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午前五時
体内時計が鳴り渡る
目覚めの渚に並ぶもの
幾本ものやせた丸太
あちらこちらと転がして
いやな朝を反芻する

 窓の外には
 晴れない空
 窓辺に歩み寄る
 秒針

夜 ....
空と海の青は
ときどき入れ替わっているのですよ
見下ろすのに疲れたときや
見上げるのに飽きたときに

日が落ちて
水平線がなくなったら
つるん
空の青は滑り台を滑るような
楽しさと一 ....
黄昏色の空の果て
ひとりっきりの帰り道
誰を待っていたのだろう
誰を探していたのだろう
電信柱の長い影
淋しいようと風の吹く

黄昏色の空の果て
家路をいそぐ鳥の群れ
どこへ行くとい ....
水面に
拡がるカァテン

 一つ
 二つ
 三つ

   割れる

俺は今
間にあって
どうしたものか
思案する
俺の脚は
久し振りの故郷の質感に
くつろいでいる
俺の ....
忘れてないよ、ただ
少し照れ臭かっただけ
低血圧で高所恐怖症の僕と
渓谷の暖かなこちら側まで
一緒に飛んでくれたのは
君の翼だった

忘れてないよ、ただ
言葉が見つからなかっただけ ....
郊外の小さなガソリンスタンドは
原油高騰のあおりを受けて
なかなか車が入らない
漆黒のボディが入らない
幟旗を並べて
キャンペーンを実施中
原油高騰大サマーキャンペーンを実施中である

 ....
しめやかであざらかな夜
かさぶたのようなくちびるを噛みしめる
暗い空のどこかから
豚の悲鳴がきこえてくる
月はすっかり遠く小さくなって
満月だというのに私の庭は暗い
でも私は知っている
 ....
先生、あのね
アメンボ赤いなあいうえおっていうけど
僕は黒いアメンボしか知りません

先生、あのね
今日もお父さんはいろんな人を裁きました
テレビの前で、ビールを飲みながら、ニュースを見て ....
たまゆらぐ
あきのひとみで
草のなかにかくれた
君をきいている

何かにすがりつきたいふうな君は
細い、ほそい線になって
なまみの月を仰ぎ
永いときを抱え
ふるえる

{引用=
 ....
ハロー、マチルダ
カビ臭さが紙の匂いだと思っていた古本の
ひさしぶりに太陽とすずしさの午後
公園では、抱えた小脇に
ひとつ大きななにかが終わるのを願っている青年と
ぼくが彼女に薦められた物語 ....
窓辺の四角い夜に うなだれた手をかざすと
しずかに風は 
終わりの夏を打ちつけてくる

部屋中を駆け巡る息づかいは
いつもそこに置き忘れてあるから
死をつつましく夢の先に灯して
ただ耳を ....
手紙 のようなものを 
書こうと おもう

声に してしまうと
儚く 風になってしまうようで

私が 
今ここに いることや
この時代に 生きることや
出会った すべての人や
 ....
堤防のコンクリートに
へばり付いた火花のあとは
子供達の嬌声を捲いていた

水面を跳ねるきらめきは
冥く、果ての無い空間から
生まれ、育む

風はもう見えない
遠く、太平洋沖のあの島 ....
 
はるか彼方
静かな白の中で
円盤みたいに
私たち回ってる
 
ほしが生まれて、
呼吸を辞めるまで
影が夢をみはじめる
じゅくじゅくと、薫り始める
 
いお、四つ子のなかで
 ....
 午前一時 机に肘ついて 見えない国道を眺める
 建物の奥には陰険がある そして街中にもそれはあった
 ブランコをこいでるときに 
 どこか知らないとこへ飛んでしまうおそれなんか抱かなか ....
  かなしくてもしあわせでも
  かぜはいつかあめになってしまう

僕の知らないところでも
発電風車をすり抜け
ロウソク工場の煙をながし
ビルの隙間で口笛を響かせ
千切れた段ボールを蹴飛 ....
 
夏期講習が終わる
子供たちは飛行船
坂道を駆けおりていく

誰かの夢のように
安らかにうち上げられた
深海の魚を見るために
 
それから少し遠くにある
犬の耳を覗き込んで
ま ....
今夜も窓ガラスを
こつこつとノックする
かぶと虫だ

息子よ
きょうの収獲はいっぴき

絵葉書はいくども読んだよ
寝苦しい夜は流氷の夢でもみたいものだ
熊の肉と行者ニンニクをかじる
 ....
  夜の頃
  いよいよ視力を盗まれて 往生する そう幾つもない階段を
  丁寧に降りていく 16,17,18,19,と数えていった
  山の神様が 遠い方からしょっぱい種を飛ばし
  加 ....
A.外側

私を包む皮フ、下着を履く、服を着る。外に出る、隙間なくエア、広がる空、その先に宇宙。わかる、私、宇宙高志とか言うお兄さんの皮下、潤う単細胞のひとつ。

B.内側

皮フを捲れば ....
今夜も蜜のような月が出た
夜を飛ぶにはふさわしい月夜だ

さあ窓を開けて
翼なんかいらない
飛ぼうと思う気持ちさえあれば
どこへだって飛んで行ける

蒼い闇に溶けて行く
この高揚とし ....
いつか王子は来てしまうのだ。
おまえが歯ぎしりして拒むとしても、
涙して拒むとしても、
涎して拒むとしても。
王子なんか来ないという戯言を信ずるな、
王子は来る。
おまえの手は雨に汚れる、 ....
タイムカプセルがくるくる回ってるみたいだなあ。
沢山のすき、とかさようなら、とかが時間がとまったまんま回り続けてるんだ。

昼は虹色、夜は星色。
あのときのすき、はまだあの中に溶けているかなあ ....
(どこへ
(飛びたったのだろう


ある晴れた日の、
見知らぬ誰かの離陸がまぶしい


(ぼくの日常は
(すこしだけ寂しくて

(それが全てではないけれど
(確かにそう ....
鏡で色を盗むと
空は気圏のように薄らいでいく
ひかりだけで染められたセロファン
退色した虹がいろどる夜
沈黙ではない静かな
月光の耳鳴り

声は聞こえるものだろうか
それとも伝えるもの ....
日だまりの喪失によみがえる歌声
岸辺に立ち
シャワーを浴びる裸体が
鏡に映っている
流し去ることの出来ない。
視線にでもなぞれない
曲線を水がしたたり

こもれ日へ歩む旋律
お気づき ....
海を見ることもない日常と夏日がとぎれなく続き
あまりの終わりない暑さに
もうすぐ夏が終わってしまう
という感覚も続いた

季節は一日で変わることもある
どこかで聞いた言葉だが
ほんとうに ....
        かなしみを
        おもいだすために
        すぼめられる
        唇から 
        洩れる 
        外国の うた、
       ....
甘いアルコォルを摂取しすぎて
おなかを壊しました。
毒とは甘いものかしら、と思います。

夕べお隣で飲んでいた
おにいさんの顔が思い出せません。
モザイクかかったような人
私のような
 ....
早朝
鍋のお湯 ふうふう沸騰
畑 ひんやり 
触るとちかっ 白い粉吹いたきゅうり
キュピキュピの茄子なす 路地トマト完熟
鬚が焦げ茶のとうもろこし   とうもろこしは足ばや 
きゅうり  ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3660)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いやな朝- オイタル自由詩6*08-9-16
ひみつの話- 明楽自由詩408-9-16
黄昏色の空の果て- 未有花自由詩27*08-9-16
雨に打たれながらも立ちこむ釣り師- 北村 守 ...自由詩408-9-16
忘れてないよ- nonya自由詩6*08-9-15
サマーキャンペーン- オイタル自由詩1*08-9-14
待つ- 佐々宝砂自由詩6*08-9-12
先生、あのね- 不可思議 ...自由詩14+08-9-12
交感する秋の声紋- 佐野権太自由詩27*08-9-10
本とマチルダ- nm6自由詩708-9-10
終わりの夏- 二瀬自由詩11*08-9-8
アゲート- 月音自由詩508-9-6
晩夏- 野狐禅自由詩208-9-6
いお- ゆるこ自由詩4*08-9-5
永遠ブランコ- カンチェ ...自由詩908-9-2
僕は世界に旗を掲げる- たりぽん ...自由詩9*08-9-1
ペーパー・シープ(講習)- たもつ自由詩508-8-31
かぶとむし通信- yo-yo自由詩6*08-8-31
夜、視力- 嘉村奈緒自由詩908-8-28
ユルグネとミダグネ- N哉自由詩308-8-27
夜間飛行- 未有花自由詩16*08-8-27
いつか来る王子- 佐々宝砂自由詩508-8-26
タイムカプセル- R自由詩108-8-25
滑走路- 千波 一 ...自由詩6*08-8-25
ろうそくのための- たりぽん ...自由詩808-8-24
影という名の- こしごえ自由詩4*08-8-24
夏へ- 服部聖一自由詩208-8-22
函_館_2- るか自由詩8*08-8-21
甘いアルコォル- 亜樹自由詩108-8-21
早朝- リーフレ ...自由詩208-8-21

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