自転車で隣町まで行く
目的もなかった 流れていくと
ただ 寒いだけの
街の中を

少しだけ 近道をしていくと
そこにある 新しい風景が
体の中を通過するとき 確かに
楽しい感覚がし ....
シャツ一枚を
買ったレジで 今日
包み紙で包んでくれた
静かな 手のことを
思い出している
机の上の 折りたたまれた
シャツの前で私は
その薄手の紙にそっと触れてみた

オークシ ....
今日は少しだけ 暖かな
冬の道を歩いていた
どこへ向かってだろう
理由は なかった

八百屋でりんごを買った
家で切ってぼんやりと皿に置かれたそれを食べた
今日の思い出はユニクロ以外に思 ....
だんだん消えていく
僕が昔旅行した場所
北海道の洞爺湖の風景
テントを 張ったことを 覚えている

温かくて白いお湯の出る
温泉があった そして アイスを食べた
素敵なログハウスの天井の ....
だれもいない街を
自転車で帰ってくる
僕は寒かった
親もおらず 少し寂しい

明日からまた
食肉加工工場で
働かなければならないわけだが
なかなか 仕事は辛かった

この休みで得ら ....
今日僕は投票に行かずに、ビデオの編集作業に明け暮れていた。VHSに入っているデータをパソコンに移すための、重要な作業だった。日が暮れていくとき毎朝駅前でチラシを配っていた立候補者のことを、少しだけ .... 選挙に行かずにぼんやりと
家でつけたままのテレビを見ていた僕
チョコレートを かじり そして
時の 流れを 忘れていた

人間はこの街の中から
時の流れがどこへ流れていくのか知っている ....
友達からの誘いを断って、一人で原宿を歩いていた。どこかうわついた人の中。生きているとはこういうことなんだとわからせてくれる。そんな年齢でも、ないのだろうか。この無数の人は、どこにいくのだろうということ .... 山手線や京浜東北線で
無数の乗り換えを繰り返しながら
カップルや友達同士のドアから現れる姿を
イスに座ってぼんやり見ていた
この先どうなるんだろうと
少し悲観した顔でいると
誰も隣に座 ....
ぼんやりと歩く新宿
通りに感じる 過ぎた日の時の流れ
自分ではなくこの街の過去を
そして 思う あの日の自分の姿に

無印良品や かつての
訪れたことのないギターショップを思う
試奏 ....
最近僕の友人が優柔不断なので少し困っている。夜にある場所で待ち合わせすると、急に突然連絡を絶ってしまったりするのだ。そうなると、昼にためておいた準備と時間とを無駄にしてしまう。そのために高ぶっていた気 .... 誰もいない街で
誰かのカラオケの声が聞こえた気がした
聞こえた 言葉を まるで
探しているかのように 立っていた

それはなぜだろう 僕は
街を歩いた それは
街を行く若者の無意味な話の ....
風はどこに流れるのだろう
そんなことを
僕は考えていた 街並みは続いていく
誰もいない午後
路地を歩くと
一匹の猫を そして 見かけた 
言葉は少ない 午後
人は行く当てを無くして歩いて ....
誰も通りにいない
風の時の中を吹く流れ
僕の体は いつも そこに立っている
そして 街を 流されながら 歩いていた

僕の中でプールを思い出した日
青色を見た 目の中に
壁の模様の目の前 ....
自転車である日
どこかへ向けて やみくもに
車庫の自転車をこぎ出したことがある 
白いペダルをふみこんでいた 

そして 誰もいない場所へ 
暗闇の僕の目には見えない方へ 
きっと  ....
そこにある色に違いないものを
僕は 水の色を じっと見る そして
僕の自分の目に映した その色を
不可解な色ではないと知っている

魚釣りをしていた
僕は いつかの親子の堤防を思い出す
 ....
雨は何を この街から
押し流さすのだろう
きっと 朝顔の種が
そこには含まれているかもしれない


君は 昔のフランスにいる
ボロ売りのようだった
そして 僕の去った 道ばたで 
 ....
僕は誰もいない日に
タバコを吸いこむ そこは
五反田のマンションの一室 今日も そこで 
照明の明かりを見させられてはいなかった

僕はネコに近寄られたけれど
今は食べ物は
鞄に持たされ ....
誰もいない
公園のベンチで釣りをしているふりをした
子どもの頃に見た 銀の魚を 釣り上げた
それは水のぬるい夏のさなかのことだった

また 夏がきた
冬が私の目の前を通り過ぎるとき
そこ ....
誰もいない風が隔てるものとは何だろう
僕がそれを感じるとき
道で立ち止まるとき 夢を見た気がする だけど
それは 日曜日の終わりを見せてくる いつも


部屋でテレビをつけると いつも
 ....
空を見上げた
目の前にはないが そこに自分が
生きていることを認識させられる木が生えていた
海の中でも 生きていける木だと 目を閉じた

出かけるときに心の中で土を思う
水に潜っても  ....
今日も何もなく
何もない家の扉を押す 今日も 
部屋の鏡に 自分のシルエット 
それは不確かだが 何もない自分に
確かに いつものようにある 不確かな家の
風が吹けば 家の中に 確かに
風 ....
今日街で
出歩く人々の背中を見ていた
僕も 彼らの流れに分け入って
流れる方へと歩いていった


だけどどこへ向かっていくのだろう
ここではない 心の中で思う場所へ
だけど思いもしない ....
誰もいない
立っていた 街の中に
立っていることを特に意識することもなく
そこに 立ちつくすこともなく

夏がはじまり
目を閉じた僕は
目を 閉じたまま
また 冬が 来る

な ....
誰も知らない
夜明けが開けた時 僕は
コーヒーショップで考えごとをする
飲み物を飲む
きっとアイスカフェモカをすするだろう
いつも軽視していたことを
そして 考える 苦みの中で

 ....
誰もいない
風がいつも吹いている 
そして 風が そうおもうときに 
寂しく肩を 通り抜ける

そして ページをめくる 
いつも 誰もいないから 本を読んでいる
僕がそこにいる  
薄 ....
僕はゴーヤを育てている
最近 ベランダで だけど 何も無いよりましだろう
僕が育てている ゴーヤは 鑑賞するには
あまり美しい植物ではなかった


そして僕はコーヒーを飲んでいた
ぼ ....
僕は若い頃買った
ギターを売り払った オークションで
弾かなくなったから もう
邪魔だった


それから 売った
スノーボードも
僕は あいつを 思い出した
昔の 素敵な 友達を ....
女たちがまた
向かっていく 風俗街 そして
何も言わずに入っていく ピンク色の壁の中
薄暗い店の中は いつも 寂しい

そんな風にして 出かけていった
寂しい男も夜になると集まってくる ....
誰もいない夜に落ちていく
眠りの中で 目覚める時に
このまま 永遠に 僕は
帰らぬ人となりたい時もある

東京に出てきて
もう 何年だろう 悪いことばかりで
良いことはなかった 振り返れ ....
番田 (2109)
タイトル カテゴリ Point 日付
家でネットを自由詩015/2/1 23:44
ラッピングの日自由詩315/1/26 0:48
今日は日曜自由詩115/1/18 22:32
一人の日自由詩015/1/13 0:29
新年の終わり自由詩4*15/1/4 22:01
夕暮れのLEDサイン散文(批評 ...214/12/15 0:25
ある時代の日曜日自由詩014/12/15 0:24
ギャップのセール散文(批評 ...014/12/8 0:53
あまり面白くなかった日自由詩014/12/8 0:50
かつてのどこかで自由詩114/12/1 1:36
間接的な週末散文(批評 ...114/11/25 0:36
西麻布の交差点にて自由詩014/11/25 0:35
冬の小道を吹く風を自由詩014/11/16 23:56
子供の目で自由詩114/11/6 1:08
確かに結婚したけれど自由詩214/10/27 1:00
ロッドの先に自由詩314/10/20 0:02
今日の公園自由詩214/10/14 1:24
インストの流れる路地自由詩014/10/9 1:13
公園自由詩314/10/7 0:44
山手通りのディスカウントストアで自由詩114/9/29 0:52
定刻のつかの間に自由詩114/9/22 1:18
僕の休日自由詩214/9/16 0:12
通り過ぎる街で自由詩414/9/8 1:29
神南の風自由詩414/9/1 0:51
冷凍カレー自由詩114/8/25 1:03
漂流物自由詩414/8/17 1:06
街の喫茶店で自由詩214/8/11 1:16
8月のベランダ自由詩114/8/4 0:25
今日歌舞伎町で自由詩214/4/22 1:49
五反田の夜の光自由詩214/4/21 0:16

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