ミモザの美しい頃に
父さんと手を繋いで
理由も知らず
バス停まで歩いたことは
覚えてるわけもない
わたしは二歳
父さんのの掌はきっと
わたしの小さな手に
この世で他には見つけら ....
人として生まれて
本当によっかった
この
忌々しい痛みは
決して手放さないと決めた
誰も傷つけずに
生きていくことは難しい
手を離すことが優しさ
そんなこともある
想像できる範囲は
自分の経験の中だけ
浅いことは
すぐに露呈してしまう
離した指先
まだ感触は ....
この寂しさはすみれいろをしているから
今わたしが自画像を描いたなら
涙のために
すみれいろの絵の具を探すだろう
土砂降りの中まちに出て
東京で一番上等な画材屋さんに迷うことなく
空っぽ ....
わたしたちがfeedされているうちに
すべての季節が終わり
逆剥けの夜がやってきた
両面が【YES】のカード
何もやっていない、とあなたは言う
えんえがく
かぎりのない
ちへいへむかい
ゆっくりゆくり
けんめいに
いきしていきて
みずからのなか
そうぞうはかい
ひかりのかげ
うらもおもても
おわることなく
かかえつつ
....
自然
僕は自然と一緒にいたかった
高層ビルの合間からみる
空は小さなピースだから
都会詩人は詩人になれない
○「AI相方」
老いも死もないAI相方と
どこまでつきあえるのだろうか
○「危険運転」
時速194キロも出る
車をつくった会社の責任は
ないのだろうか?
またそれを認めている政府の責 ....
昨日、時折強く雨はアスファルトをたたきつけた
湿気っぽいはらわたが、時折りふくらんで高温を発している
水が口から流れて流れて流れて
耳から入ったおびただしい仔虫は
頭の中で羽を広げ ....
あさ、カーテンの向こうが白む時間が
日々、遅くなって来る
削れない想いを削りながら
生きている気がする
海がみせてくれた芸術を超えた芸術を
心の底に飾りながら生きている
メ ....
帰って来た 私は
ここに
果てしない
終りを待つために。
苦しくても
はるか昔に
亡くなった星の
光が今
人知れず
途切れて
息絶えた
思い出を
なぜか
思い出している私 ....
木漏れ陽のような
小さな音を立てて
空論が机上に落ちた
静かに生む
静かに壊す
その繰り返しが
繰り返される
知ってる
ずっと昔から知ってる
誰からも
忘れられた窓があ ....
星がちいさく歌ってる
乳白色の光の海に呼応して
ひとつの宇宙が生まれ
ひとつの宇宙が死んだ
繰り返す生々流転
私たちのいのちもまた詩ってる
沸き上がる情熱のままに
声を放てと
やがて大 ....
古いアルバムに
残った記憶は
ただ懐かしいだけでなく
どこかしら痛みを感じる
あの時は良かったと
無条件で微笑むことは出来ない
いつだってそうだ
生きて来たこと
それこそが後悔の集 ....
長い長い旅をして
家に帰ってきた
そんな気がした
私自身という生命の家に。
自分自身からは逃れられないから
自分の生命を浄化するしかない
自分という生命の家に
帰ってきた私は
本当の意 ....
甘やかな微笑みの
ビンタを喰らわして
私の眠りから醒めれぬ折
お願いだから 一発、一発、
この肉身意識に刻み込み
アナタの
高い高い祭囃子の舞台から
(裏の裸電球の薄暗い黄 ....
誰しも何かしら問題を抱えている
私もそうだ。
負けない
負ける訳にはいかない。
今日も私は勝利の軌道を歩もう
必ず宿命を転換し
あの大空に舞い踊ろう
時は正直で残酷
時は音もなく流れ去る
時の流れは目に見えず
今、ここにきた瞬間、すぐに過ぎ去る
そして、怒涛のごとき、次から次やってくる
ただ、ただ、
呆然と眺 ....
答えはひとつじゃない
誰も採点なんかしない
だから思うままに
自由でいいんだよ
他人と違ったって
心配なんかしないで
持って生まれた感受性
自分を信じて
テストみたいな回答で
伸 ....
馴染んたマグカップの内側に
ある日小さな傷ができて
次第にそれは珈琲の色に染まった
洗っても洗っても色は落ちない
傷は傷として生きていく
宇宙の理のようである
朝、
深い藍色のそのマ ....
○「長生きの意味」
今こそ
一人一人の年寄りが
考えなければいけないことかもしれない
○「小さい幸せ見つけた!」
若い頃は
遠くへ幸せを求めたが
年を取ると
身近に幸せを求めるよう ....
喉が静かに萎れてる
瞼がおもたく透けている
わたしは岩背を踏みしめて
裾野の灯りに目を凝らす
冷たいあなたの肌を撫で
しなだれながら 咲いている
わたしの毛皮は月光を
打ち据え輝くも ....
風に運ばれるその甘さは
孤独な夜をやわらげる
螺旋を描く階段を
昇ってくる気配のようで
街のざわめきは遠くに沈んで
ここでは沈黙を守ることが
唯一の祈りのかたちになる
煙草の灰が ....
飛行機に乗り 行く宛もなかった
アジアへの旅行
アジアの 同じ 食べ物が でも
そこにあるわけではないけれど
中国での 乗り継ぎで
なんとなく肉料理を食べた でも それは
日本の中 ....
夕方、とても冷たい風、ちいさな米穀屋の前の自販機へと缶コーヒーを買いに行く。ガラス製の古びた開き戸には黄色く印字されている「協栄米穀店」、ちょうど金色の夕陽に照らされて、「栄」の字の部分だけが、その昭 ....
差し伸べてもらえた手を
泥んこのままで摑んだ
りふり構わずに
その場で泣き崩れた
好きなだけ泣かせてくれて
好きなだけ食べて良いと
まずは好物の鮭料理を
この姿のままで?
会計の時 ....
暑さにしがみつく夏を
秋風は、子をさとすように
追いやっていく
もう少し と
命を延べる
咲き残りの白いバラに
蜜を求める
渡り遅れた ハミングバードの羽の音
空に静止する ....
まばゆいきもちや
しんみりに
値段がついて売っている
魅惑的に陳列されて
わたしのポッケのなかでお財布がしんみりとする
もしも手に入ったら素敵でまばゆい日々に
なんてなるわけもない
....
いつかこの命の中に潜むものを白日のもとに曝さねばならないと気付いたとき俺は自分が生まれて来たわけを知った、たくさんの言葉が繰り返された、たくさんのシチュエーションが構築されては洗い直された、かたち ....
枯れ草をそっとよけると
いっちばーん|
と白い花
でもまだまだ
まだあとすこし
黄色い花が眠たそうに
目をこすりながら
もういいかい
神様は
もっちろーん!
春を約束
青 ....
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