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悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
下稲田の辻にくたびれた枝が
あちらと指をさすので見ると
地蔵の首がおちている
拾いあげるとちょうど
赤ん坊の頭くらいの目方で
どこかおもかげもある
枯野には犬とも猫ともつかぬ尾が
....
ぼくの話を聞いてほしい。
女の子の話で、
タイガーウッズでもないのに、
なんらかの依存症のはなしだ。
日曜日に、指名料をけちって、
フリーで呼んだ女は、最低だった。
気に入らない女 ....
電話がかかってきて
行ってしまった
幸せになるんだ
といって
コケリンドウの
花をみつけた
ちいさな青
の付け根のあたり
淡く
消えそうなものに
私はいつも憧れる
たくさ ....
川辺で
黒い指が
内臓を洗っている
夜が
温かな口をひらいて
言葉を吸っている
女たちが
此処に横たわり
草のように ....
破片が
離れる
飛び散る
近づく
離れる
破片が
近づく
離れる
飛ぶ 落ちる
触れる 消える
破片が 消失する
破片が 消え去る
破片が 同一 ....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」
と
送信
して
しまった
ことが
ある人とは
心
を
ひらいて
話しを
しても
いー ....
開かれていない
扉は
開けることができる
予感のうち
大通りを歩き
天秤は傾ぐ
路地か聖性か
重なる街
歩行
ときに白い肉
指の腹
青に砂
....
胸に彫刻刀をあてて
誰が家紋など彫ろうとするのか
いづれ君は
かどをヤスリで削って
私は誰でしょう、なんて
笑って(泣いて)
それでも
叩いた音の響きで
君はすぐに見つかっ ....
生ゴミをドブ川に流して捨てよう
ディーゼルエンジンに軽油を焚き
美しい山々に煤煙を撒き散らそう
美しい村娘たちを集落に閉じ込め
阿片漬けにして七年間強姦しよう
生まれた子供は皆殺して捨てよう ....
素肌にニッケルを重ねて
二十四時間過ごしてみろよ
アレルギー反応を起こして
素肌がかぶれたやつらには
百八人の経産婦がやさしく
ステロイド製剤を塗ってくれる
三畳一間の小部屋のなかで
ジ ....
少年が銃をぶっ放している
ブサイクは恋に夢中だった
少年が銃をぶっ放している
とある二人が永遠の愛を誓っていた
少年が銃をぶっ放している
ニートは親と自分に言い訳を続けている
....
美しすぎる貴方を
自分の躰の一部にしてしまおうと
よこしまな私は
咀嚼して貴方を消化した。
仕事が全然ないのだよ
バイトも全然ないのだよ
なによりやる気がないのだよ
だいたい時期も悪いしね
季節は夏で無暗に暑いし
実際景気も悪いわけだし
だから今すこし私は待つよ
どうにかなるま ....
高速道路からみえる
一番目立つ集合住宅
おそらく
ここは
八王子あたり
名前を
つける
マツリハイツ
窓のひとつ
ひとつに
すき
きらい
を
はりつける
頭だけ ....
ゲストで15分枠のところを4分朗読をし
交渉したとおりの交通費をトイレの脇で受け取り
詩は、短ければ短いほどいいと思うのだ
家族の待つ家に帰る気になれず
かといって笑笑で
あの何行目はどうだ ....
新大久保の駅で、
暑さのあまり、ぬるくなったポカリスエットを片手に、
浴衣のデリ嬢を待つあいだ、
父親のことを考えた。
物忘れが激しいために、
再就職した自動車教習所を、
12月で ....
歩いていると
とても疲れるんだけど
歩いていると
次の日はもっと歩けたりして
歩いていると
違うけしきが見えてくるかも
あしたも歩きたいから
きょうはもう寝よう
静かの中に身を投じる。
こんがらがっていた糸が、まっすぐになってゆく。
なにもむずかしいことを考えることはない。
自然と一本の線になるのだ。
頭を空にする。ひとつの空間にする。
ここ ....
とどこおるとよくないので
暑くてじめじめとしていたが
洗濯物を干してみた
風がないせいか
まったくはためく気配はないが
つぎの用事がやってきたので
とどこおるとよくないので
つぎの用事に ....
塩分の
うすい膜が
少年、
夏は飛んでこない。
眼を充血、
陸のリンゴ。
焦りすぎだという警告
与え、
外って、どこだ?外って
水をたたえて
おれは
遠す ....
死んだふりばかりうまくなって
世渡り上手になれなくて
からっぽの冷蔵庫みたいな心をもって
誰も愛すことができない僕は
たまに必要とされることが
たまごを割る時みたいにうれしい
暗い部屋に行こうと思って
穴に落っこちた
見上げた空が青くって
誰か覗いてるみたいだったけど
自分にも見えて
よくわかんなくて ....
伸びる鉄
縮む影
鏡の沈黙
構築される塊
振動の消滅
無表情の象
遠くの人々
薄らな目
再現される幻
頭の中のその他
きづく
星と椅子とで
いつか生きた証をとおもっていたひと
息吹く緑に
ひかりと風がふりそそぐ
問いはない
おだやかな招きがまぶたをおさえる
五月
まばゆい魂の軌跡にうなされ ....
凸凹なところを平らにしようと
紙ヤスリを僕に当ててみたんだ
だけど荒かったせいか血が出て
酷い痛みで嫌になってしまった
だから一番に優しい紙ヤスリを
僕に当ててみることにしたんだ ....
窓の木枠に青色のペンキ
オンボロの家は銀河鉄道になって
向かいの家は星になった
色あせた畳に青色のペンキ
ぼくの部屋は海に変わって
波の上を歩いていた
打ち捨てられた大八車
忘れ ....
今日も風呂に入った
心がさびしくて
妻が、頭を背中を顔を
洗ってくれる
それが楽しくて
ありがとう、ありがとう
ただそう言った
友達がぐれて
イグアナになった
もう
人間に戻る気は
ないらしい
奥さんと話をしたら
俺は百舌鳥になりたいと
息子が暴れるそうだ
わたしも
たまに
こっそりカメレオンになるから
....
時計の針がない
改札の駅員も消えた
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