{ルビ些細=ささい}な一言で
あなたの顔に、灯はともる。

ほん些細な気づきから
日々の場面に、光は射す。

今・今・今・今・今なのです――
禅体験は古都のお寺の
背後に広がる空 ....
綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ 雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた

わたしの煤けた ....
■あなたの書いた文章を■
あなたの書いた文章を
手紙のように読み返す
その中に私がいないことを
気配のひとつもないことを
ついつい何度も確かめて
それでもついつい
もう一度だけ。

 ....
雪が降り積もる
形の上に
形のままに

雪が降り積もる
同じ重さで
同じ冷たさで

人の想いは
あまねく
くまなく
降り積もることはない

人の想いは
違った重さで
 ....
並んで歩く父と子が夕暮れの街を通り抜ける

父は子を見下ろしながら
子は夕陽を見上げながら

父は子供の頬を撫で
時折優しく指を沈める
その人差し指に伝わる
底がないような柔らかさと、 ....
古い酒蔵のステージ
ドラム叩きとベース弾きに
ときおり目くばせしながら
ヴォーカリストの暴走をくいとめてる

EとBの間
ヘッドでタバコをくゆらせて
だれを気取ってるの?
あんまり ....
物心つく前からいつも一緒にいたね
大人になってもずっと一緒だと思ってた

だけど君がこの街からいなくなると聞いた時
僕は泣きたかったけど 君の為に笑顔で見送ったよ

君と別れるのは ....
まず、膝を使わないこと

都のお姫様になったように

地を這うように摺り足で進むこと

けれど、決して出すぎずに

つまさきに少し力を込めながら

出る杭が打たれないようにすること ....
しかくい青さに煮出されるみたいにして泳いでいたあの子がいまはほんとうに
ま緑色になってしまった、泳ぎはかわらないが
ちらちらと遠くみえるのはかなしみだけであった
あんなに、なんども
きれい ....
疫病神が青ざめている 物心まだついていない あゝ薔薇が咲きました
昨日までは蕾であったのに

馬鹿だね 何もこんな寒い日を
選んで咲くことないのに

小学校から知っている息子の友達は自衛隊に入隊するといいます
有事の際には戦うので ....
丘をのぼってまたひとりになったならそこには
すがすがしい空気の夕暮れが凛としてあるのだ

街の喧騒が遠くでささやくように聞こえても
揺るがずにきちんとたたずんでいるものに逢いたかった

自 ....
両親が出会う前は互いにただの他人同士で
結婚しても他人のままで
その両親から生まれた自分も
他人なのかなぁ?
じいちゃんが逝った朝
病室にばあちゃんの姿がない
窓の外は風にあおられた雪

あたしは瞳孔を確認して
お決まりのせりふを吐く
息子の白髪頭が傾く

「独りになったら
都会に行かん ....
おでん でんでん ほら おでん

だいこんいっぽん すてきな しろだ

いわしのつみれも うろこのぎんに

あぶらげ ゆがいて もちとぎんなん

にんじんは はるをきたいの うめににせ ....
雪祭りで賑わう
地下街をあるいていた

柱の影から目の前に現れた人物が一瞬父かと思った
現実の父より
かなり若いし
実際の父は
病院のベッドで
寝たきりだと
すぐに気づいた

似 ....
親に似たところばかり嫌われている    ザクッザクッ・・・と霜柱
   冬を踏みつぶしていく・・・快感♡





                          2014/02/06
一滴の 揺らぎが訪れ
一斉に 稲の花ほころび
宇宙は それらを わがこととし
ひとつのこらず 見とどけ

そのちいさな いとなみの
いちぶ始終を よろこんだ
霧に つつま ....
生きているということは
自分に穴を開けるということ

生きているということは
穴から塩辛い結晶手放すこと

生きているということは
穴を塞ごうともがくこと

生きているということは
 ....
あまりあたまが
よくないほうが
かわいい
小さいころ
夢の世界は空にあるとおもっていた

雲にのって
とんでいくとおもっていた

かたく手をつないでいないと
別の夢についてしまうから

だいじなものを
からだにくっつけて眠 ....
静けさに目ざめた朝
千本格子に寄って眺める
まろくぼやけた夕べの足跡
やはらかに雪肌が吸ひ込む
とほい魚売りの声

せめておぼろな冬の陽が
見まがふばかりに華やぐやう
乾ひたくちび ....
ビル風がないている
5階17号室の伝説
−入室した患者は寛解する−
突き刺さる2月の夕陽

あとどのくらい…?
18号室の質問に
科学者の仮面で答える
3ヶ月≦x≦6ヶ月

藁 ....
祈りや想いが届かないなんて

思ったことなど

一度も

ない

 天然の生粋の心に鎧はない
 されど 裸で 晒す 無能もない
 武器を時に操るマジシャン如く
 智慧と悪知恵の二 ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1768)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もがりぶえ- そらの珊 ...自由詩20*14-2-9
ライブスポット- 藤原絵理 ...自由詩3*14-2-9
歪んだコップ- 服部 剛自由詩11*14-2-8
禅画について__- 服部 剛自由詩2*14-2-8
綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ- 北大路京 ...自由詩414-2-8
不死鳥- ただのみ ...自由詩29*14-2-8
みじかい慕情_五篇- クナリ自由詩5*14-2-8
降り積もるもの- nonya自由詩21*14-2-8
斜陽- マチネ自由詩714-2-8
B/M_at_拾得- 藤原絵理 ...自由詩4*14-2-8
別れ- リィ自由詩3*14-2-7
雪道の歩き方- フユナ自由詩8*14-2-7
水槽- はるな自由詩714-2-7
疫病神が青ざめている- 北大路京 ...自由詩514-2-7
物心まだついていない- 北大路京 ...自由詩814-2-7
君死にたまふことなかれ- そらの珊 ...自由詩14+*14-2-7
丘をのぼる- 梅昆布茶自由詩2014-2-6
独り言3- リィ自由詩3*14-2-6
小雪舞う朝- 藤原絵理 ...自由詩8*14-2-6
おでん- ドクダミ ...自由詩514-2-6
雪祭り- Lucy自由詩19*14-2-6
親に似たところばかり嫌われている- 北大路京 ...自由詩414-2-6
【_霜柱_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-2-6
- るるりら自由詩20*14-2-6
- そらの珊 ...自由詩1514-2-6
スプール_アンス- a自由詩114-2-6
夢の世界- 朧月自由詩114-2-5
- 藤原絵理 ...自由詩5*14-2-5
ジンクス- 藤原絵理 ...自由詩4*14-2-5
祈りや想いの片目瞑り- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-2-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59