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頭に菊の飾りを、挿した
大正浪漫の着物美人は
ほんのりと笑みを浮かべ
白い両手に裏側のカードを3枚
つまんでこちらに、見せている。

(これはあなたの運命よ…
 さぁ、どれを引きましょう ....
伏せろ虹が出ている 深海の鏡に太陽が映らない 暖かな春に胸が高鳴り
暖かな春に希望を見る

それはささやかなれど
生きる為の小さな期待

小さな期待は春と共に
躍動し息吹を謳歌する

先に見える期待は希望
小さな希望に近づいた ....
決別したつもりの海に
手招きをする影を見る
葉脈の震えが伝わり
白い夜に立ちつくす

コンパス
情動
頼りにならぬ
女の勘

子どもたちは梟の頭
不等号に揺れる眼球
傾いた試験 ....
<十四歳>
十四歳の時の情緒によって
十四歳の時の衝動に任せて
十四歳の時に泣きわめくことが
十四歳の時にはできなくて。





<経験>
もっといろんな男の人と抱き合えば ....
物語に参加している僕は
確かに主人公ではない。
何かが主人公の物語に参加しているようで
何が主人公なのかとんと分からない。

夕闇の迫った黒い森の周辺を
朱色の夕焼けを背景にした
黒い鴉 ....
社員だけど 内職を頼まれるというのは前にもあった
普段は自宅にいて内職の方がする仕事が納期に間に合わず
日中の仕事を終えてから 仕事を家に持って帰り
家事をすませてから 内職をする しかし 内職 ....
ここに居た

そこに居た

あちらこちらに
居た
ことを記す

愛を叫ぶ雨蛙を乗せた丸い大きな葉も
その傍らに転がっていた水晶のような玉も
美しい色を持つ手が
幾重にも重なったよ ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日

むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな

かつて肉体だ ....
家の前の道路を右にずんずん進んでゆくと
やがて海に辿り着く

幼い僕にとって海は未知の世界の
不安や驚異の象徴
大きな不思議な地球の水たまりだった

僕の中学の夏休みは海の生活だった
 ....
丸くならないダンゴムシの足が多い はずしたメガネも夜に包まれていった 立ち止まってしまった
どうしたの
大丈夫?
掛けてくれた声にも
答えられなかった

次の一歩の踏み出し方を
忘れてしまった
先に行っとくよ
そう言った君に追い付くときの
笑い方もわ ....
小声で頼んだ並みのマグロが
おおくきなって店中を駆け回る
こちらの身が小さくなるとき
届けられた笑顔 
心ばかりのサービスを 
言葉で返る寿司職人
すべすべの掌が握って
板に乗った寿司の ....
足の下の土の地面は
昔とちがって歩きやすい。
水はけもよくてジョギングに適した土が
使われているそうだ。

それでも 私の足は覚えている。
ジャリジャリの小石の入ったデコボコ道
塗れて指 ....
死語の道徳を囀る一羽の小鳥が
超高層ビルからヒラリと飛んだ
喪失した記憶 飛び方を思い出すための荒療治
ところが思い出したのは
自分が本当は魚だったということ
《しまった早まった! 》
だ ....
隣の家の目覚まし時計に起こされた 沼のほとりにあなたは立って
覗き込む
濁る水底
揺らぐ藻の影
素早くよぎる魚の気配に
煌めく泡が
まっすぐに
昇ってくるのを待ちながら

言葉の淵にあなたは立って
覗き込む
尾び ....
あの草原のうえに浮かんだ雲はいまもかわらない
風はやわらかな吐息とともに春をはこんでくる

春待ち鳥は歌声を整えてこぼれる季節にそなえる
翻弄されながらもまた花びらとなって流れてゆく
ひとの ....
左腕に
浮き出た内出血の痣
八年前に受けた
ハーセプチンの点滴は
あたしの血管までもぼろぼろにして
以来 採血は
看護士泣かせの儀式となった
その痕を
老いた母は
かわいそうにと
 ....
 こんな朝から大好きです
 あなたと連絡が取れた1ヶ月前から
 わたしの気持ちはふわふわしてます

 片想い なんだけど
 メールしたら 返ってきて
 しかも 柔らかい内容で
 ナイ ....
夕ごはんの買い物帰りにママンが仔猫を拾ってきた
パッパは余計なもの拾ってくるなよと言った
ぼくはびっくりして、触ったりした
今日から兄弟だよって
ママンが言った

少し震えながら
鳴 ....
片隅に花

飾られた花

精一杯咲いていても

根なし草

命短し
赤い花

愛でて綺麗だとは

儚すぎる
明日

色褪せれば

色鮮やかな
新しい赤い花 ....
片方の手を取って
九十歳のきくさんと
介護の青年は
デイサービスの廊下を
ゆっくり、歩く。

きくさんは、皺の寄った右の拳で
くしゃくしゃなちり紙を
握り締めている。  

「それ ....
いつか
虹がでてるから空見て!
って
メールでおしえてくれたね

わたし
ありがとうって伝えなかった気がする

いつも
はずかしいとか
てれくさいとか
そんなものに
負けてたん ....
赤ちゃん言葉がしゃがれている 交響曲第一番「亀戸」を作曲しようと思ったが
口笛も吹けないので断念し
リーマン予想を証明しようとしたが
9の段が苦手だし
素数はブルドッグしか知らないので諦めた
4回捻りに挑戦しようとも考え ....
生まれてくるときはひとり
死ぬときもひとり

だけど
笑うのも
泣くのも
怒るのも
ひとりではできないのが不思議

そして
笑ったり
泣いたり
怒ったりしないと
 ....
さめたみそ汁

水たまり

霞や雲が

大人しく降る


風に運ばれ

光に刺激され

歴史の束の間

毒をおびる


ああ、黙っていたら

損をするなんて
 ....
ichirouさんの自由詩おすすめリスト(1768)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浮世絵の女- 服部 剛自由詩314-3-2
伏せろ虹が出ている- 北大路京 ...自由詩814-3-2
深海の鏡に太陽が映らない- 北大路京 ...自由詩314-3-2
暖かな春に・・・- tamami自由詩514-3-2
月に撃つ- 自由詩914-3-2
十四歳_/_同性愛_他- クナリ自由詩6+*14-3-2
物語- ……とあ ...自由詩7*14-3-2
愚痴だから- 砂木自由詩21*14-3-2
仮埋葬- そらの珊 ...自由詩17*14-3-2
むくろ、と- umineko自由詩25*14-3-1
海を見る- 梅昆布茶自由詩1814-3-1
丸くならないダンゴムシの足が多い- 北大路京 ...自由詩614-3-1
はずしたメガネも夜に包まれていった- 北大路京 ...自由詩514-3-1
トマル- 森川美咲自由詩1*14-3-1
回転寿司- イナエ自由詩12*14-3-1
この足は覚えている- bookofheaven自由詩4*14-3-1
歴史の礫- ただのみ ...自由詩14+*14-2-28
隣の家の目覚まし時計に起こされた- 北大路京 ...自由詩714-2-28
沼のほとり- Lucy自由詩19*14-2-28
流れる- 梅昆布茶自由詩1314-2-28
【紫の華】_詩人サークル「群青」二月のお題「紫」への提出作品- そらの珊 ...自由詩13*14-2-28
すき- はるこ自由詩2*14-2-28
メーピスカリャー- 末下りょ ...自由詩4*14-2-28
片隅- くうに自由詩114-2-27
白いちり紙- 服部 剛自由詩1014-2-27
ともだち- 弓夜自由詩3*14-2-27
赤ちゃん言葉がしゃがれている- 北大路京 ...自由詩514-2-27
夢を見るバカ- 花形新次自由詩414-2-27
その間だけでも- 小原あき自由詩6*14-2-27
天気予報- 吉岡ペペ ...自由詩414-2-27

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