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夜の森に鹿は居て
、もう書けない
春に実った野ブドウを食べている
わけはないと(は、
違った意味で)当然だったはずのことが
そうではなくなり
永劫のような空腹を抱えて
すっかり神経は擦り ....
高戸橋から江戸川橋の間
神田川は桜に抱かれている

護岸に並んだ二百数十本の幹から
幾千の枝が
それらの枝はその幹の根よりも低く
深く
川面を抱きしめる

ビルとビルに挟まれた都心の ....
いけ、いけ、リスクを獲れ
いけ、いけ、リスクを抉れ
いけ、いけ、リスクを掴め

掌で、あの日流した悔し涙を
もう一度、握り潰して
額には、汗を滲ませ
いざ、中央突破のフィールドへ
繰り ....
私に背中を見せたまま
茫然と立ち尽くしている人を
振り向かせたいから
静寂の悲しみを震わせるために
遠くまで聞こえるように
私は心を刻むのです


私の影に隠れてしまって
ひざを抱え ....
ねずみのご飯が炊きたてだ
とりあえずは笑って過ごせるほど
空気はゆるんだ
ねずみはだんらん
きっと終わりないさむさからのがれたせいで
しっぽを振っては愛情を交換しあっている
ひどい世界で仕 ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです    携帯は見ない
   家事はいっさいしない
   仕事のことは考えたくない

   窓も開けないで
   一日中 ボーとして
   無為の時を過ごしている

   病気じゃないけど ....
赤い星から届く光と熱を糧として成長した生命
闇に怯える幼い生命をやさしく照らす黄色い星
人は太古から赤い星と黄色い星を崇め慕い
年を数え 循環する季節を知り
様々な物語を幻想してきた

 ....
酒に敗れセンチメンタル放浪者 ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
つまづく者を 見守る者は
つまづくことで何かを 掴んで来た者たちだ
つまづかないよう 見守る者は
つまづく度に何かを 失って来た者たちだ

石造りの壁に つながれたなら
不貞腐れてる間に  ....
帰宅する

幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ

自分の父母は随分 ....
花束を君に贈ったのは夏が終わる頃だった
小首を傾げて微笑んだ君との時間をを僕の心の壁にかけてあるんだ

何を約束したのか忘れてしまったが
秋の訪れとともにそれは緩く解けて雲に流れていった

 ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ

わたしの中か
わたしの外か

楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
湿度を感じ 曇り空を此処に降らし
その灰色に害されない豊かな今の心を嬉しく思う

なんとものんびりとした時間を過ごすのだろうか
感謝は想うだけでは罪 そのようにも感じる

世の中に何が出来 ....
ネクタイはずして君色に戻る 見知らぬ男たちに追われる夢
叫んでも叫んでも届かない夢
歯が何本もぼろぼろ抜ける夢
昔の友が今を共にしている夢
夢だと気づいて目が覚める夢
覚めても覚めてもまだ夢な夢
夢にうんざりして起床 ....
そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を ....
眼鏡を外したら
綺麗ですね

そんなことも言えなくなってしまった自分は
なんて奥手なんだろうって思う

本を片隅に置いて
その子は
目をくりくりさせて
チラシを見ている

詩を読 ....
よく晴れた朝
新しい職場へ向かう
昨日の特訓で疲れているけど
今日も頑張れる
覚えなくてはならないことがありすぎて
頭がぱんぱんになる
あまり眠れなかったけど
ちょうどいい緊張感だ

 ....
【いとおしい 石】


真新しい制服をきて
さあ これから はじまりますよという玄関で
籠の鳥が けたたましくないていたから 鳥にも 
ありがとう 入学してくるねって 声をかけ
ただいま ....
あなたの重心が蛍のように揺れ動く度
私は喉の渇きを覚え、疾駆しては立ち止まる

世界が傾き星空は額縁を脱ぎ捨てる
遠い地平から、心臓を灯火に祈りを捧ぐ一群が
集合無意識の亀裂を修復しようと{ ....
よくしゃべる星空に相槌を打つ 寝てる間に僕は
バージョンアップされているらしい
知らないうちに新情報がインストールされている
過去と未来の脈絡もなく
誰かと入れ替わったことにも気づかず
昼夜を問わず
意識にのぼる暇もな ....
短い夢の中で
大声で泣いた
会いたかった
探した
追いかけた
夢の中では
心が息を吹き返す

例えば
一日の疲労にゆらゆら身をまかせ
バス停まで歩く道
夕焼けでもない
うす曇り ....
言葉の繊維で細い白く光る糸を紡いでゆく
ゆっくりと一日かけて語彙と語感とを撚り合わせて
染色を施して様々な色の糸に仕上げてゆく
それはやがて布地に織り上げられ
誰かの肌を覆い隠してその人自身の ....
まだ夏という季節が
迷いのない子ども
(のよう)だった頃の
残り香だけを頼りにして
つりがね草の
茎の中を歩けば
規則正しい配列の褥で
寝返りをうつ命たち
不完全な器を抱え
危ういバ ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1782)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とても単純なカラクリで- もっぷ自由詩314-3-30
桜/きっとそうするしかなかったのだろう- rabbitfighte ...自由詩5*14-3-30
明日への滑走路- 服部 剛自由詩6+14-3-29
触発- 寒雪自由詩814-3-29
ねずみ- 黒髪自由詩2*14-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです- 北大路京 ...自由詩814-3-29
【_仮病_】- 泡沫恋歌自由詩20+*14-3-28
宙の三原色- イナエ自由詩9*14-3-28
酒に敗れセンチメンタル放浪者- 北大路京 ...自由詩114-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
つまづきの歌- クナリ自由詩7*14-3-27
不安−詩想との訣別- ……とあ ...自由詩17*14-3-27
約束- 梅昆布茶自由詩1714-3-26
死を装う春の詩- ただのみ ...自由詩18*14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26
他愛のないかけがえのない- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-3-26
ネクタイはずして君色に戻る- 北大路京 ...自由詩114-3-26
悪夢- 森川美咲自由詩4*14-3-25
禁断の北大路京介引用詩- 左屋百色自由詩15*14-3-25
不思議な本の女の子- 最都 優自由詩314-3-25
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ- Lucy自由詩22*14-3-25
いとおしい_石- るるりら自由詩18*14-3-25
◎インソムニア- 由木名緒 ...自由詩9*14-3-25
よくしゃべる星空に相槌を打つ- 北大路京 ...自由詩814-3-25
更新- Lucy自由詩11*14-3-24
短い夢- Lucy自由詩11*14-3-24
紡ぐ- 梅昆布茶自由詩1714-3-24
覚醒五分前- 自由詩914-3-24

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