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*一行物語とは 全体で「。」が一度だけ現れて、そこで終わる物語。短い。改行不可。ブラウザの表示の都合による折り返しは可。 一行詩不可。あくまで物語。 *例いくつか ・ふたりともついつい体に有刺鉄線を巻いてくるので、何度デートをかさねても抱き合うことがなく服を脱がせあうこともない。 ・幼馴染のふたりが年老いて死刑囚の監獄で再会し、一方が執行のために連れ去られる日まで、寝る間も惜しんで、幼年時代の出来事や故郷の風光を思い出しあった。 ・墓地から枯れた花束を盗んでくるたびに背骨が少しずつ湾曲してゆく。 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』(水声社、一九九八年刊)より *他参考リンク Monk『おはなし 1〜50』 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10872 山の上で見上げていると、小さな川が思い浮かんで、空に指を突っ込みたくなった。 これから時々閉じていく道につっかえ棒を入れる仕事に行くところだ。 長渕剛のコンサートに参加すると、桑田佳祐が出てきたので、みんなでエリーの幸せを歌った。 得意先でのキックボクシングに参加すると、きれいな女性が出てきて、トレーニングだけで終わり、一人で帰ると、でかいサンドバックを送りつけられた。 誰もいない風景を歩いていると、僕の心は空の中に吸い込まれていきそうになったので、とにかく、カサカサカサ…とつぶやいていた。 得意先でキックボクシングに参加すると、女性が出てきて、トレーニングだけで終わり、そんなことより何か買って欲しいのにと、一人で帰った。 ピローズのコンサートに行くミスチルが、だんだん、空気になっていく。 ゴム片でミジンコを釣ろうとしたが、釣れないので、でかいルアーを泳がせた。 折り畳めない携帯電話は話の腰も折らないので重宝されている。 小指が飛ぶには笛を吹かねばならないが口に指を突っ込んだ途端に人差し指と中指は魚のように跳ねるのだ。 ミジンコを釣ろうとしたが、釣れなくて、ブラックバスを夢で見た。 「ご卒業おめでとう」と卒業証書を手渡すやいなや、校長は高梨の第二ボタンを引きちぎった。 少年はその日、飛行機雲に定規を当てた。 硫化水素のどこが危ないかっていうとまず有毒で有毒だから硫化水素は吸い込んだらだめなんだ絶対に近寄るのも避けたほうがいいけど気体だからどこから流れてくるかも知れないあぶないんだここはもうあぶないと言うために先生は息を吸い込んだ。 鉛筆は走るためにふたつに裂けようと提案したが、どちらに芯を入れるかで揉めてしまい、頭にしたらどうかというところまで話が進んだところで面倒になって寝転がって自分で描いた枕に乗せている頭はどっちだ。 天国は全館禁煙です、と言われたので地獄へ行く。 ファミリーレストランで、幼稚園児の弟が、よその家族のテーブルへ行って、けんかをしてしまい、弟にぶたれた子が、泣きながら助けを求めて来たので、弟の代わりに引き取って育てることにした。 みかん君がやってきたと同時に、りんご君も家にやってきたけれど、宇宙空間のコロニーで漂う僕はいなかったので、「ああ、そこにいたかった」と、出会ったふたりの姿を100年後の地球からイメージしするように、ー100年前の2人のことを『その夢の中』に思い描くようにーして、朝を迎えた。 王子様が白雪姫にキスすると、白雪姫は目覚めたが、王子様が眠ってしまい、お婆さんのキスで目覚めた王子様は、玉手箱をもらってお城へ帰って行った。 猿、犬、雉に、黍団子を食い逃げされた桃太郎は、単身鬼ヶ島へ向かったが、嵐で舟が沈んだので、竜宮城で乙姫を退治して浦島太郎を救出した。 みかん畑にりんごちゃんたちが現れだしたので、隠れ、僕にゴロゴロ歩いてくるそれらを段ボールのドアにやり過ごした。 すると、3階の僕が飼育していたツタは、苦情もなく、切る人もなく、にょきにょきと住んでいたマンションの4階、5階を伸び「夏」を昇っていった。 「こんど擬人化されるんですよ」とその犬は照れ笑いを浮かべた。 もてない男が、自分と顔かたちが同等で生い立ちも似ている女と親しくなり、同棲し、互いに運命のつながりを感じていたが、婚姻届のために戸籍を取り寄せてみると、異母兄妹だった。 ローンで買った家の隣が元カノの実家だったと知った小心な夫は、妻にそれと言うこともできず、1年後に離婚して戻って来た元カノと、ゴミ置場やバスの停留所で顔を合わせるたびに、まるで親しい他人のように、笑顔あふれる挨拶を交し合っている。 下駄箱の陰で泣いている生徒に「また靴を隠されたのかい?」と声をかけると「いいえ、靴はありますけど、足がないから履けないんです」と言ってすーっと消えていった。 警部補は「どうしても自分に似てきちゃうんですよね」と苦笑し、似顔絵捜査の難しさを教えてくれたのだった。 息子がことあるごとに携帯ゲーム機を取り出し「いま僕はどんなゲームをしているんでしょうかゲーム」を始めるのだ。 人見知りのこっくりさんはなかなか答えを出さない。 このまま離婚が成立すれば、ぼくの自我は彼らからのまるで幼児の如き干渉や脅迫からようやく解放されるだろう。 鴨居七六がまだ幼少の折商店街に貸本屋が開店し何たる商売かと驚嘆しつつも人々は大人も子供も大いに利用し大盛況で又本が貴重な当時の事であるから皆貸本は新品同様の状態で返却され貸本屋の店主も大喜びであったが二年後に貸本屋の隣へ貸本屋屋が開店し以前の客が皆貸本屋屋で貸本屋を買うようになると貸本屋は寂れに寂れ更に半年後向かいに貸貸本屋が開店し貸本屋屋で貸本屋を買うより貸貸本屋で貸本屋を借りた方が安いとなると客達は又大移動をしこの狂乱は公立図書館が完成する四年後まで収まらずさながら商店街は貸本屋の宇宙開闢といった有様であった。 誰もいないとされるトンネルを進んでいたので、奧の方からやってくる人の姿は私なのではないかと思い、そのまま、引き返させないように鏡へ進んだ。 スイカを際限なく切っていると身がキュウリに感じられて、ナメクジのように舌はくねった。 信号待ちする車の中で「故郷のものかもしれない」と、スーツの匂いにぼんやりしていると、違う誰かに背中を押された。 今年も唐辛子畑から、遠い富士山へ出ていく思いは、拳法に制され、口先になって漂うばかり。 冬が長すぎたから、雪の山肌には、餌を探し疲れた獣たちの足跡が、ぎっしりと刻まれているけれど、もう、木々の根本は、涙でまあるく雪融けているよ。 みかん畑があるところだと、いつかやっかいになった家を訪ねると実がりんごに変わっていたので、ポケットを破られはしないかと不安になった。 ぼんやりと隅にたたずんでいるとスズメらがやってきたので、テレビのように芝を枠取って眺めていた。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
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