書籍は長方体
紙という平面の積層体
平たい面に
文字という星が
整然とキラキラと輝く
星は重なり合い星雲となり、
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次のページと重なり
....
俺の細胞が新しい刺激を求めて蠢き騒めくとき俺はそれを自分自身で作り出すことが出来る、外にある何かを利用したり誰かを引き込んだりしようなんて考えない、俺は自分のイマジネーションを振り絞ることにしか興 ....
お金名人
谷川俊太郎は詩人であるので詩人の書く文章を字面だけ眺めて、
予定どおり目的の港にたどり着くことは真黒なスケジュール表を
ひとつひとつこなしていくためにも悪いことではないのだろう
....
鏡に映る古びた姿は
草臥れているのに笑う
鏡の向こうに新しい影が現れ
私を手招きしている
常に変化している世界で
見た目から変える
髪型を選ぶ
新しい私が
この身体の中
目覚 ....
暗渠の上の緑道を歩く
枯葉を踏みながら
自分の影を踏みながら
何処も目指さずに
誰も目指さずに
曲がりくねった道を彷徨う
陽射しはただ微笑むだけで
空の青さが背筋に染みる ....
濃密なる橙に取り囲まれ
耀き出る太陽の黄金 、
帯状の白雲の巻き上がり
一閃する幾つもの渦
夜明けだろうか夕暮れだろうか
込められた想い観入り
ひたすらに耳を傾け
じっと瞑目 ....
○「理屈妻」
ああ言えば
こう言う
こう言えば
ああ言う
言えば言うほど
火に油
僕は付き合いきれないから
散歩に出る
○「ボケ」
今朝は寒いなあ!と思っていたら
コタツのス ....
枯れ果てた
くたびれた涙みたいな
蒼い月を
呼んだよ
泣いてないって
笑ってるでしょって
季節ごとにカンタンな嘘を
恥ずかしげもなく
ついたよ
だからわたしは
....
冷たい雨が降りだした町に
冷たい夜がやってくる
夜明けはいつも遠い
トーストの微笑みも
紅茶の雫も
珈琲の湯気も
夜明けの向こう側にある
手を差し出しても
触れることができない幻を
....
忘れたくない
自分は
存在しているということを
有り難く思う
命を味わおう
・
ありがとう
いつも
ありがとうを
ありがとう
いのちよ
・
※ 五行歌とは、五 ....
ジャズ
https://suno.com/s/OnEIvAu82hec0Wor
https://suno.com/s/BnCz1C68jnmUswfQ
なんとなく
https: ....
今朝の暖かい
この布団の温もりを
パレスチナの人々へ届けたい
今朝の出来立て
このスープの味を
ウクライナの人々へ届けたい
今朝の賑やかな
この会 ....
こんな馬鹿なことばかりで、生きていけるっていうの?
視認性のよさ。四番目にいいくらい。生きる。生きるよ、君たち。
それで、鬱で、困ってばかりなんだけど、書いてばかりってのも、わりと悪くはない。
....
私には横たわる為の納屋が無い
私には生まれる為の厩が無い
死ぬ為の浴槽すらも
私には錆びた電気椅子があるだけ
私の頭には穴がぽっかり空いていて
以前はそこは入り口でしたが
今は魂が ....
私は 木目地にすぎない。
光がひずみ
色が変わり、 そのテンペラを細みガラクタはあつまって
苑内を崩してく 間仕切りには丁度
月光浴ディストーシ ....
もしも百円が
部屋の隅から出てきたら
何に使う?
給料日はあした
財布には12円
今日は休日
そんな状況で
百円では何もできないって
財布にしまうかい?
百円でできることって ....
愛を忘れた神殺しの
愛が
宙で宙ぶらりんになっている。
そうして
遠くて近い銀河の岸で
神殺しに殺された神は
宙ぶらりんの愛で生き返る。
自分に都合のいいだけの神なんて無いの
....
あ
不在着信
結婚する
そこ
インフルエンザの人用の隔離部屋
だから
別部屋では
一人言のおじいさん
喋ってた
あのおじさん
マジかよ
い
まは
まだあなたを救え ....
クマは洞穴に沈まない
昨日は人間が飼う番犬を食らった
柔らかい内臓の味を覚えた
眠らなくても餌がある
進化系熊が爆誕した
私はうもうに包まれマットレスに沈んだ
昨日愛犬のマロンが死んだ ....
泳げない癖に
潜ってみたくて
心に水を張る
そっと目を閉じて
あなたの笑顔を
浮かべるために
帰り道を遠回りして
綺麗に並んだベンチに
座ると冷たくて
あなたを浮かべた
....
まずあるのは牧歌調の死霊たちの手帳であり、そこから遠い物質の往復が流れ、大地と海の手袋、すなわち科学的な絶望の電話機が流れ、雨の日に垂直に喋ることで有名な手品師の睾丸が突然に流れ、絶叫が流れ、緑色の陶 ....
立ち枯れた夏草に綿の花
朝の光に否応もなく
蒼い影を生み落とし
泣いて端から透けていく
でもわたしは目の端に
季ちがいの早贄とされた
わたしの春を見ていた
雪から突き出た枯草や
裸の樹 ....
・種・
言葉がわらって弾けて
青い波しぶきに似た眩しさ、私のものと違う。じっと我慢して、じっと耐えて、私の容れ物が耐えられなくなる頃に、心の柔らかいところから 割いて生まれる、血濡れた刃が、言葉、 ....
それは遠い遠い昔のこと
命は身体という
不自由な傷つきやすい器を
必要としていたという
鼓動 とか
呼吸 とか
だから今はもう
命の比喩としてかすかに
その器の記憶を伝えるだけ
....
仰ぎ見る高みから
呼ばれている
この青い青い朝に
湧き上がる歓び
ゆっくりゆっくり吸い込む 、
時の佇み在り静かさ巨大に
とほくやはらか澄みわたる
波の次々と
波の鮮やかな水の ....
何年もまえから
週末になると三時間ほどかけて
家に帰っている
はじめのころは
半分くらい旅行している感覚で
ぶっちゃけ云うと
けっこうしんどかったな
だから
二週に一回 ....
エイリアン
共は
自分の
ア◯ルが
妙に
疼くので
しらみを
消す為に
現実逃避
エイリアン
が
自称詩人を
抜かせば
ア◯ルは
満たされる
ヌク ....
+
ルービックキューブを浮かべた
コーラーフロートに黒糖をかけて
のむ/のむ/
のむ/
天使たちの地獄めぐりにいあわせている。
わらいたくて笑うひとは可愛いさ。
インタ ....
いまのように
日をまもり
枯れ枝をあつめた
この霜焼け
道端の紅葉に
部屋の隅へとどく
はらばいになった
暮れの西日
どこで線をひいていい
ひとりより
ひとりにきづくほうが ....
ちょっとくたびれたスニーカーで散歩に出る
午後からの散歩は時間と追いかけっこになる
つるべ落としとはよく言ったものだ
沈みかける太陽からの光が心地よい
長寿の太陽にあやかりたいが ....
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