すべてのおすすめ
       ぴんとはりつめた
       そらのした
       つめたいかぜが耳をなで
       にぎりしめた指先が
       ポケットのなかでかじかむ
   ....
  カモシカの眼が二つ
  側溝で雨にうたれていた
  遠い昔の話のような
  青空の粒子が今、
  その奥で消えようとしている
  ビニールコートのフードをおろして
  ほろ苦く ....
ほどけた空から雨が降るよ
部屋の隅で風景になる
クローゼットがわめきだす
窓がやさしくほほえんでる
結び目をなぞる
古くならないように

水面に浮かぶ時計を沈めて
秘密の真珠でまど ....
やっぱりかわいいなあとおもって
パンダをみていた
れっさーぱんだ
ちいさいやつ
ちゃいろいし
なんか
かわいい
しまも
はいっているし
かわいいな

おもって
でも
やっぱ ....
雲を食べ尽くして流星群待つ 光の通り抜けるのがずっと遅いガラスには
青い光りが灯るんだって

ずっとむこうの、またそのさきの、
もっとさきの、そしたまたさきの
星の明かりが言っていた

光の通り抜けるのがずっと遅い ....
六月の朝に好きな人に会う。

新しいときの創造は過去を手放すことなのに、音をたてて崩れる国のまえで、いまは少しも淋しくなれない。

ほんの小さな単語たちにも特権は与えられる。神は完全な意味で公 ....
 
 
ひし形の歪んだ街に産まれて
時々、綿菓子の匂いを嗅いで育った

弱視だった母は
右手の生命線をなぞっている間に
左耳から発車する列車に
乗り遅れてしまった

毎日、どこかで ....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる

さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
 ....
わたしにある
他者の相

他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ

他者を脱ぐ

ひ ....
名前は親からの最初の贈り物
光と書いてヒカル
その名前を彼女はあまり好きではなかった

「光は周囲を照らすけれど
光が照らされることはないの
虚しい人生だと思わない?」

いつも甘いタ ....
重たい青に喰われている   小学校は
  投票所になっていた
  冬のひととき
  ぶらさがるカーテンの波を
  光の風が揺らす教室



  長靴にしのびこんだ
  濡れ雪を気にしながら
  ま ....
 
奥の虫歯が痛かったので
バスに乗った
バスなんてないのに
歯なんてとっくの昔に
なくしてしまったのに

強風波浪注意報の町で
希望、という名の音楽を買った
嬉しいことが
少しだ ....
かなしみを知る人の瞳に
映る光は
美しい矢を描く

夜を知る人の瞳に
映る光を
星と呼ぶ
いつか必ずなくなるさだめの
命もまた
美しい矢を描くだろう

天涯のあちらこちらに
美 ....
はざかいの風が
わたしの季節を
灯し忘れて経ってしまった
とりのこされて

きょうも
おとなりの芝は
あおく
まばゆく

中途半端な雨降りばかり
こんな夜にも
手ばかり冷える
 ....
  画板のうえに
  赤と
  青を置く



  青のための赤と
  赤のための青



  意味
  固い殻を剥かれた
  何者かの咳
  冬になるときみは
  樹下の落葉をひろい集めて
  ぼくの胸のうえに載せ
  火をともしたものだ
  それ以外に
  やり方のないような手つきで



  あのなつかしい ....
「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」
「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」
 ....
月夜が寝たとき
花壇の秘密を知ろう
水は未来になって
木々は力になって
土は休むことなく
日々は育つ
いざ海へ出よう
きみは船
ぼくは風
帆を張り進む先はきっと
胸躍るバー ....
寄り添いたい
あなたと
冬はもうそこ
木枯らしは近い

並木は化粧を剥がしだし
惜しげもなく
紅いを降らす
さよならの

似合うばかりの
薫り立つ
かなしい晩秋

思いだけ ....
  積み木の赤い部品が
  緑のうえにそっと載る



  駆け抜ける電車の影が
  血の気のない床を砕いて
  それから
  途絶えて消える
  轍のひとつも残さず
   ....
  おまえはだれだと
  蟻が訊く
  秋枯れの
  木の根をしいんと横切り
  くたびれた靴の色より
  鮮やかなぼくの影
僕の彼女は 今ごろ
生活が充実してる


僕の彼女は 今ごろ
トイレそうじなんかしてる



僕の彼女は きっと
なます なんかを作る
正月でもないのに


僕の彼女は き ....
あたしの脳が溶けたら
きっといつもより倍緑っぽい
洟が出るんだと思うよ
今朝の寝起き
思いっきり洟かんだら
ドロッと大量に出て
心なしか頭が軽くなった気がしたんだ
そうだね、もう既に軟ら ....
紙飛行機乱れ浮く音楽箱 5大陸90ヶ国を2年にわたり
ノーブラで旅をしました
グループ痴漢や
強姦未遂や
集団強盗など
様々な困難を乗り越えながら

明らか乳首の立っている私
Tシャツもブラも同じ事
ノーブ ....
僕には心がないのです、この充実ですか、これは何か砂糖菓子のような余分なものでしかないのです、ただ甘いだけでそこで閉じてしまいます、あなたはそんなに死にたいのですか、死にたいと言いたくて、死にたいと口に ....   ジャック・ダニエルを呑んで  
  やってられないとつぶやく
  おぞましい闇を
  月明りが潰す
  猫のようなきみの手も時に  
  すばしこいジャブを繰り出す
  痣模様 ....
僕は死んだので、火葬場へ行くことになった

思い出の品なんてものは無い
まだ観てない、まだ聴いてない、まだまだ遊んでない
遺言通り、部屋に積みっぱなしのないない尽くしを棺桶に詰めると
今度は ....
はるなさんの自由詩おすすめリスト(1674)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そらとホームとはじまりと- 石田とわ自由詩13*13-1-2
カモシカ- 草野春心自由詩8*13-1-1
Room- 自由詩212-12-31
劣ったパンダ- 6自由詩1+12-12-30
雲を食べ尽くして流星群待つ- 北大路京 ...自由詩1012-12-30
光の通り抜けるのがずっと遅いガラス- 御飯でき ...自由詩512-12-30
六月の朝と植物- 乾 加津 ...自由詩15*12-12-29
誕生日- たもつ自由詩2312-12-28
陰をあたえる- 平井容子自由詩1712-12-27
他者の相_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩20*12-12-25
光について- 木屋 亞 ...自由詩3*12-12-24
重たい青に喰われている- 北大路京 ...自由詩412-12-24
投票所- 草野春心自由詩612-12-23
さよならの町から- たもつ自由詩1212-12-22
美しい矢- そらの珊 ...自由詩22*12-12-18
暖冬未満- もっぷ自由詩612-12-16
画板のうえに- 草野春心自由詩612-12-15
- 草野春心自由詩812-12-9
無数顔- 佐藤伊織自由詩212-12-9
バースデイ- 自由詩412-12-7
晩秋ひとり- もっぷ自由詩312-12-2
積み木- 草野春心自由詩712-12-2
- 草野春心自由詩712-12-2
僕の彼女- 結川菜青自由詩312-12-1
脳軟化- 花形新次自由詩112-11-30
紙飛行機乱れ浮く音楽箱- 北大路京 ...自由詩112-11-30
アニマル_パスウェイ- 和田カマ ...自由詩4*12-11-30
無題- 葉leaf自由詩4*12-11-30
ジャンプ- 草野春心自由詩7*12-11-30
ひとつ積んでは- id=5239自由詩412-11-29

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