すべてのおすすめ
主人公であるなら
殺されてはいけない
最初に殺される被害者は主人公ではないからだ
犯人か探偵であるべきだ
だが誰かが殺されなければ
犯人は犯人たりえず
探偵も登場しないだろう
つまり殺さ ....
盲の猫の爪が長い おでんを食べて体が温まる
寒くなるとおでんをする回数が増える

家族揃って食べる
ありふれた会話が続く
愛が漲っている

母のおでんは最高に美味しい

しっかり味が染み込んで
でも ....
パスカルの「パンセを」を開いたまま
{ルビ転寝=うたたね}をした、瞬時の夢の一コマで
見知らぬ教師は
黒板の上から下へ
まっすぐ白い線を、引いていた

そこで目覚めた僕ははっきり、{ルビ識 ....
正しくありたい
そのときどきに
間違いなら間違いの中で
正しくありたい

他と違う
そんな風でなく
まったくおなじように
正しくありたい

いつでも
違っているから
自分が だ ....
光の子供たちが浮遊する緑野に
きっとこころの種もあるのでしょう

跳ねてはしゃいだり転げたり
悪さをして群れている子供たちに混じって
金色の繊毛におおわれてふわりと浮かんでいたり

葉に ....
noteにたまらない
心は身体と一緒だから

無数の収束点に
落ちていくだけの
小鳥達

羽はもう身体と一緒だから
混濁した向日葵の裂いた黄色い舌
無数の小さな
子供達

 ....
 




誰かの為に。

これってかなり難しい


友達の為、
家族の為、
恋人の為、
自分の為、

こっちは意外と
できそうなものなのに

いや、まぁ
難し ....
夕暮れの空を見上げると
今日はお月さまがいない
と思ったら
真上やや後方から呼ばれた
「ココニイルヨ―」
ふりあおぐと三日月
こないだ見たときは
真っ黒な空の真ん中で
薄笑いの口みたい ....
たとえていうなら 雪の降る夜

裸足でマッチを売っていた少女が 自分のためにマッチを1本灯すとき

人は それを

終わりの始まり

だったというだろう

あとは終わりの終わりが ....
俯き歩く僕の頬に
一筋のひかりが触れて
見上げれば雲間から
陽射しが溢れだす
そんな朝

本日は晴天なり

やがて雲を蹴散らし
大空いっぱいに
青を広げた空には
僕らの陰鬱な ....
めぐり来たれる冬の色
凍れる風に導かれ
衢閉ざしつ染めゆきぬ
ものみな重く睡りたり


想ひ出づれば夏の日の
陽光のなか戯れつ
幸いに充ち倶にあり
過ぐせし頃の束の間に


わ ....
殺した手が水をすくう 年賀状をもらったら
ほめことばにくるんだ
苦言が書かれていた

つまり
頑張りすぎる貴女
見ててしんどい
そういうことね

それで
新年の抱負ができた

別に頑張ってないから
 ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという


春の夜 ....
ドアを開けると
しらない私が待っている

無上の憩いを
約束するように
鏡の私が会釈する


窓の外には
なつかしい夜

あたたかな夜



単調に
指折り数え ....
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの? 
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた

大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った



柚子は好き
柚子胡椒も好き

柚 ....
 


寝不足なのと
不眠症気取りの彼女

どうせ今夜も
綺麗事で汚れていく身体を
濁酒で洗い流すくせに。


虚しくなるのと
悲劇のヒロイン気取りの彼女
なんにもないのに
 ....
枯らす手を愛す 樫の実ひろって、晒して食べた。

樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森の獣しか食べられない。

けれども、食べたい
食べなきゃ飢える

晒して晒して白くして
 ....
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
西陽射す放課後の第二音楽室
古びたオルガンが
窓際に押しやられ
やがて来る
粗大ゴミの日を待つ

かつてはだれかしら触れていた鍵盤にも
今ではホコリがかぶり
ただポツンと置かれた佇 ....
しゃがみこみ 君は土に触れる
口にできなかった思いが
冷えて固まっている

ほこりを舞いあげながら
潮まじりの風が頬をたたく
道であったはずの地面が続いている

枯れたつる草をはぎとり ....
つららが少しずつ短くなった
しずくがきらめいて揺れてる

あたしの頬に触れる指先は
ささくれだって冷たいけど
やわらかな子猫を抱くような
そんなしぐさから伝わってくる

手の冷たい人は ....
逃げた婚期が加速している 引き出しの奥に置かれた、消しゴムは
単なるゴムの塊です

空地の{ルビ叢=くさ}に埋もれた、車は
壊れた鉄の死骸です

消しゴムは白紙の文字を消しゆく{ルビ瞬間=とき}
車は道路を走る瞬 ....
勝手に存在する事物に勝手に音声を割り振る

それが名付け

名付けの連なり それが言語

互いに区別される音声

世界の適当な分割 それが概念
 ....
いいたいことは
大体決まっているんだ
真昼間のフクロウが
寝言を言っていた

ジャングルジムのうえ
タバコを吹かす少年のなまえはない
あるのは


ほしぞらと月だけ
でもちっとも ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1768)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
推理小説- ただのみ ...自由詩20*14-1-11
盲の猫の爪が長い- 北大路京 ...自由詩314-1-11
おでん- 夏川ゆう自由詩314-1-11
夢の火____- 服部 剛自由詩614-1-10
正しくないひと- 朧月自由詩1014-1-10
こころの種- 梅昆布茶自由詩22*14-1-10
Note- 佐藤伊織自由詩414-1-10
吐露- 自転車に ...自由詩214-1-10
お月さま- Lucy自由詩24*14-1-9
終わりは始まりなのか終わりなのか- Rabbies Diar ...自由詩4*14-1-9
空に語りかける- keigo自由詩214-1-9
閑情- 織部桐二 ...自由詩214-1-9
殺した手が水をすくう- 北大路京 ...自由詩114-1-9
新年の悩み- 森川美咲自由詩14*14-1-8
ピクルス- ただのみ ...自由詩31*14-1-8
祖母の記憶- 壮佑自由詩25*14-1-8
湯宿にて- 千波 一 ...自由詩214-1-8
たからもの- そらの珊 ...自由詩2214-1-8
マーマレード- 鵜飼千代 ...自由詩28*14-1-8
歓楽街- 自転車に ...自由詩314-1-7
枯らす手を愛す- 北大路京 ...自由詩214-1-7
ドングリ- ……とあ ...自由詩10*14-1-7
私達は- yamadahifumi自由詩614-1-7
冬のオルガン- keigo自由詩1014-1-7
花を育てるひとへ- 村田 活 ...自由詩914-1-7
ねこやなぎ- 藤原絵理 ...自由詩414-1-7
逃げた婚期が加速している- 北大路京 ...自由詩614-1-6
輝くひと- 服部 剛自由詩614-1-6
社会学ノオト1.0- 2012自由詩214-1-6
ラストダンス- マーブル自由詩514-1-6

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