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夜になると森の奥から
ピュー ピュー ピュー
と音が響いてくる
僕は竜のいびきの音だと思うんだ
大人達は森の奥の谷を抜ける風の音だと言う
でも僕は信じていた
森の奥には竜がいるって

 ....
祈りを土に捧げましょう

記憶は
ひと知れず育ってゆきますから
たくさんの道で迷えるように
そのぶんしっかり
戻れるように


空を翔ける翼のない者たちは
すべての責任を
空に負 ....
木、その大きな直立
階段でいっしょになって笑い
二段抜かしをした九歳のように
セミの声だけが
音でよかった
根元に座って
レンガらしいレンガばかりを
レンガと呼び
それ以外のものは ....
風がふいた
ふうわり さあ さあ

草がゆれた

君をみつけた

 「なにしてるの?」って聞かれたらなんて言おう





風はまだ ふいていて
さあ さあ さあ

僕 ....
花が口々に言う

さざめくはわたしの耳
波のよう揺れ広がる青

かがみ込んで
口付ける
いとしいお前は半ば骨

花が言うのはわたしの秘密

手折ってやろうよ
煩くしたら

 ....
うたたねをして目覚めると 
一瞬 {ルビ黄金色=こがねいろ}のかぶと虫が
木目の卓上を這っていった 

数日前
夕食を共にした友と 
かぶと虫の話をしていた 

「 かぶと虫を探さなく ....
 黄色い街の夕刻を
 雨が飾りのように降り出した
 人はみな 気付くまい
 この少女の頸の宝石に。
 若い男は髪ばかり
 中年男は 胸と脚、
 年増の女は 一瞥くれて
 皮肉をたれる。
 ....
ひとつ ひとつ

恐る 恐る

僕等は日々を重ねていく

鬼よ

鬼よ

僕の目を覗かないで

ふらふらと 揺れる

瞳の色を透かさないで


賽の河原で意志 ....
この向こうに、
きみへの窓があると、
そう信じていた夏。

返ってくるはずのない、
手紙を書き続けていた。











 ....
わたしの余白には言葉を埋めないで、
どうかそのままにしておいて下さい。
あなたが埋める言葉はとても想いので、
ふたりはいつも沈んでしまいます。

句読点のない ....
一羽の鳥が空をゆく

わたしには
その背中が見えない

いつか
図鑑で眺めたはずの
おぼろな記憶を手がかりに
爪の先ほどの
空ゆく姿を
わたしは
何倍にも引き伸ばす

こんな ....
ロマンティックな干拓地
月の滴にぬれながら
君は心のベルトをはずし
今なら死んでもいいと言いだした

ファナティックな笑い声
遠い漁り火ゆびさして
ここが二人の愛の終点
君の瞳が僕をと ....
数日前の夜
ホームページの日記で、
遠い空の下にいる友が恋人と別れ、
自らを罪人として、責めていた。 

( 自らの死を越えて
( 生きる明日への道を見据えていた
( 彼女の瞳は光を宿し ....
未来は雷雨とともに降ってきた
次から次へと
激しく地上に落ちてくる未来

あるものは大地に地響きを唸らせ
あるものは風に吹かれ
ゆらゆらと漂いながら
音もなく落ち
誰にも気づかれないま ....
乾いた呼吸を赦されぬわたしは
ひっそりと
森に息づく
指先をうねる樹の根へと触れると
わたしの左の乳腺がほの暗く湛えるひとつの塊を
まるで心の中のしこりが権化したかのような
小さく痛みをも ....
あなたの書き残してきた言葉のなかに

彼女を見つけるたび

悲鳴を上げ 逃げ帰り ベッドの中で震えるのですが

ひとかけでも、と思うので

今日もまた手繰り寄せます。




 ....
     
  +。
    ☆:
゜    ゛
   .+

 城の階段に死の影がゆらめき
 か細い蝋燭の焔の先
 白くかがやく明るさのうちに
 //灯るのは、
 健気でつよ ....
自転車から転げ落ちた
右の頬の痣と 切れた唇
またそんなに酔っ払ってさ
殴りあう暇があったら
海を見な
切れた唇に
寄せる さざなみ

笑い声は
痛いこともあって
七色 ....
そこかしこと 答えよう
こんど
愛が どこにあるかを 聞かれたら

そこかしこ そこかしこ
痛みの背中をさすりながら
そこかしこ
トイレを掃除しながら
そこかしこ

入道雲
道祖 ....
{引用=
岬の外れの
少しはなれた樹の陰から
長い髪に揺れながら
無防備な天使の仕草で
怪訝そうに私を見つめ返す
透き通る瞳の 青空

不安から覗き込んでも
君の背中に羽はない
 ....
金魚のいなくなった水槽
水だけが循環している

もともと
おしゃべりな生き物ではなかったけど
少しだけ部屋が静かになった気がするのは
名を呼びかける
右上がりの私の声

青く発光する ....
背景のない明日が
夕暮れを透かして見えそうな頃

閉ざされてゆく今日が
夕闇にかすんでゆく

そんな当たり前のことに
淋しさや儚さを感じるこの心
あるいは美しさを見つけようとす ....
 

なぜだろう
わたしは眠っている

世界はこんなに美しいのに

なぜだろう
わたしは怒っている

こころはとても暖かいのに

なぜだろう
わたしは歌っている

ひとり ....
曇り空の日に
コップで氷水を飲んでごらん
ああ、なんとも切ない

あした雨が降る
愛する人の胸で泣いてごらん
ああ、なんだか安心

恋はうつろうけど
嘘のような顔して
君の心の苦し ....
    肉の奪い合い
  ひっぱりあい、
    女の奪い合い
 殺しあう日々が
       だんだん
      つまらなくなってきて、

 //夜
  まっくらな空にうかぶ星たち ....
ただ激しいだけの
夏の日差しにひからび
立ち尽くす老木が
通り雨に打たれて
季節の終わりの
重苦しい空に投げだす
涙をのせた
手のひら

(それはわたしじゃない、わたしじゃない)
 ....
長い間
{ルビ棚=たな}に放りこまれたままの 
うす汚れたきりんのぬいぐるみ 

{ルビ行方=ゆくえ}知らずの持ち主に 
忘れられていようとも 
ぬいぐるみのきりちゃんはいつも
放置され ....
沈黙をそっと

羊の様に群れてそっと

何を語るでもなく身を寄せて

何を為すでもなく瞳を閉じて

青い青い檻の片隅で

そっと
やがて空から
金平糖が降り始めました
おんなのこ達はうれしそうに
てのひらを広げ
中にはスカートですくっているこもいます
王様は銀のスプーンで少しずつ口に運ぶし
乞食は必死に袋につめていま ....
オパール・グリーンの夜明け
褪めた窓
虚空を漂う巨大なビルボード
モノトーンの呟き
夢の露頭
遠い風
コロイド状の街燈の光
見えない傷と瑕
古びたソファー
非在の時空に架けるピンクの ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3660)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
竜の眠る森- ajisai自由詩9*06-8-23
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「_余白。_」- PULL.自由詩18*06-8-22
鳥のうた- 千波 一 ...自由詩17*06-8-22
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「空色の手紙」_〜蝉の伝言〜_- 服部 剛自由詩10*06-8-22
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The_Lady_of_Shallot_/序章- atsuchan69自由詩3*06-8-22
ハッカ水- 水在らあ ...自由詩25*06-8-22
_そこかしこ- るるりら自由詩1006-8-22
青空に恋して- まどろむ ...自由詩6*06-8-21
濃度のない水- ku-mi自由詩12*06-8-21
まるで難しいパズルのように- ベンジャ ...自由詩11*06-8-20
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曇り空- A-29自由詩4*06-8-20
そして幾つもの夜が過ぎ- atsuchan69自由詩4*06-8-20
木々の行方- たりぽん ...自由詩13*06-8-20
棚の中のきりちゃん_- 服部 剛自由詩21*06-8-20
『Silent_seep』- しろいぬ自由詩206-8-20
金平糖の降る頃- けんご自由詩606-8-19
MOSAIC_#71- 塔野夏子自由詩4*06-8-19

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