シンプルな物語
アンドリュウ


その男は三匹の犬を飼い
二匹の猫を飼った

三匹目の犬が
彼より少し長生きした

雨が降る前の
微かな気配を
うなじの毛で感じる事が出来た

玄米を食べると
非常に臭いおならをした

その臭いを覚えている人も
もういない

少し冷たい風にのって
幾度目かの
春が来る





散文(批評随筆小説等) シンプルな物語 Copyright アンドリュウ 2015-03-02 18:32:46
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