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ひとまわり大きくなった太陽が
西の水平線に沈んでいく

この海はどこへでも繋がっている
海岸には奇妙な文字が氾濫している
塩化ナトリウム水溶液で繋がっている
巨大な電池だって作れる

 ....
今,
歩いて行く道が
怖くて恐ろしくて
やめたくなって
もらした小便のうえに
座り込んで
震えているような
自分を
見つけたら
謝りなさい

しわだらけの
母ちゃんのオッパイが ....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない

花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
ダメダメだ…
神様さぁ…ねぇ聞いてくれる?

力をどんどん吸い取られているような…

一体、どこのどんな掃除機よ!
私を何だと思っているの?
私!…私は……
私は正直なのよ!

自 ....
ゴーストガッキーくんへ
以下の通りに書いてくらさい
750円でたのんます

情景描写から入る
淡々と静かに

雨、風、樹木、信号、アスファルト
こどもたち、傘、渋滞、落書き

次に ....
魚上氷
うおこおりをいづる


冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた

滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた

待つのは慣れて ....
一と言う字を書いた
それはゴールテープ
真っ先にあなたが通り抜けて
一は消えた

東の果ての一
海と空の境界から
太陽が覗き一日をはじめるとき
あなたの舟が一の中へ消えて行く

 ....
 太平洋の荒い波が
 かつてひとつであった石さえも
 みっつに分断させたのよ
小説家志望の女の子の戯言が
ここでなら
信憑性をもって
語りかけてくる
干潮時にだけ現れる
海の通路を渡り ....
えらい人が笑ってない 仙台で大学院生をやっていたころ、仙台には故郷とは違った風土があることに気付いた。風土とは地形や気候だけではない。そこに暮らす人々の気質でもあるし、道路の混み具合でもあるし、交通網の整備具合でもある。市 .... 私は座っている。なぜなら私が、座っている自分自身の姿を心に思い描いているからだ。同様の理由で世界には雨が降り続いている。冷たい雨だ。人がその中に立てば数分で息絶えるほど無慈悲な雨だ。いつから降り始めて .... 大雪の翌日

退院間近の幼い息子を迎えに行けるように
シャベルを握り、腰を据え、無心になって
門前に降りつもる雪の{ルビ塊=かたまり}を、掬って、投げた。

玄関から顔を出した、姉さん女房 ....
「詩」は「言葉の寺」と書くので
玄関の戸を開いた
小さい「口」に
一度、私は入ります――

ふたたび{ルビ娑婆=しゃば}に出る時は
世界の総てが
「言葉の寺」の中に在るような
新たな目 ....
有事に無力感しか抱けず
悔し涙を流すのは嫌

「馬鹿」上等
むしろ馬鹿でいい
常日頃から小さな力を蓄える

OBが次々と狼煙(のろし)をあげる

戦争は反対
生きる人の ....
アナウンスが流れる

線路内に鹿が入り込んだため
列車は3分遅れて隣の駅を発車しました


その鹿はどうなったのだろう

寒いホームに
誰もが無言で
同じ方向をむいて並んでいる
 ....
えー、今から一次選考を始めます

はい、才能ないです
はい、才能ないです
はい、才能ないです
うーん、才能ないです
えーと、これは病気ですね
あっ、これも病気です
病気は、まとめてとっ ....
もうすぐが長い 音は雪に食べられてしまい
部屋は
かえって生きものの息づかいでみちている

台所の戸棚のなかで
じゃがいもの芽が伸びてゆく
張りつめた胸の皮膚のしたを
薄くなった血がめぐっている

 ....
言葉の針に意図を通すのは難しい
何を繕うでもなく
きれいなシシュウを夢見ては
チクリチクリと傷つける日々


   《針子のトラ:2014年2月11日》
空もなく
風もなく
光もなく
雨も降らない
季節がない
そんなところに命があるのだろうか

あるよ。
声がした
家の建つ
ベタ基礎コンクリートで
固められた
土の中から
芽吹 ....
砂粒のような私を
あなたはそっと掬い上げてくれたけど
その優しい指の隙間から
さらさらと音を立てて こぼれてしまった

なぜ?と問う私に どうして?と責める私に
あなたは幾度となく微笑んで ....
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
何も誰にも期待しないから
自分がするべきことだけしていた

ボンアトレのボンボンショコラ

パテシェになりたい
あっちゅの勉強の為にと
買いにいったけれど

お酒が入っている ....
夕暮れの中で長い坂道を
ゆっくりと下っていく僕は
幽霊のように曖昧な輪郭で
揺りかごの記憶だけが頼りだ

草臥れた靴が愚痴をこぼすのを
僕は無言で見下ろしている
口を開け剥離した季節の断 ....
「ああ,嫌だ」
彼女は台所の隅でぬか床を愛撫しながら言う
手を入れるたびに 「さくっ,さくっ」と音がする
重みに耐えかねた雪が どさっと落ちる
たまの大雪くらいで大騒ぎできるほど平和だ

 ....
神経細胞全般花火散らして踊る踊り明かす
神経は単純の多馬力花束の向き先の日の出前
高揚の陰溶かす余韻余興 陽
踊り腕は両腕隻腕たらふく地球に差し込み 天下を掴む
弾み胸は心中中枢光年超す魂を重 ....
冬の下総台地の端に
小さな家一軒
剥き出しの枝と幹だけの
梨畑の中に
小さな家一軒

落葉高木の梨の樹
畑の樹は灌木のようで
海軍レーダーのように
針金が渡されている

白い季節 ....
言葉に出来ないほどの想いを
君に伝えられなくて

僕は紙飛行機に想いを乗せて飛ばした

紙飛行機よ飛んで行け
どこへも着かずにずっと

紙飛行機が飛んで行く
君に届くまで

紙飛 ....
雪が降った!

私の住む町で
こんなに雪が降り積もるのは
何年振りだろう

熱いコーヒーを淹れて
窓辺に立って外を眺める
まるで紙吹雪みたいに
ひらひらと空から落ちてくる

ひら ....
硝子板の上の小さな池で
草履虫が草履虫を食べる

部屋には誰もいない
かすかに染み付いた酢酸臭がする
壁には飛び散った硝酸銀の痕跡
古代の半島を描いている

午前11時の憂鬱
あたし ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1768)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
温泉旅行- 藤原絵理 ...自由詩714-2-18
謝りなさい- alju自由詩214-2-18
障子紙- はるな自由詩1014-2-18
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指示書- 花形新次自由詩1*14-2-17
魚上氷- nonya自由詩22*14-2-17
一と言う字- イナエ自由詩7*14-2-17
三ッ石にて- そらの珊 ...自由詩12*14-2-17
えらい人が笑ってない- 北大路京 ...自由詩614-2-17
禁止- 葉leaf自由詩414-2-17
OMMADAWN- 自由詩4+14-2-16
詩人と雪掻き- 服部 剛自由詩8*14-2-16
「詩」__- 服部 剛自由詩3*14-2-16
ありがとう- 鵜飼千代 ...自由詩12*14-2-16
鹿- Lucy自由詩26*14-2-16
詩人オーディション- 花形新次自由詩414-2-16
もうすぐが長い- 北大路京 ...自由詩514-2-16
じゃがいも- はるな自由詩12+14-2-15
針子のトラ- ただのみ ...自由詩26*14-2-15
- そらの珊 ...自由詩15*14-2-15
砂粒- シズクに ...自由詩2+*14-2-15
本当のこと- Lucy自由詩20*14-2-15
ボンボンショコラ- 鵜飼千代 ...自由詩4*14-2-15
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雪の日- 藤原絵理 ...自由詩9*14-2-14
細胞魂- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-2-14
梨畑- ……とあ ...自由詩14*14-2-14
紙飛行機- リィ自由詩1*14-2-14
【_雪が降った!_】- 泡沫恋歌自由詩21+*14-2-14
パラサイト- 藤原絵理 ...自由詩10*14-2-13

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