破片
肉食のすずめ

アスファルトに猫が飛び散った
その日笑った
全ての太陽と
手を合わせ笑っている
私の喉元に
狙い 定める 猫の破片
引力に縛られたまま
小石の間に挟まれた
破片が
長い影を引き絞る
その中を
自転車だけが
確実に通り抜けていく


自由詩 破片 Copyright 肉食のすずめ 2006-12-21 15:05:12
notebook Home 戻る  過去 未来