すべてのおすすめ
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ....
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
 ....
実家では死んだことになっている フォークで肉を、刺す。
スプーンで米を、掬う。

皿に盛られた
ガーリックステーキライスを
凡そ10分で、たいらげる。

皿の上に残された、尖ったフォークを
包むように重なる、楕円のス ....
人生が変わってゆく進んでゆく うまい具合に巧みに
護衛兵も連れ添って

一人で生きない 同じ空気の繋がる空の入り口
一人で生きない 両手を捧げる胸張る花満ちる

瞬く間に置いてゆかれない生 ....
頭が拒否する
この世界で「幸せ」などについて
考えることを

身体が拒否する
この世界に「希望」などを探しに
出掛けていくことを

拒否とは何だ
何に対する拒否だ

頭はそうか
 ....
  たましいだけに
  なったものたちが
  幾千もの
  透明な指になって
  舟に乗り
  たどりついた
  砂丘の上に
  さざなみのような
  じゅもんを描いてゆく

祈り ....
夜の間に降った雪で
季節は逆戻り

誰かに投げた言葉の礫
今朝の気分は吹きすさぶ

更新された背景
鳥籠の中で
冷たくなっていたインコ

突然
マグカップの持ち手が&#25445 ....
何だか急にハッピーになっちゃって
はらはらドキドキそわそわバクバク
今朝までの鬱鬱が
まるっきり嘘になっちゃったみたいな
ホントわけわかんなくなっちゃったから
とりあえずリセットしなくちゃね ....
青のりまみれの手が握手を求めてきた デルフィニウムの花に一枚不具あり、咲く 溺れそうになりながら
笑ってた
ずっと
必死で息を継ぎながら
手を振ってみせたりした

でも
ある日ふと思いついて
沈んでみた底は
静かで温かだったよ

下から見たそっちは
き ....
晴れでも
雨でも
ころころころがす

かど取れて
かなは
ようよう丸くなる

わずらうことなく
かなは
ふくふく育つ

カナころがし
という
虫がいる
日々の忙しい業務に追われながら、私は空いた時間を見つけては公園に行った。その公園は決して規模の大きいものではないが、木々で囲まれ、遊具や砂場があり、ベンチもトイレもあった。道路から奥まった .... 抽象的であればある程
現実に在る真実を
言い当てようとすればする程
日常の当り前の暮らしを

問う

特別な感性を口にすることが理解できない者を
排除する傲慢で哲学的な趣をこらした風体 ....
ボールペンの黒色で
君がいなくなるまでぐちゃぐちゃにした

罫線もないまっしろなこころだったので
血もあの海もぐちゃぐちゃにした

まっしろなわたしは帰ってこなかった
まっくろなわたしが ....
真実を叫ぶ口に口内炎 首の短いキリンに傘をさす 手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる

手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
地中深く眠る鉱石を
掘り出して
パカッと割ったら
紫色の透明な石が詰まっていた

その美しい紫の石は
小さく小さく刻まれて
首飾りや指輪に加工されて
世界中の女性たちを飾っている

 ....
 
空をいくど見上げてきたことか

お天道さまが恋しくて

春まできっと見上げる、恋しくて


 
輝く星に深酒させられる 女の幸せ
玉の輿
祖母から母へと受け継がれ
夢に描くは昔も今も
宮廷貴族のおこしいれ

こしもと 従者も引き連れて
合奏酒肴の花の饗宴
長持ち牛車
嫁入り道具も豪華絢爛

十二単 ....
雛人形は海を渡らない

「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」

童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる

「ふ〜ん」
それはまるで 
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
 ....
この言葉が何より先にでて
そのあとに即興でなにかを投げて
返ってくるなにかをみる


余韻を残すことなく消える


あとで語られないように
いま要るだけの言葉が
あなたのすべてであ ....
裁判所の窓から望む

冬の日比谷公園は
昔日の面影そのままに
冬枯れした杜の透き間
レンガ色した公会堂の屋根部分が
遠望できる

公会堂の長い影は
公園の小径を覆い
所々に前夜の白 ....
やっぱりシーラカンスは
水の中でじっとしている
静かな静かな海の底
エンジンが故障しているからだ

 わたくシの計算したところによりまスと
 マグロの三十倍ぐらいのガソリンを
 こやつは ....
レンアイの卵


広陵な田園に聳える高枝に レンアイの卵は産み落とされる
おさない心ほど 枝の先にあるものを見つけてしまう
大人たちは  森が隠しているレンアイの卵のことを知ろうともしない
 ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1768)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
手のひらの設計- クナリ自由詩8*14-3-7
中二階の黒猫- ……とあ ...自由詩18*14-3-7
再び生きる- そらの珊 ...自由詩16*14-3-7
はる- るるりら自由詩12+*14-3-7
実家では死んだことになっている- 北大路京 ...自由詩514-3-7
フォークとスプーン- 服部 剛自由詩5+14-3-6
一人÷二人駆ける三人=一人の人間- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-3-6
闘い- 森川美咲自由詩2*14-3-6
ゴーストライト- そらの珊 ...自由詩9*14-3-6
自覚- Lucy自由詩14*14-3-6
強制終了- 森川美咲自由詩1*14-3-6
青のりまみれの手が握手を求めてきた- 北大路京 ...自由詩514-3-5
白斑- フユナ自由詩4*14-3-5
そこにいて- 森川美咲自由詩1*14-3-5
かなころがし- そらの珊 ...自由詩11*14-3-5
権利- 葉leaf自由詩414-3-5
詩人の言葉- 板谷みき ...自由詩6*14-3-4
ボールペン- かの自由詩3*14-3-4
真実を叫ぶ口に口内炎- 北大路京 ...自由詩1014-3-4
首の短いキリンに傘をさす- 北大路京 ...自由詩514-3-4
春という字【詩人サークル群青三月の課題「春」への提出作品】- そらの珊 ...自由詩17+*14-3-4
【_アメジスト_】- 泡沫恋歌自由詩8+*14-3-4
恋しくて- 殿上 童自由詩14+*14-3-3
輝く星に深酒させられる- 北大路京 ...自由詩3+14-3-3
アンチ雛祭り- Lucy自由詩9+*14-3-3
雛人形は海を渡らない- 夏美かを ...自由詩18+*14-3-3
通りすがりの- 深水遊脚自由詩7+*14-3-3
日比谷公園- ……とあ ...自由詩10+*14-3-3
春とバナナとシーラカンスの速さ- こうだた ...自由詩7+*14-3-3
レンアイの卵- るるりら自由詩12+*14-3-3

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