これ、タイトルだけで引かれるうただよね。
そして内容も、引かれるうただよね。
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「蛇の詩」
吐き棄てたくて
....
田舎の夜道は、月が無いと、
ほんとうに歩くのも怖いくらい、
暗いから。
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『生きたい』《改》
ゆっくりと ....
なりきり詩です。
場所もシチュエーションも違うけど
すこしだけ似たような経験、したかな?
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「バカ可愛い、略してバカカワ」 ....
ただの、なりきり詩です。そう云う、切なさです。
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「おかぁさん、ありがとう」
言葉というのは
光 ....
呼ぶ声が
あなたのようだと勘違い
したからほんとに泣きたくなるんだ
水の華
池に顕れ数秒後
カゲロウみたいに消えゆく公園
プリンとか
凍らし食べると邪道とか
....
好きなひとがいて
そのひとが
いるから日々の生活が輝くんだと
想っていたのは
ほんとうの慰めだっただろう
美しいひとで
その挙動を追うじぶんの目が
恥ずかしくなるくらい
明るく ....
真っ白な孤独を真っ赤に染めるよにちょっと派手目に斬られた片恋
お祭りで迷子になって泣き親を探す子のよな恥ずかしい恋
叩き割るコーヒーカップが心まで粉々にして眠れない ....
驚いたのは
悲しくなかったことだ
生きるなんて
日々病みつづけてゆくなかで
なんとか笑って
こなしてゆくだけの時間だろ
だから夜の夢に酔うのも
やっぱり正しい ....
天の川銀河に
恋を希っても
叶えてくれない気がするな
いつぶりか忘れてしまったけど
短冊にねがいごとを書いて
笹の葉に吊るそうかなと
想ったよ
行列のできるお饅頭屋さんの
....
永遠なんてありはしないんだと
なんども云ったから
わかってください
愛と呼ばれるものの
なにもかもが
夜桜の写真の中に閉じ込められたみたいな
なにが目的なのか
なにひと ....
今日もまたあなたを傷つけた
心のか弱さにくらべても
言葉はなんて
不自由なんだろう?
お終いまで好きでいられたのは
あの日の雪がや ....
夜を待ちひんやりとした部屋にいて昔読んでた本を眺める
薔薇の葉を揺らす風には少しだけ時間が戻る魔法の鱗粉
夜気だけがゆっくり揺蕩うこの街の波の底にも流れる月光
まっすぐに吹く ....
神さまは、
いらっしゃる
とても、
気まぐれに歌を歌って
いらっしゃる
下々の下賤な希望を踏みにじるのが喜悦
なのか
くすくすと
笑ってい ....
アンジーがみずから
帰り来る月夜の吸血鬼に
その白く細い首を
差し出し
その瞳には歓びの涙が浮かんでも
固く結んだ真っ赤な唇から
甘やかな夜の声が漏れ堕ちたとしても
....
純粋な幸せがほしいだなんて
なんてわがままな希望なんだろう
生まれたかぎり生きてゆく
みたいな
生きることを祈らなくても誓ってる
みたいな
純粋でいっさい
一滴の泥もかか ....
言葉というのは
光の反射のよう
どこでどう曲折するのか
鏡に聴いてもわからない
みんなひとりで大きくなったような顔をして
まるで迷子の心細さなど
味わったことも無い顔を ....
からだよりこころが大事というけれどそんなこというその顔が好き
こんやだけさみしいからだがさみしいとすなおになるから涙が出るんだ
カラカラと笑っているのはカラカラ ....
いく粒もいく粒も泣く雨の音
沁み入る心に
生まれる流星
むかしから
じぶん語りが上手くなく
誤解されてたまぁよいけどね
高級な
ワインの違いはわからない
舌でも ....
激しい 嵐が 過ぎ去った
そのあと
訪れる 新しい光や やさしい安息は
まるで愛する人のように
僕のこころを そっと くるんでくれる
すべてを 許せるくらいに
憎し ....
小学生のころのある夏のこと
田舎のじぃちゃんばぁちゃんの家へゆき
なぜか大人用のサンダルで
近所のひまわり畑をまっすぐに走った
むせかえる草花の匂いがし
刺すような太陽が眩し過 ....
(短歌八首)
花が咲き
小鳥が歌う森の奥
そんな嘘だけ酸っぱく聴こえた
生々しい
味するみたいな君の部屋
くつろげるんだ本の匂いが
お日様の
残り香を吸 ....
夏至の8時まえごろはまだ闇夜ではなくてもう少しで闇になろうとするうっすら微かに水色が残る東の空にまだ低い朧月を眺めつつどうやら「かぐや」って名前らしいとあるホテルの看板を横目に車を走らせつつ詠んだ ....
トロイメライみたいな幸せが
どの扉を開けてやって来るのか
わからないままに
幸せなんて要らないと云い切っていた
心に杖をつかなければ
真っ直ぐに歩けなくなった
あの ....
快晴の青空に
真っ黒なちいさな穴がみえる
なになのかは
わからないけれど
細胞が怯えているのは感じる
けれど
なにを対処できるわけもなく
時はただただ過ぎてゆくだけ
....
さいきんノンアルコールビールを
飲み始めて
むろんアルコールの代わりにだから
あまり勧められる話じゃ無いんだけど
だいたいのノンアルは
けっこう美味しくて
おまけにアル ....
バッカだなぁ
永遠なんて
ありっこないじゃないか
忘れられない永遠みたいな約束を
かたくなに憶え込んでしまって
そうじゃなくなった罪を
嘘みたいだと詰るくちびるわずかにふる ....
遠くから笑い声だけ聴こえて来たんだ
(短歌五首)
月を待つ
予定を無かったことにして
鯖寿司を食べ眺める夕焼け
紙芝居
みたのはちいさな会所での
一度だ ....
(短歌十一首)
いつの日か
あの青空をペンギンが
飛べる夢さえもぎ取られてた
底のない
悲しみみたいな雨が降る
夜に力に屈したやすらぎ
公園で
行列 ....
「ある愛の詩」って
とっても古びた映画があって
原作が小説だったような気もするけど
ちゃんとは知らない
そんなことを知らなくてもかまわないのは
云いたいことが
「ある愛の詩」の話 ....
よく晴れて
風の無い日は
気温が高くなるという意味を知った朝のこと
いつまでも中空を舞いながら
夏色の真実として神さまに植えられている
緑の覆う野山の草花の繁栄を
このかたくな ....
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