ぶわぶわぶわぶわ
まき散らしてんだ
町中の
木々が
浴びて
酸素吸って
ぶわぶわぶわぶわ
血が流れる
夏の
八月の
昼の
ぶわぶわぶわぶわ
雲だ
暑い
日に産まれて
あっ ....
暖かい国の女が
危ない刃物を研いでいる
背丈ほどの菱形を
地べたに置いた砥石に擦り付けている

磨き上げた刃物を
壁に立て掛けて
一メートル半離れて眺める
蛇のような模様
背中を照ら ....

いつ
いってしまえば
猛る炎に捲かれる鳥
のように死ぬ
黒い道の染みになるだろう
白い蜘蛛が這うだろう

長く続かない事が
長く続く事


いつ
いってしまえば
夜へ ....
朝がきてカーテンは色思い出す見えてくるもの見えなくなるもの

朝ざらざらと溶けた髪窓を開け枕に落ちた砂を払うよ

あなたのことを一晩中考えた魔物のような雲が出ている

定時どおりにくる ....
一、二、三、四、五、鐘の音が五つ鳴り響いて
休符がひとつ

雲母の欠片の降る
廃寺の砂利 男は座って
手の無い赤子のように甘える

直立する足の甲を刺すのは羽虫か枯葉だ

廃寺の砂利 ....
すべているスパゲッティをすべている
わたしは
マッシュルームをすくいすくえすくう
わたしは
アサリをさらいさらえさらう
わたしは
スパゲッティをすするすするすする
かたむけて
スープを ....
車通りの多い通りのわきで
夏の間履き続けたブリーフをぬいだ
またの間から懐古とか嫉妬とか
潮風や塩素そういう塩っぽいものに
固定されがちなものがごろごろ落ちた
そら高く持ち上げられて弱まった ....
街頭にて老けた青年は紙袋を両手にぶら下げていた
今日買うはずだったモノをどうしても思い出せない
記憶力の低下を彼は極端に恐れていた
忘れたモノの数も忘れていた
誰のための買い物かも
記憶力の ....
これは

その日もまた風の吹く日で
風の吹く日の桟橋は弾んだ
黒い深い雲は西へと進み
それでいて天上から尽きる事はなかった
赤銅色の鉄板が跳ね上がる
同色の鎖は少しも流れていかないように ....
人が二人
話す後ろ
椅子に座って
空を塗った


人が二人
話す前で
椅子に座って
空を塗った


すっかり
白くなった顔を
下に向けたら
蝉のように鳴った
どうする
どうすると言った食卓で
転がっていく皿の間を
箸にも醤油にも触れないで
落下する
向こう側へ

どうする
どうすると言った街角で
転がっていく人の間を
旗にも看板にも触れ ....
二〇〇七年一月七日〇時三十一分
にわかに風が吹き始めた
ごわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ
いつまで経っても風が吹き抜けないのを
不審に思って起きた私は
窓を大きく開けた
ごわわわ ....
屋根切れてポツポツ毛穴発泡す 雨にも強い想い出シャボン

そんなには好きではないヤツ好く見える昔の歌がよくかかる店

発泡酒ただひたすらに発泡酒 稼ぎの無いよな顔して笑う

心臓に古い破片 ....
部屋のど真ん中
椅子の上に突っ立って
震えている
それは
外に雪が降っている
からでもなく
あなたが帰ってこない事に怯えている
からでもなく
この後の修羅場への期待でもない

すぐ ....
明るい冗句を放ちながら
子供を学校へ送り届けるママは
仕事の前に本人は気付いていない程
強くすするオートミール

兄は思っているいつか大きな金を稼いで
ママに楽をさせてあげたい
本人は気 ....
強い潮風吹きっさらし
遠くに涙飛ばしながら
海坊主を呼んでいる
海坊主よ
海坊主よ
聞こえているか

私が浜辺で泣いていたとき
海からお前は現れた
そうして私の隣に座って
すっかり ....
アスファルトに猫が飛び散った
その日笑った
全ての太陽と
手を合わせ笑っている
私の喉元に
狙い 定める 猫の破片
引力に縛られたまま
小石の間に挟まれた
破片が
長い影を引き絞る
 ....
かたたん かたたん

夜のようだ

かたたん かたたん

まだ夜のようだ

かたたん かたたん
かたたん かたたん

いくつもの夜を越えて
目覚めても
やはり夜だった
眠る ....
遠き空より舞ひ落つる
雪の光を感ずれば
やはら一ひら手に取りて
心を開く花と見む

近き川より流れ寄る
水の光を眺むれば
しばし一向き佇みて
心鎮むる音とせむ

遠き国より打ち寄す ....
再放送を見逃して
そのまま旅に出る
いくつか電車乗り越して
慌てて駅に立つ
一面広がるどこの海
帰らない大人と子供
いつまで経っても気付かない
太陽は浮いたまま

どうせ別れる運命だ ....
人を殺した先輩から
手紙がきた
最近流行っているそうだ
便箋には大きく
「戦車」
とだけ書かれていた
「チャリオット」
って読ませるんだって

 縄文時代と江戸時代と現代や
 一ミ ....
幸せさえも幸せな
僕等遠くへ跳びもせず
流れるように時は過ぎ
いつかどこかへ着きもせず
川の流れの濃淡も

幸せさえも幸せな

出会う事さえ幸せな
僕等明日から逃げもせず
振り返る ....
なんでそこにいるのかも
忘れてしまった
世界一大きな
白いスポンジを見ている

どのくらい大きいかは
見ていれば分かる 今までに見た
一番大きな海より
大きい

白いスポンジとはつ ....
遠くで
ずっと 遠くで
美しい人が泣いている
どちらの方角やら
聞こえてくる
祭囃子のスピーカー
日が差す昼の部屋
夕暮れの湿った砂
爛れたアスファルト
目の端の折り紙
遠くで
 ....
雲だらけの

住居 見知らぬ
住居だらけの
風景が切れて
河だった

対岸が見えない
河だった

流れる音が聞こえない
河だった

歩きつかれて
白土の土手に
腰を下ろ ....
途方無しどうしようも無し人の空電飾のムラ今旅立ったなら

離れるな風が強い抱きしめる土手を走る風の先何もないから

ばらばらになるばらばらに走りゆくぼくらの帰る概念の家
夕暮れ時に網戸が一人
黒く文様を描いている
私もこの時間になると一人
壁に掛けてある濃紺色のジャンパーの
奥へ
暗がりへ
入っていく

ジャンパーの先には夜の海がある

彼女はいつ ....
  それは汚れていたろうか

表面と表面つなげてしまえ

  舞い狂う獣の噴き流す
  よだれの表面滑ろうけ

表面と表面つなげてしまえ
全ての表面つなげてしまえ

  悲しい異物 ....
煙草の煙柔らかい朝
煙草拾ってうれしい
煙草高くなった腹の立つ
スーパー安売りでうれしい
スーパー閉まってて帰る
炊飯器にこびりついた米かたい


佐々木君得がたき友だ
佐々木 ....
ひっつきむし
晩秋の駐車場で
戯れたまま
動かない

夏の終わりに
青と白の小さな花を咲かせていた
ひっつきむしは

秋の初めに
実をつけて
小便する猫の後ろ足や
横を通るズボ ....
肉食のすずめ(42)
タイトル カテゴリ Point 日付
八月自由詩112/3/6 1:49
刃物自由詩0*10/1/20 21:47
問答自由詩1*08/10/3 6:11
朝がくる短歌008/1/31 23:17
廃寺自由詩007/11/23 19:07
スパゲッティ自由詩107/10/20 13:49
帰宅自由詩307/9/6 21:49
青年と紙袋自由詩307/7/23 15:39
山羊と桟橋自由詩6*07/6/19 15:59
自由詩107/5/14 11:35
どうする自由詩107/1/28 20:08
グリセリン自由詩107/1/7 22:03
発泡する夜短歌207/1/3 9:51
雪に強い獣自由詩4*06/12/29 16:14
シアトル・ピッツァ・タイム自由詩4*06/12/27 14:02
私が浜辺で泣いていたとき自由詩7*06/12/23 19:56
破片自由詩106/12/21 15:05
金星列車[group]自由詩4*06/12/20 15:55
心走らす空と知る(ぽえむ君と合作)自由詩8*06/12/14 20:47
再放送自由詩3*06/12/13 15:50
戦車自由詩4*06/12/11 12:39
幸福自由詩406/12/10 11:23
スポンジ自由詩4*06/12/7 13:55
遠く自由詩6*06/12/6 15:13
自由詩4*06/12/1 19:25
概念の家短歌2*06/11/29 16:01
待ち人自由詩4*06/11/27 20:50
表面航路[group]自由詩106/11/26 10:15
風が強い 自由詩7*06/11/24 11:57
ひっつきむし自由詩2*06/11/22 16:34

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