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こどもたちが
口を真っ赤にしながら
園庭であそんでいる
誰かをつかまえ
気に食わなければ噛みつくために


こどもたちは
細い睫毛にひとつずつ
金銀の王冠をつけており
その毛並みは ....
 
 
 
広告のなかで
おばけみたいな女が
笑う
 
きっと今日も
教卓のうえで
聖典が晒されていて
 
朝飲んだ牛乳の
白さだけが
清廉でしたねと
 
地下鉄をくぐる ....
【茄子をグチャグチャにしながら】
僕の詩を書きたいって気持ちだけで少なくとも、琵琶湖は埋め尽くせると思う。
そして、その水面下で凍えるように気持ちは疼いている。
コンプレックスって洗剤で洗い流 ....
{画像=110522224220.jpg}

ふるえる手の私から

ふるえる胸のおまえへ

心を受け渡そう

ふるえる私の指から

ふるえるおまえの乳房を押え

ひそひそした想 ....
道路に落ちたセーター

片足だけのくつ

ブルーがつよすぎてこまる


町では
たくさんの
自転車が
倒れてる

BBSは
宗教戦争に負けて
家を飛び出した

おれは借 ....
できれば

君を抱きしめてしまう
あの日にもどりたい

あの日
君を抱きしめさえしなければ
今も
君の隣で笑っていられたかもしれない

かもしれない

かもしれないだけなんだけ ....
  薄めのカルピスに溶かした
  致死量のぼくの感傷
  ためらわず飲みほした
  ひどく暑い真夏の朝
  痛みさえ美しく
きみの肌は何度たべても不味い
そのことを告げたらきみはさみしそうに
笑った
汗をかいた君のよるが
わたしだけのものになるから
それはそれで幸せなんだよと
いいたかったけどい ....
  万華鏡の街にヒビが入って
  あっけなく砕け散るのは僕の視界だ
  その後に残るのも世界かい?



  公園のベンチにエイリアンが座っている
  その口は動いているのに閉じ ....
その人の
麦藁帽子の影落とし
額の重さが
夏になった
だまってみあげて
ぼくのこと
あざわらうんだろう
わかってるんだ
どこかでわらわれているって
しってるよ

かみさま
そらがわれる
しゅんかんに
あいませんか
いちばんたかい
 ....
きらいじゃないんだ、ほんとうは
ふたをあけてみればそう
まるでうそをついているみたい
ことばだけじゃ、いつだって
しんじることはできないから

かみなりさま、どうか
きげんをわるくしない ....
  言葉から遠く離れた場所で
  ひっそりと暮らしたい
  すべての知識は巧妙な知ったかぶりなので
  確かに必要だけど欲しくはない
  燃えないゴミに紙一重の才能が欲しいな
  いくつ ....
おまえの乳房の形をたどって
月が闇に向かって死んでゆくぜ
ほら
見上げなよ
あんなにも
雲と星屑に讃えられて

死んで
このふしだらな世界からいなくなっちまうなら
 ....
花茶を飲んでいる
うかぶ桜色の花弁
咲けるようにして
1枚くらいは口に入って
いつまでもきみを
いつまでもこのままで
いつか
今を失うときが来る
そのことは知っている
いつもそのこと ....
  あのひとは僕の日々だった



  飲みかけの牛乳パックなんか見てると
  なぜか思い出してしまう
  あのひとと話した 他愛のない未来



  使い慣れたグラスにミ ....
つめたくて

やわらかな

夜中の大気だ

コンビニの袋を

ちりちりといわせ

二人で歩いていた

着込んでいるのに裸なふたり


既婚でいるのに

ややこしいこと ....
  窓のむこうの
  樫の木のむこうの
  こがらしより むこうの
  空が染まるのをみた
  はずなのに いま
  なにもみえない



  窓はかすかにくもり
  樫の ....
窓のない病室で
地球儀を塗り分ける
水彩絵の具の赤は
少しだけ優しい

冷蔵庫に
入れておいたの
私を生かす電池は
もう使えなく
なっていたから

安心を買うなんて
違反だって ....
僕は

ここに居ただけ

ここにそのまま居たい

この姿勢で

もたれて

この角度で

かすめ見て

そして

欠伸とかを

して

緑色のいっせんぶんのいち ....
人形の人の死体が
石積みの河原に落ちていた
右ひじから先が無く
首も変な角度で曲がり
埃と泥にまみれていた
見たことのある人の死体は
どれもきれいに整っていたので
とても汚らしく ....
わたしの中を
夜の明ける方へと飛ぶ
一羽の鳥がいる
同じころ
一羽の鳥の中を
どこまでも墜落する
わたしがいるのだ
その日最初の列車が
古い踏切を通過していく
建物の窓はひとつ
ま ....
ひとつの星が庭におちて
それは晩ごはんのおかずになった

こうばしく甘いかおりが
ゆげにのって狭い家をつつんだ

ちょうどいい感じに焦げ目がついて
皿の上に盛りつけられて

それでも ....
  夢を見ていた
  長くて 怖い夢
  君が居た
  立ち止まって
  その手の甲に
  目を落とした



  どうして僕の目は
  君の目になれない
  目をとじて ....
さびしくなったら
花咲く野辺へゆこう
ごらん
{ルビ凌霄花=のうぜんかつら}に蝶がぶらさがる
あいさつと
自己紹介と
出身地なんかの
興味を忘れて

羽の生えた女の実在を聞いていると
「怖いの」と ひと言漏らして

後は互いに
陽気に楽しく なんだかとても
朗らかに ....
草の上に寝転んで
そのまま流されてゆく
ゆっくり
雲の速度で
金色に染め抜かれた黄昏の中で
一人ブランコをこぐ
おもいでは
陽だまりのようにあたたかく
消え残りの夕光のように
淋しくそこにゆれている
  

どうしてガラス張りなんだろう
とその向こうを眺めながら
そうつぶやいてしまうと
なにもかもがゆっくりと停まりはじめ
もうこんなことは辞めてしまおう
と何も言わずに部屋を出た

 ....
これは事故
あれは事故です
あたらしいニュースが
たおした液体みたいに
体をつたって地面へと
たいらにひろがっていく

戦争は反対です
これは平和

いけない事ばかり考える
マク ....
はるなさんの自由詩おすすめリスト(1633)
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