犬が逝き娘が去って馬戻る 眉顰め指間に洩れる彼の声 その男は三匹の犬を飼い
二匹の猫を飼った

三匹目の犬が
彼より少し長生きした

雨が降る前の
微かな気配を
うなじの毛で感じる事が出来た

玄米を食べると
非常に臭いおなら ....
心をギュと絞る様な
そこまでの付き合いは

ない

互いを刺し貫く
そんな鋭い出会いも

ない

皆自分の貝殻に閉じこもり
僅かに触角を触れ合わすだけ
殴り合う事も
罵り合う ....
もぬけの殻の四郎は小さな山の頂に立った
6年前美智子と交わした約束
「3年後のこの日に もしまだ好きだったらここで会おう」
美智子は涙をいっぱい浮かべながら細い頤を振って何度もうなずいた
その ....
破滅へ向かうバスの窓は覆われている
バスは奈落へ向かって疾走する

車内では半裸の乗客たちが
飽きることなく痴態を繰り広げる

恍惚の表情を浮かべ重なり合う肉体ひしめく叫喚
内耳から滴り ....
そして
我々は排水管に流れ込む汚水の様なものだ
何もかもごちゃ混ぜにして
蓋の隙間から暗闇に落ちてゆく

落ちてゆく落ちてゆく
次から次と落ちてゆく

あんたにも私にも
何の意味も価 ....
金平糖を一つ
あげよう
尻をフリフリ
逃げる爺
猫よ覚悟はよいか!
猛烈な台風
棟上げは明日
あぶらあげはとび
イカルスの鍋
太兵衛は嵐の中へ
船を出す
予習が済んだら
出す物 ....
ヒィ.ヒィ・ヒィ
と短い喘ぎ声をあげると
まだ僅かに動く前足を震わせながら
今はもう土塊と化した後肢を引き摺り
必死に転げるように小屋から這い出て来る
排せつ物を小屋でしないという
犬本来 ....
我々は月の裏側で未知の物体を発見したとNASAの報道官は興奮気味に捲し立てた。
送られてきた映像を見ると巨大な長方形の石板の様な物が月面に斜めに突き刺さっているのが分かる。
早速 国連の主導で国際 ....
世の中のもの凡てが不憫に思える時がある

皆沈むまいとして必死で水を掻いている

くしゃくしゃになりながら
それでも顔を歪めて嗤ってみる

そうだよなおまえも
騙されてここにいるんだよ ....
きのう救急車着たけどどこのおうち
何時ごろ?
そうやねニュースステーション終わったあとぐらいやろ
それやったらもう寝とったわ
いや〜えらく早く寝るんやね
新人ばかりで仕事きついんや
そうや ....
ある日
神さま養成所の応募に
一人の悪魔がきた

どのような動機で志願されましたか
はあ、ふとやりなおしてみようと思ったもので

採用担当の会議は紛糾した
悪魔が改心するわけがない ....
小さくてもいい 確かな人材で確かな会社を作りたいのだ
そのためにはありきたりな採用試験では駄目なんだ
面接のようなよそ行きの場では皆本性は現さない
マニュアルどうりの受け答えや態度に終始する事に ....
大きなガラス瓶の中に半分くらい貯まった百円玉
それを見ながら四郎は考える
毎日百円はいとも簡単 それでも積み重ねれば結構な額になる
ということは少しずつ積み重ねれば人の驚く様な事も出来るようにな ....
「おおついにアルブウが完成したぞ!」
「博士おめでとうございます、ついに血中アルコール濃度を瞬時にゼロにする薬が出来たのですね」
「おおそうだ この薬でもう酒酔い運転の心配はなくなるし 閑古鳥が鳴 ....
ぼくはbarのカウンターで見知らぬ男の話に耳を傾けていた
男は四十代中頃できちんとスーツをきて趣味のよいペーズリのネクタイを締めていたチタンのシャープな眼鏡が新進気鋭の実業家の様な雰囲気を作り出して ....
ふと立ち止まり
ため息を吐く
荷物は重いし 体は痛むし
おまけに天気まで時雨れてる

この不愉快な状況はなんだ
何のバチが当たっているのか
つらつら考えてみた
あれか… それともあれか ....
その夫婦が引き返してこなかったら
生まれたばかりのポんたはたぶん処分されてた

これもなんかの縁やろ そういって腹の出たオジサンは笑った
若くて綺麗な女の人は 良い匂いのする胸元にポんたを抱き ....
そのコンビニは街外れにあった

面接に来たぼくに店長は履歴書を見ながら言った
ーう〜ん果たして君に務まるかな〜
ーまじすか?自分ははっきしいってコンビニもバイトしたことあるし スーパーだって居 ....
妻が押入れの奥の
古びた柳行李を出して
何かを整理している
その後ろ姿が丸く凋んでみえて
少し不憫に感じた

これはもういらないわね
そんな事を呟きながら
妻が手にしているのは
見覚 ....
ある日私のもとにSRと名乗るものがやってきた
あなたにぴったしの職場をご案内にまいりました
男はそう言って名刺を差し出した
   SRとだけ書かれている
あんた誰?、怪訝に思った私は尋ねた
 ....
あんたの柔らかな触手が伸びて
あたいの美しい尾びれにふれるとき
ああそうだったんだねと
むかしの逢瀬があぶくのように浮かびくるの
びしょぷぼぶでの限りないあいとほうしの蜜
ぐるぐるぐるる〜や ....
心に愛がなければ どんなに美しい言葉も 相手の胸に響かない

             



                                              ....
駅を出たとき 
ビーッ! 
鋭い笛の音で呼び止められた
な 何です
なんですじゃないだろう 
君の捨てたゴミがボックスの外に落ちたんだ 
軽犯罪法違反並びの公衆道徳の県条例違反に該当する
 ....
何も言えない奴だったけど
いつもじっと私を見ていた
嬉しい時も悲しい時も
いつも私の方を向いていた
私は良い飼い主ではなかったから
抱きしめてやることもしなかった
時たま気まぐれに荒々しく ....
同僚の佐伯の様子がなんか変!
受け答えもそつがないし仕事も捗ってるようすだけど
ヤッパリなんか変!他の人の目は誤魔化せても私の眼は誤魔化せない
たとえば、トイレに入ったとき必ず口ずさむミスチルの ....
ある日おふれがあって
自分を優しいと思うものは右に
そうでないものは左に並びなさい

そしたらどうする
あなたは右に並ぶのか
はたまた左に並ぶのか

どうする?

ある日
大きな ....
私にもようやくわかってきた
一番粗末にしてるものが
一番大切なものなんだと


水、空気、光、国、家族、そしてリコ(犬)


手の届かない所にあるものは
たとえどんなに輝いて見えても ....
                 この地球を構成する118種の元素
                  水素から〜eka-ラドンに至るまで
                 この地球が作ったものは ....
アンドリュウ(63)
タイトル カテゴリ Point 日付
競馬川柳015/5/24 18:32
娘とスマホ川柳015/5/19 21:15
シンプルな物語散文(批評 ...115/3/2 18:32
 ない自由詩514/7/11 22:14
 約束散文(批評 ...114/7/9 18:12
 1千億光年の孤独自由詩2+14/7/9 18:05
そして自由詩2*14/7/8 18:14
猛烈は強烈の上自由詩014/7/7 18:40
死ぬまで自由詩214/7/5 4:38
 無理散文(批評 ...214/7/3 17:31
不憫自由詩414/6/29 8:15
救急車自由詩014/6/28 3:35
 目標自由詩114/6/27 18:27
人を雇う散文(批評 ...014/6/27 18:21
わしは風散文(批評 ...214/6/26 13:10
アルブウ散文(批評 ...114/6/24 20:25
I am Happy!散文(批評 ...014/6/23 22:27
 ついこないだまで自由詩114/6/22 19:38
ポんた自由詩114/6/21 21:06
コンビニエンス散文(批評 ...214/6/21 7:19
羽根自由詩5*14/6/19 20:57
SR散文(批評 ...114/6/18 18:53
 けれど波打ち際で自由詩214/6/17 19:45
ここらあたりでのたうち回っている自由詩114/6/17 19:29
違反散文(批評 ...114/6/15 16:17
again自由詩014/6/12 19:11
 スペアー散文(批評 ...114/6/11 20:28
ある日自由詩314/6/11 20:19
 祈り自由詩214/6/10 20:59
遥かなる旅路自由詩214/6/9 13:05

Home 次へ
1 2 3 
0.1sec.