すべてのおすすめ
「これであんたは終わりだよ。言い残す事は?」
「殺さないで下さい!あと好きです付き合ってください!」
「図々しい!」
「カニも食べたい」
「なあ俺たち元のさやに戻ろうよ」
「そんな折り畳み傘みたいに簡単に言わないでよ
 よしんば傘じゃなく私が刀だったとしたら
 私と一緒にさやに戻るあなたは何なの?」
「つば」
「つばが鞘の中に ....
「このおじさんを、発泡スチロールを削って
作ったおじさんがこっちのおじさんだよ」
「このおじさんが、発泡スチロールを削って、
こっちのおじさんを作ったの?」
「違う、このおじさんを模し ....
急に生えてきた
混乱した
3日くらい寝てない
急すぎた
何の前触れもなく
取れない
街へ出かけた
そこのびっくりしてる奴
その気持ち
よくわかるぜ
なんの兆しもなく
啓示が降り注いでくる
みどりの空の彼方から
呼応するように
たましいの最深部で
あらゆる種類の
絶望のかたちが
砂糖菓子みたいに
崩落してゆく
無限に共鳴する
あ ....
問いかける様に見つめられると
結局辿り付けない気になって
どんな言葉も相応しくないと
いつも口をつぐんでしまう

伝えたいことがあるのに
薄暗い照明と騒がしい音楽と
楽しげな笑い声に包ま ....
いろはにほおずき くちづけしたね

緑のこころはあかい頬だった


いろはにほしくず ながれておちて

二人のなみだと彗星だった


いろはにほのぐれ ゆうやけこやけ

あなた ....
おおきなこえをだすことができます

おおきなおとでおんがくをきくのがすきです


ぼくは
    ぼくは


おおきなおとでおんがくをききながらおおきなこえをだすことがすきです
 ....
  白い魚を
  この両目に見た
  淡い午後のこと



  そこらじゅうに
  焼きついていたのは
  光だけだった



  水槽のような
  街にきみは泳 ....
 
 
ひざの上で
猫が
ねこっ
としてるので
私も
ひとっ
として
喉を撫でる

ひざを離れ
ねこっ
としたまま
窓から出ていくと
ひとっ
として
さみしくなる
 ....
成年したてのきみは、
やっぱり煙草をすわなかった、
そのおおきなての、
骨のめだつ指のフォルムに、


{引用=白煙}

似合うとおもうんだけれどな、


{引用=で}

と ....
非常階段は
ぜんぶ空に途切れているから
僕の指先はどこへも辿り着けない

そうして
夕暮れは何度も流れて
僕の肩甲骨を
ないがしろにするのです

(お母さんに来てもらいますからね
 ....
鉢植えは
水をやり過ぎて
いつもだめにしてしまう
気持ちが強すぎるのだろう
あなたのようにはいかない

虹のような光沢を紡いだ糸車が
カラカラと終わりを告げても
流れる水のなかで
目 ....
夏が始まる。普通の出だしだと、落語で言う枕と呼ばれるところだと、夏が終わる、なんてぇひとさまはよく話を切り出すもんですが、みたいな感じで始まるんだろうけど、残念ながら始まるのは話、そして夏、さらには上 .... 番いの猫を見た、真昼の雨の中、二匹は体を寄せ合って、互いの毛並みを舐めあうように、お互いを確かめ合うように、彼らは存在した。短く、途切れ千切れて、俄に声が聞こえる。わたし達は繋がっている、いちばん下の .... 背が高いとは限らなかったよ
ちいさいやつもいた

まあちいさいのもでかいのもばかだった
さわらなきゃいいのに火にさわるのはやつらだった
火傷したくなけりゃ
火からすこしだけ離れていたらすむ ....
夏の日が薄紫色に
透けて近いので
君になにかを書きます

花が開いては
落ち
黒い道路を汚しては
それをふまないよう
ふまないよう
すこし飛ぶように
歩き

振り向いたなら
 ....
 
母とふたり
二両編成の列車に乗った
並んで座った
心地よい揺れに眠くなったところで
降りるように促された
小さな駅舎を出ると
一面のキリン畑だった
みな太陽の方を向いて
長い ....
すべらかな声は
よるのはじまりの、そのすきまを
ゆるゆると 這って 消えた

(あしたまでには帰ってきて、)


たゆたう姿は
終わりだったか
始まりだったか、

でも

 ....
見えていたものが
見えなくなり
何かに気づいたふりをしていたら
首筋の辺りの皮膚が
ひりひりしてきた

動作は最小限にした
紙を丸めるだけ それだけなのに
冷たい汗が額を優しく冷やすの ....
 女の髪は城であり
 女の髪に矢を放つと
 失ってしまう

 女の顔は
 ひらがなのように
 澄むとよい

 甘い匂いのする女の家は
 男の頭の中にあり
 甘い ....
  やさしいだけの今日が
  昨日と同じテーブルに載った



  たがいちがいに席につく
  憂鬱はしずかに揺れる



  満たすだけが心ではないのに
  くりかえす ....
  壁に向かって僕は歌をうたっていた
  隣の住人は何も言ってこなかった

    そして誰かが線路に飛び込んで
    そして誰かが樹海で首を吊って
    そして誰かが誰かを撃ち ....
  ガラス越しに会いましょう
必ずしも世界を共有しない方がいい

わたしはこっちへ
         貴方はあっちへ

  それでも感情だけは疎通する

 わたしが笑えば
      ....
水辺では
深く帽子を被って
視界を遮る
爪先から目の
高さまで
灰青色の空気に囲まれ
体中の骨と
骨との隙間から
見たことのない土地の記憶が
染み
出てくるので
いつまでも
帽 ....
不意に、もうひとり帰ってくる気がする


母は家にいて
私も家にいて
弟が帰ってきて
もうひとり弟が帰ってきて
それから父親が帰ってきて


机に張り付いて私は耳を澄ま ....
父さん、殴れ
瓶がばかばか落ちている
どろっとした内容物は
ふくらんでいる
覗き込んでは
ぱんと破裂する
太鼓をたたく
父さん、殴れ
棒がぼろぼろ落ちている
虫がたくさん食っている
 ....
よだれでガビガビになった枕を
セクシーなはまぐりが
夜な夜な掃除しにきてくれる
一体、これで何度目ー?

昼休み、カーテンの隙間から、
窓際に座る生徒がゴミを捨てるのをベランダから見ていた。
僕はそいつに近づいて、
「カーテンが揺れるだけだと思ったら大間違いだぞ!」
 ....
部屋に入って
電気はつけない

ダンボールの影にくつわむし
クロゼットの闇にこおろぎ
ほうりっぱなしの服にすずむし
冷蔵庫でたまねぎが芽吹く

ベランダに
線を抜かれた機械たち
明 ....
はるなさんの自由詩おすすめリスト(1633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
図々しい!- オノ自由詩809-9-1
復縁- オノ自由詩409-8-30
スチロールおじさん- オノ自由詩409-8-30
ちょんまげ- 人 さわ ...自由詩409-8-30
受精- 大覚アキ ...自由詩509-8-27
ロックバー- 松本 卓 ...自由詩509-8-25
いろはにほおずき- 瑠王自由詩7*09-8-24
ねこはまる- カチキ自由詩409-8-5
白い魚- 草野春心自由詩409-8-1
ねこっ- 小川 葉自由詩709-7-29
白昼にきみが見ない夢- アオゾラ ...自由詩909-7-7
万引き少年- 佐野権太自由詩9*09-6-30
雨の匂いをこらえている- 佐野権太自由詩10*09-6-26
明らかに代謝の域を超えているのだが君はどう思うのか- aidanico自由詩609-6-2
蝶つがい- aidanico自由詩209-5-9
かわいいやつら- 佐々宝砂自由詩11*09-5-9
すべて取り違えてみた声と体- 水町綜助自由詩10*09-4-20
水の記憶- たもつ自由詩1609-3-16
予感- yuri.自由詩309-3-10
病原- noman自由詩209-3-6
女の髪- ヨルノテ ...自由詩6*09-3-3
食卓- 草野春心自由詩509-3-1
壁に向かって僕は歌をうたっていた- 草野春心自由詩409-2-27
ガラス越しに会いましょう- 瑠王自由詩3*09-2-26
探していた場所は見つかったのだろうか- noman自由詩309-2-25
もうひとり帰ってくる気がする- 因子自由詩20*09-2-2
父さん、殴れ- 構造自由詩609-1-27
ぐりはま- サトタロ自由詩5*09-1-20
カーテンによる間違い- プテラノ ...自由詩509-1-15
untitled- かとり自由詩4*09-1-14

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