私の眼に映る世界は
いつも美しくて
どんなに残酷か知ってはいても
やっぱり美しくて
日々、泣きたくなってしまう
希望
それは死ぬ直前にすらある
役割を終えた安心と
やるだけやった満 ....
円を描き力動し続け
重ね重ね繰り返し
意志し自由に身を委ね
私の意識の向かいから
また内側から溢れる如く
黄金に充たされ光り輝き
ながら思考運動いつしか
縦刻み不断に打刻され
....
もしピストルがあれば
薄汚いおまえの眉間に
一発撃ち込んだあと
左のこめかみに突き当てて
銃爪を引いてやる
銃声が地下鉄のホームに
響き渡ると
会社帰りの女が
狂ったように金切り声 ....
君を書かないよ
すでに詩なのだから
君を変えないよ
すでに風なのだから
君を思わないよ
できるわけがないじゃないか
今日も見上げるよ
空の白い雲のあたり
....
朝、学校行きたくなくて
ベッドの中でグズグズしてる
夢の中でも迷ってる
夢くらい好きに生きたっていいのに
球技大会って何のためにあるんだ ....
花びらちぎっってどうするの
あなたのその手の中の花
まだ 風の中で揺れていたかった
あなたの恋の行方とは関係のない命
なのに
花びらちぎってどうするの
命をちぎってど ....
階段を登りきるともう
下りの螺旋階段
今度はどんな命をいただくのだろう けれど
本当は本当を言って良いのなら
永遠の量両翼が望みです
もしもその価値が私にないのなら
....
我は行く そこに道ある故に
世は無常 人は誰もがいつか消えゆく塵芥
凡庸低俗な人間から、凡庸低俗を教わる
廃品回収 路上に捨てられたスクラップ
凡庸低俗な歌から、凡庸低俗な表現を教わる ....
あきらめろ
すべてを手放し、忘れ、消し去れ
空になった瞬間
願いは叶う
あきらめるな
あと、一歩、足を伸ばせ
その1ミリ近づいた瞬間
夢がカタチになる
あきらめろ あきらめ ....
物足りないまま夜が終わる
義務感がため息をついて
孤立している
今日も明日も繰り返すだろう
しらけた朝に目を閉じる
瞼の裏側
毛細血管の色彩が
生活を急かす
これでいいのか
答え ....
もしいつか会うならば
そこは淡い抽象画のような場所
つつましく響き合う
やわらかな薔薇色を 薄明や薄暮の青灰色を
ほのかな真珠色を しっとりと佇む秘色を
感触しながら
静かな体温を寄り添わ ....
● 武者震い ●
いつまでも愚者
愚者だから愚者
愚者だつて苛立つて
串焼き食べて
愚者ぐしゃぐしゃ
紙にかいてぐしゃぐしゃ
山羊にあげてくしゃくしゃ
もしゃもしゃもしや
も ....
怖いのでしょう?
裏切られたら
致命傷になってしまうから
ひとのこころが容易く変わることを
知っているから
信じられないのでしょう?
優しく寄り添ってくれて
傷つけないひとがいることを
....
知られてはいけない事と
隠したい事は意味が違う
知られたい事と
伝えたい事も大きく違う
「意外だね」って言葉が好きだ
小さな声で大きな夢を語るような
山頂の空気が美味しい ....
今年の夏は暑すぎて
服も皮も肉も脱いじゃって
骨だけになって過ごしたよ
ようやく秋だね
涼しくなってきたし
そろそろ肉と皮を着ようか
まだ服はいいかな
お外は涼しい風が吹いて
とっ ....
低気圧の接近、
する唇から
漏れる苦い言葉
水へと沈み
二度と浮上しない深海の
珍しい魚になる
従兄は輪転機を回し
僕らの指紋を
大量印刷している
これでも昔はお医者さんだっ ....
○「今日の言葉」
四苦八苦の人生
涙なしに
渡る人は
いない
普段乗らない電車で
小さくなって
降りる駅を待つ
人がいっぱいだ
でもみんな
スマホしか見てないので
昔よりは楽だ
世の中には
こんなに人がいるんだもの
そりゃ一人ぐらい
電車の中 ....
泣いて答えを求めた時に
答えはわからなかった
愛に永遠はあるのか
でも時が過ぎ
全てが変わっていく頃
私は心理を悟った
とても簡単な答えだった
愛に永遠はある
自分の中にこそ
....
いろんな人が
寂しいって
ボール投げてくるから
いつも無意識にキャッチするけど
投げ返すと
もうそこにはいなくて
短い会話は
道に転がる
誰かランダウンしようや
寂しさや悲しさを
....
君が食べたいと言ったから、
近所のスーパーでスモークサーモンを買った。
298円──破格の値段だ。
「皮がついてる……刺身の切れ端?」
ほとんど文句に聞こえるコメントを呟きながら、
オリ ....
一番恐ろしいのは、己の弱さ。
そいつが囁く、言い訳という名の誘惑。
夜半過ぎ、映らないテレビに自らを写して、
滲む爪先を凝視した。
奇妙な雨音だけに耳を傾け、
ただ、逃避した。
そ ....
あの夏の日から時間の止まり
朝霧晴れた今日の一瞬の開けに織り込まれ
たけし起きろ森へ行くぞと兄からの柔らかな呼び声
遠い道程の時の運びを遡行し眼前に響き拡がりつ
兄に導かれ入り込んだ森の木々 ....
心ころころ石っころ
いしっころには心はあるか
せめても言葉を知ってくれ
淋しいかなしい聴いてくれ
心ころころい石っころ
石っころ一つポケットに入れて
せめても少 ....
心の中の晩秋は
村雨ばかりの降りしきる
そこへ私は土足で立ち尽くし
自らを裏切り続けている
悲み屋の通り道で
一等悲しいラブストーリーを
けれどいつまでも訪れず ....
枯葉鳴る頃
私はあなた方に会いに行く
今度は
“わかば”とワンカップを忘れずに
お母さんには昔のお菓子を
フラレた話とかフラレた話とかフラレた話とか
一人暮らしを始めた話とか
たくさん話 ....
こうなるとフェルナンドの狂的な公理の一つを認めないといけなくなる、偶然などありはしない、あるのは宿命だという。人は探しているものだけを見出すのであり、心のもっとも深く暗いところ、そのどこかに隠れてい ....
その年の秋も、あちらこちらへ様々の波紋を投げ掛けながら冬へと育っていった。
東京のような雑多なるつぼにあっても例外ではなかった。
かの都会の片隅、聞こえよく庶民の人情が息づいているなどと言 ....
わあ、と言って
吸い寄せられるように
金木犀
ぼくはきみの頸を見つめた
仄かに香り立つのがいい
近寄りすぎれば
キツイ臭いになる
ぼくと頸の距離を思う
振り返ったら
光が溢れ ....
地獄みたいな夜の長さ
眠れなかったり、眠れたり
水に沈んでは浮く丸太のように
急流に流される
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